『キ&カ ~彼女と彼~』(2016)
(原題:Ki & Ka)
監督:R・バルキ
出演:カリーナ・カプール、アルジュン・カプール他
”飛行機で偶然出会ったキャリア志向の女性キアと「主夫」志望の男性カビール。二人は逆転夫婦として結婚。順調だった結婚生活は、カビールが「カリスマ主夫」として人気になったことから歯車が狂い始める。”
インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン IFFJ2016より
というわけで(前回記事参照)、今回からはお気に入り俳優AKの出演作のロケ地めぐりです。
1作めは、今年のIFFJの上映作品『キ&カ ~彼女と彼~』(略してキカ)。
この映画、IFFJの他にも春に一度、在日インド人団体主催の英語字幕上映会で観ていました。なので、劇場では2回。
夫婦の役割逆転。専業主夫。斬新なテーマだなと思います。インド映画以外でなら、とくに斬新というわけでもないのでしょうが、男女の役割に関する文化的壁がまだまだ高いと思われるインドで、というのがなかなか興味深・・・
というような見方は、実はあんまりしてませんで、2回見ときながらなんですが、感想は、
うん、軽く見られるコメデイだったね。
AK、むちむちしとったな。
以上。 汗。
ただこの「軽く見られるコメデイだった」は1回目と2回めではニュアンスが違っていて、1回目は、AKの新作が日本で見られる!(それも本国公開の翌日に!)ということで若干こぶしをにぎっていたせいか、蓋をあけてみると予想より内容うすあっさりしていたため肩透かし感がなきにしもあらずだったのですが、2回めは、IFFJでは全部で12作品を見たのですけど、他がとても見応えがあるけれどその分重い内容も多くて、その中で、この軽さに非常に助けられた部分があり、映画鑑賞のバランスってあるなあ、と思ったのでした。
「くる」か「こない」かは、観る時の体調/心調の影響もあったりするし、それも含めて映画っておもしろいですね。 ←無理やりまとめた人
まあとにかく、総じて、とくに感想はないが嫌いじゃなかった、というところでまとめたいと思います。AKも見られたことだしね(むちむちしとったけど)。 ←結局そこという説濃厚
前置き雑談が長くなりました。
その1。国立鉄道博物館(National Rail Museum)
カ(彼)ことカビールが無類の列車好きということでキ(彼女)ことキアとのデートシーンをはじめ、ことあるごとに出てくるこの場所。家の中以外では最も印象に残る場所ですし、この映画で一番行きたかったのもここ!だったのですが・・・行けてません。滞在中にみつけられませんでした。が、この記事を書くのに再度ちょろっと検索したところ、あっさり判明。あーん、なんで見つけられなかったんだおれ!
Chanakyapuriという地区にあり、一番近いメトロ駅Dhaula Kuan駅から2km。そこからオートリキシャかバスで。INA駅かJor Bagh Metro駅からもオートで行けるよう。行き方が少々めんどくさそうな場所だったのがせめてもの救い(?)ですが、自分のフシアナぶりには何度も泣かせられております。
Wikipediaによると、「入館料は国籍を問わず20ルピー」だそうです。休館日は月曜、開園時間は9:30 AM – 5:30 PM。
この中の、列車カフェとか、もし営業してるんだったら行きたかったなあ。
その2。 大統領官邸やラール・キラー付近他
セグウェイ使いたおしてまーすのシーン。なにしろ、あたらしい夫婦形態の話ですので、他にもあたらし感を出そうとしたと思われる設定が随所に見られる本作、カビールのセグウェイ使いもそんなにおいがします。
その3。グルガオン?
キア+キア母+カビールが住む高層住宅。行ってないのですが、ちらっとうつるマンション名をそのまま信用するなら、デリー近郊のグルガオン。最近では、インド映画を見ていて、舞台がデリーあたりでかつ高層住宅がでてくると、反射的に、はっはーんグルガオンだな、と思ってしまう自分がいます。
その4。ハウズカースヴィレッジ
ショップやカフェが立ち並ぶデリーっ子に人気のおされスポットということで期待して行ったのですが、感想は・・・電線多!
なんてね、でも、それは私が外の写真ばっかりとっていたせいかもしれません。もっとじっくりショップの中なども覗いてみればよかったな。
通り自体はもう終わり?という短さでしたが、その先には遺跡のある公園もあり、若い衆が楽しそうにわいわいしておりました。
私の行き方:行きはメトロ・イエローラインのHauz Khas駅下車+オートリキシャ40ルピー(シェア)。帰りはオートリキシャ50ルピー(一人)でメトロ・イエローラインのGreen Park駅まで。
その5。プラーナ・キラー(Purana Qila)
ここでも、やはりセグウェイに乗っておられますがこの場所は、仲良しの時とそうでなくなった時のぽつねん対比がきゅん、だったので別にしてみました。
ムガル帝国第2皇帝フマユーンゆかりの場所。ゆったりとした敷地内で、のんびりしている人が多かったです。
私の行き方:メトロ・ブルーラインのPragati Maidan駅からオートリキシャで片道50ルピー×往復。
余談ですが、このプラーナキラー、旅の帰りの機内でみた『Wazir』というアミターブ・バッチャン、ファルハン・アクタル主演のサスペンス映画でもわりと要な場所として出ていました。
というわけで、行ったのは4と5のみ。ああ、列車ミュージアム、行きたかったなあ。