2016年夏のインド映画ロケ地めぐり更新、続きます。
『2 States』(2014年/インド/2h29m)
監督:アビシェーク・ヴァルマン
出演:アルジュン・カプール、アーリヤー・バット
クリシュ(アルジュン・カプール)は北インド・デリー出身のパンジャブ人。アナンニャ(アーリヤ―・バット)は南インド・チェンナイ出身のタミルバラモンの家柄。2人はIIM大学で出会い、恋に落ちるが、結婚を決めてから互いの家族の許可を得るまでに、文化や習慣の違いによるさまざまな壁に直面して・・・。
海外映画のロケ地巡り、という当ブログのテーマがニッチ方面であることは承知しているつもりですが、ここ最近では、それもインド、それもインド映画、それも今回からは日本未公開(日本語字幕なし)モノに突入、ときたら、一体需要なんてあるのだろうか・・・・・・
なんていうことを考えていたらやっていけませんので、このままニッチ街道上でアクセル全開爆進いたしますが、同乗者の方は、シートベルトをしっかりお締めくださいますよう。
あ、でも、ニッチといっても、インド映画街道では、うんと先を爆進している方も多くいらっしゃるので、ロケ地などどうでもよい、映画についてもっと知りたいんじゃ、という方は、インド映画を深く濃く紹介してくださっているこちらを始めとする他のブログ/サイトにレッツラゴーです。
というわけで、前回の『キ&カ』に引き続き、お気に入り俳優AKの主演作第二弾、『2 states』。
インドのベストセラー作家Chetan Bhagatによる自身の経験を元にした大衆小説が原作だそうです。 ちなみに、この人『きっと、うまくいく』の原作者でもあります。(ついでにAKの次回作『Half Girlfriend』もこの人の小説がベース)。
タイトルをそのまま訳すと「2つの州」。
主人公2人とその家族が住む州のことを指しているのですが、広大なインドは、州ごとに、また大きくわけて北と南でも、文化、習慣、言語・・・さまざまなものが大きく異なる国であり、その「違い」を象徴している題名でもあるのだろうと思います。ということは、そういう文化的背景を知らなくても、観ているうちにわかってくる、よくできた筋書き。
AKが出ていた云々に関係なく、好きな映画でした。
そういった文化的なギャップ、世代間のギャップが現代の恋愛、結婚事情、家族内/間の問題を軸にまんべんなく盛り込まれていて、インドの文化を知りたい欲求も満たしてくれますし、
いまどきのインド若い衆の恋愛ストーリーとしても、よくできていて楽しめるし(デリーっ子のお墨付き)、私がインド映画を好きなところの一つが、エモーショナルな部分をつくつく刺激されるところなのですが、これまたちょうどいい塩梅で、キュンとかスンとかでき、
なので、もし人に、インド映画で何かおすすめない?って聞かれたら、普通にこれすすめると思います。
普通にというか、うーん、そうだな、わたしもまだようやくビギナーから抜けた?抜けたのか?という身なんですけど、そこ通ってきた視点から、『きっと、うまくいく』や『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』など、インド映画はもう幾つか観ていて免疫がゼロ以上の人、もっと先をみてみたくなった人へのビギナー脱却ラインナップとしてもちょうどいいんではないかな、と思います。
まあ、観ている間に、そうか・・・そんなにインドで結婚するのは大変なのか、やめとこう、という気にはなりましたが。 ←?
あと、主演の2人がかわいかったね。うん、なんともかわいかったね。このアルジュン、よかったね。アルジュンもよかったけど、アナンニャ役のアーリヤ―・バットちゃんもかわいかったね。
あと、踊りと歌も好きだったな。
というわけで、映画自体への思い入れもそこそこ抱えつつそのロケ地に行ってまいりました。
が。
舞台は大きくわけて3つ。
ふたりが出会ったIIMアーメダバード大学のあるグジャラート州。
クリシュの家族が住む北インドの首都デリー。
アナンニャの家族が住む南インドのタミル・ナドゥ州チェンナイ。
映画自体の思い入れ的にも、印象の強さとしても、グジャラートもチェンナイもはずせない場所ではあったのですけど今回のインド旅は17日間、他の映画との兼ね合いや他の予定もあって南にくだる時間はなく(涙)、デリーだけに絞りました。
挿入歌「Chaandaniya」から。
クリシュ、思い出の場所でぽつねん中。
場所:ハウズカースビレッジ
(上記動画0:13、0:28、0:45、0:56あたり)
クリシュの家族の家もここ。多分。
前回の『キ&カ』でも登場しました。撮影当時、AK自身もツイッターで、「Something khaas about shooting in hauz khas village again…back here after after 2 States (2 States以来のハウズカース、キ&カの撮影でまた戻ってきたよ)」とつぶやいていたようです。
ロケ地巡りの醍醐味の1つは、確信のないままともかくも現地に行って、目が「あ!ここ!」と捕らえた時の嬉しさなのですが、ここではそれを味わうことができました。
タクシーを降りてぽつねん、の通りは、ハウズカースビレッジに入ってすぐの位置、アナンニャに電話をかけているベランダは、おそらく、その通りの右手の白い建物の2階あたり? ELF CAFEなど幾つかの看板が決め手になりました。(ELF CAFEの看板は色が変わっていましたが)
場所:コンノートプレイス
(上記動画4:30、4:40あたり)
おなじみ、デリーが舞台の映画頻出プレイス。Bの文字が見えるので、BブロックとAブロックの間ではないかと思うのですが(こちらの図参照)、実際行ったところ、ここでは、フシアナモードが発動してしまったのか、移り変わりが激しい場所だからか、該当するアングルの場所を確認できず。
場所:フマユーン廟
(上記動画1:29あたり)
『PK ピーケイ』ソングでも登場しました。
そして多分、他の映画でも多く登場してる。
ここではダイゴミモード発動でした。
ベンチを発見した時のうれしさったら。
そりゃ撮ったよね。
あほかってくらいにね。
で、座ったよね。 ひ、ひかないで・・・。
行き方:メトロバイオレットラインのJLN STADIUM駅からオートリキシャ。
以上、シーンがシーンだけに、クリシュが辛気臭い顔してるカットばかりになってしまったのでお口なおしに、恋が盛り上がり中の明るいやつもはっておきます。
踊りと歌も好きだったと書いておきながらなんですが、AKって多分あんまりダンス得意じゃな(以下自粛)。
*
今回はデリーだけでしたが、チェンナイは一瞬しか行ったことないし、あのお寺もいつか行きたいなあ。
グジャラート州はまだ行ったことないし、行きたい場所候補地上位、階段井戸もあるし、いつかがっつり巡りたいなあ。
IIMやIIT・・・他の映画でも結構でてくるし、いつか大学巡りもしてみたいなあ。
インドへの興味&巡り欲求はつきません。
参考にしたサイト:filmapia
つか住みたい。・・・が暑いのがネック。←それ致命的
👆
現在デリーに住んでおります(2023年11月追記)