ま、実際のところは300メートル程度だったのですけど。
ワイファイ探しの旅。
ホテルの近くにフリーWiFiのパブ兼レストランがあったので、メキシコ料理っぺいもので夕食を取ったあとは、豆子は豆子で、さるのっぴきならない事情による調べものがあったため、PC2台をテーブルにひろげてがっぷり検索検索。
結果。
それはKnutsford(ナッツフォード)という町であると。
使用されたのはLegh Roadという通りであると。
撮られたのは上海英国疎開の住宅街の外観であると。
マンチェスターのPicadilly駅から直行の電車があると。
1時間に一本はあると。所要時間40分であると。
かようなお告げがネットから降ってきましたので、翌日、早起きして行ってまいりましたナッツフォード。
電車代は片道一人5.8£。のところ、ペアチケットようなものがあり10.2£(一人5.1£)ですみました。びば二人旅。
さて40分後。こじんまりとかわいらしい田舎町に到着。
石壁の建物が並ぶ狭い目抜き通りは、ちょうど日曜日ということもあり、
お店はほとんど閉まっていたものの、マーケットが開催されていました。
それは帰りにゆっくり見ることにして、まずは目的地へ。
「上海英国疎開の住宅街の外観」、つまりジェイミーんち周辺。
ストーリーとしては、捕虜収容所にうつってからが主体なので、ここでのシーンは少ないような気がしていたのだけど、あらためて確認したら、2時間半の映画の前半1時間の間にちょくちょくでてきてますね。日本軍の進攻前と後と、アメリカ人ベイシーたちに会った後と。
着いた瞬間、道幅や雰囲気から、あー絶対ここ!と確信はしたのですが、滞在している間ははっきり「ここ!」とわかる場所は見つけられませんでした。
上記は、数撃ちゃあたる精神で撮っておいた写真の中から、あとで場面と照らし合わせて、一致するものを選んだもの。
家財が没収されている2番目の写真の家が一番わかりやすいでしょうか。
3番目の家は合ってるようだけど、道からの距離が違うような。家違い?
ということで、つまり、ジェイミーの家もわからなかったわけですけど。
石垣の土台の名残や道の角度から、このあたりかなと思う場所もないではなかったのですが、なにぶん、ほとんど壁も家も違ってますし、確信は持てないまま。
ちなみに帰国したあとになって、グーグルマップでジェイミー邸を示してくださっている こういうサイトを見つけました。日本語です。座標もきちんと描かれています。
行く前に確実に場所を押さえて行きたい場合は、グーグルマップ/アース、利用しない手はないかと。
え。自分はって? そこはまあ。まあまあまあ。
脳内スナフキンが・・・ごふごふ(意味不明)
ところでこのLegh Road。駅や目抜き通りからは少し離れていました。
前日の調べ物では、この通りまでどうやって行くか、どれくらいかかるのかまでは調べきれておらず、なので町に到着したらまず駅で地図をゲットして、観光案内所をめざそうと思っていたのですが。
駅に地図ないし。観光案内所みつからないし。先ほども書きましたがこの日は日曜日。なんともこうばしくいやな予感。
で結局どうしたのかというと。
目抜き通りから大通りに出てすぐのところにガソリンスタンドを見つけまして。
ガソリンスタンドといえば道、という飛躍系な連想から店内に入りまして。
レジの人に観光案内所が近くにないか尋ねてみたところ「知らない」。
が、ここで終わらないのがイギリス♥
レジの人、私の背後に並んでいた人に「知らない?」と。
背後の人「目抜き通りの奥にあるよ」と。
「けど閉まってるよ、今日、日曜日だし」と。
「だけど、その通りを渡ったところにもう一つあるんだ。そこなら」と。
するとあとから入ってきた老夫婦のご主人「いやそこも閉まってる」と。
トホ「探してるのはLegh Roadという場所なんです」と。
老夫婦「どうして行きたいの」と。
トホ「Empire of the sunのロケ地で」と。
老夫婦「知ってるよ!それで来たの?」と。
「歩いていけるよ。15分くらいかな。ちょっとトリッキーだけど‥‥‥なんたらを目印にああいってこういって‥‥‥
ちょっとまって、乗せてってあげよう」
びば老夫婦。
びばガソリンスタンドの人々。
びばナッツフォード。
びばイギリス。
と、このようなしだいで、ご好意に甘えることになったわけなのでした。
通りにつくまでの会話(豆子頼り)によると、息子さんのお嫁さんがなんと日本人とのことでした。最後にはなぜかそのお嫁さんの名刺をいただいてしまいましたよ。
そしてLegh Roadの駅から遠い方の端で降ろしていただき、駅に向かって歩いた通りの先にある目印のお店と、そこから駅までの道順も教えていただき、お礼を言って、さよならしたのでした。
ナッツフォード。
ロケ地巡りという理由がなければ行かなかっただろう町。
そういう場所に立ちよる楽しさを、今回の旅では特に実感することが多かった気がします。
動機があるせいか、その中にCBが含まれているせいか、すでに気持ちは十分もりあがっているものですから、それ以外の部分、町も、人も、ハプニングでさえも楽しく。
ジェットコースター効果か、CB賛歌もマックスですよもう。豆子がまたどこまでもCB話につきあってくれるものだからマックス持続状態ですよもう。
えーと。
そんなわけでえ、テーマ決めて旅するの、けっこうおすすめです☆
(むりやりまとめようとするのよしなさい)
余談。
クリスチャンさんの声って、中心に重力が生まれそうなほど密度の高い核があって、そのまわりを濃い霧がつつんでいるような声だと思うのだけど、ええとわかりやすくいうと、ちょいハスキーだと思うのだけど、
核と霧の割合が役によって毎回ちがうのがまたCB醍醐味でもあり、たまに霧を完全に消したねりっとした殺人鬼声になったかと思うと某アメコミ方面ではみちっとしたりごふっとしたりが忙しなく。←語彙
ですが、ジェイミーの声を聞くたびに、ああもともとがハスキーさんなんだなあ、と思います。後半とくにハスキーに磨きがかかっているのは、変声期を迎えたということでいいんでしょうか?それとも叫びすぎ?