星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 23日目:パエリアうまし。

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サンティアゴ巡礼

 

5月15日 快晴

サンマルティンを出発して6キロほどの聖ヨハネ騎士団の村オルビゴ村で最初のカフェ休憩。入ってすぐに目に入る村の風景と、よさげなアルベルゲの看板と、とびきりあつあつのカフェコンレチェに、自分的にワースト3に入る昨日泊まった通り沿いのアルベルゲを思い出し、あーんここまで足を伸ばせばよかった自分のばかばか、と思う。が、朝の至福歩行時間にこの村を通り過ぎるのもまたすこぶる気分がよかたのでよしとする。

村を出たあとはアップダウンの多い道で、相変わらず他愛もなくへろへろになりながらも、その途中に突如果物や飲み物が豊富に用意された謎のオアシスが登場したりして(すべて寄付)、遠くに雪の残る山々を見晴るかしながら、近くの景色も良く、全体的に退屈しない道のりだった。

到着したアストルガは、レオンのような都会では全然ないけれど、ガウディゆかりの建物や大聖堂もあるし、チョコレートの名所なのかいたるとこりにチョコレート屋さんあり、ほかにも美味しそうなスイーツやパン屋さん、カフェやバルやレストラン、ウィンドウショッピングできるお店もほどよくありで、中世の雰囲気を残しつつ、観光地としても、なんというか、ものすごくちょうどよい町だった。全然レオンより好きかも。最初はここ飛ばして次の町まで歩こうと思っていたのだけど、泊まることにしてよかった。

それに、使い勝手のいいキッチンのあるアルベルゲがありかつ品揃え豊富な大きいスーパーありで巡礼者の宿泊地としても当たり。じゃあ自炊をしたのかというと、そう考える人が多そうな気配を感じたので今日は外で食べることに。

ケーブルやUSB充電器を探しに行きがてら、目に入ったレストランがパスタもピザもパエリアもどれもおいしそうだったので入ってみた。よくよくみるとメニューに日本語表記もあり、何気に人気店なんだろうかと思いながら、海鮮のパエリヤを頼んだ。パエリヤは量が多いかなと思ったけど、なかなかひとりで気軽に食べられるお店ってないし、と待っていたら、9€という金額的にもひとりサイズ的にもこれまたちょうどよい、海鮮の風味がとてもいい、めちゃめちゃ当たりなパエリヤが出てきた。今日は、朝のトルティージャ(スパニッシュオムレツ)とカフェコンレチェといい、夜のパエリヤといい、外食がうまくいった日でもあった。

 

出発地:サン・マルティン・デル・カミーノ(6:50出発)
到着地:アストルガ(2:15到着)
歩行距離:22.8km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。