星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 11日目:アルベルゲのごはん。

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サンティアゴ巡礼

 

5月3日 雨(のち晴れ曇り雨ごちゃ混ぜ)

初日のピレネーで霧の洗礼は受けたけど、朝からの雨は初めて。ただ、ひどい雨ではなく、数時間後に上がると聞き、予定通り7時前に歩き始めた。5キロ先の次の町に入る前にやみ、虹。

数日前に、滞在時間を長くしたい町や行程のハードさも加味しながら距離を日数でわった結果、サンティアゴに到着しておかなければならない日まで2、3日の余裕があることに気づいた。それで、サント・ドミンゴからブルゴスまでの区間はちょっとペースを落として4日で刻もうかとも思っていたのだけど、結局今日も27キロ歩いてしまった。本当は24キロ時点でアルベルゲにチェックインしようとしていたのだけど、追いついてきたユン&ケリー親子とラリー&ジョン二人組にみつかってしまい、あと4キロじゃないか、と焚きつけられて。他にも知った顔がアヘスまで足を延ばすというので。自分のペースもキープしたい反面、だんだん、見知ってきた人たちに会えるのなら、その町までがんばろうか、という気持ちにもなってきている。まあ天候の変化にも備えて、先に貯金しておく方がいいのかもしれない。ペースを落とすのはそのあとでも遅くはないかな。

到着したアヘスのアルベルゲには、まんまとユン親子がいた。アルベルゲはあたたかく居心地よく、なによりディナーがパエリアで、とてもおいしかった。そういう場で話す会話も、だんだん、初対面のものから次の段階に入ってきているようにも思う。まあ、アルコールと居心地の良さにやられただけかもしれないけれど。

ところで、結局、件の町を通り過ぎたあとで『星の巡礼』をキンドルで読み始めている。そして、知っている人はうなづいていると思うけれど、これ、まさに、まさに、今歩いているこの道、カミノデサンティアゴのことじゃねいですか、となっている。

そもそもタイトルからもそのことは明らかなんだけど、パウロコエーリョ、前回も書いたけど、まちがいなく、少なくとも、誰かが死ぬことにしたあたりまでの作品は読んでいるはずなのに、読み返しながらやっぱりまるで覚えていなくて、冒頭にまんまこの道の地図が載っていること、主人公がサンジャピエドポーから出発したところ、いちいち、おおう、ここ、ここだよ、となっている(語彙)。

 

出発地:ベロラード(6:45出発)
到着地:アヘス(15:20到着)
歩行距離:27.7km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。