星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 12日目:ブルゴス寒い。

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サンティアゴ巡礼

 

5月4日 晴れのちくもり(ずっと風ずーっと風)

都会のブルゴスへ。
出だしに足に不調がない日。マッサージをしっかりし、睡眠をしっかり取るとよいのかな。といっても、カミーノを始めてから、毎日たっぷり歩いては10時に寝て5時半〜6時に起きる生活の中では、睡眠はいつもしっかり取れているのだけど。

ちなみに、わたしは、いつ獲得したのか、人のいびきの中でもわりと普通に眠れる。昨日もユンさんが、手のひらサイズの袋一杯に入った耳栓を、自分もかくし、人のでも目が覚めるからと、同室のみなに配っていたけれど(ユンさんは気配りの人)、人の分まで持ってくるなんて、と笑いながら断った。夜中に一度か二度は足の疲れか喉の渇きで目が覚めはするんだけど、その時にいびきの合唱がおきていると少しおかしく思いながら、その中でいつのまにかまた寝入っている。こういう旅では、結構助かる特技(?)だと思う。まあ、いつもこんな鷹揚なわけでもなく、明日試験とか面接とか神経が過敏になっている日などに隣で大音量でかかれるみたいな状況ではさすがに膝蹴りコースになるかもだけど。でも今はありがたいことに試験も面接も締め切りもない。おまけに久しく隣で大音量でいびきかかれる状況にもない(なんの暴露だよ)。

ブルゴス。
町に入ったサインを見てからもしばらくビルの間を矢印だけを頼りにひたすら進んだ。今までザ・中世な町並みを抜けてきたのに比べると、バックパック姿が町にはじかれる感じ。人が突進してくる。そんな中でも、ブエンカミーノ!と声をかけてくれる人もいる。ベロラードのアルベルゲで顔を合わせていたハンガリー人男性(声優だそう)と途中で一緒になり、正午過ぎに、大聖堂近くの公営アルベルゲに到着。開いたばかりの受付を待って入り口前にバックパックの列ができていた。

それにしてもブルゴス寒い。ここ数日は、歩いてる時でも寒く、立ち止まっていると、待ち時間が長く感じられるほど寒い。

ブルゴスは、『星の旅人たち』で、トムが到着したバーで人々と語らっていル間にジプシーの少年にバックパックを盗まれた場所だ。そのバー/レストラン”Rincon de Espana”は、4人がブルゴスに到着した時にくぐった門”Arch of Santa Maria”を抜け、カテドラルを目の前にしてその左手にある(レストランの写真は一眼でしか撮らなかったので後日)。本当は、バックパックを追っていった先のアパートの場所も散策がてら探すつもりでいたのだけど、あまりの寒さにあきらめた。

数人でランチを食べたあと一緒にぶらぶらしていたプエルトリコ二人組も、上着をとりにかえらないと、とぶるぶるふるえている。カテドラルの前で会った今年でカミーノ七回目というマドリッド在住男性にスペイン語が話せるジョンがきいた話では、5月でこの寒さはやはりおかしいとのこと。寒い寒いといいながら、アイスクリームを食べる大男二人組。やはりいろいろとおかしい。

 

出発地:アヘス(6:40出発)
到着地:ブルゴス(12:15到着)
歩行距離:23.9km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。