『ディシューム J&K』
原題:Dishoom
監督:ローヒト・ダワン
出演:ジョン・エイブラハム、ヴァルン・ダワン他
公開:2016年7月 (日本では2016年10月にIFFJにて)
中東アブダビでクリケット世界大会決勝前に誘拐されたインドチームのキャプテンを救え。敏腕筋肉刑事カビール(K)と新米ワンコ刑事ジュナイド(J)のブロマンスアクションコメデイ。
場所:アイト・ベン・ハッドウ(Ait Benhaddou)、クサルの前、干上がった川の部分
クサルと呼ばれる日干しレンガ造りの要塞化された村はモロッコ各地にありますが、中でも保存状態がよく規模が大きい集落がアイト・ベン・ハッドウ。1987年に世界遺産として登録されています。
ハリウッド映画の撮影地としても有名ですがボリウッド映画ディシュームも仲間入り。
クサルの前には干上がった川があり、そこに市場(スーク)のセットが建てられたようです。
場所:アイト・ベン・ハッドウ、クサル内
メイキング動画を頼りに探しあて帰国後本編を観ながら確認しました。
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シーン3:似顔絵を盗んだ少年を追いかけるとそこには。
場所:ワルザザート、クラスタジオ(CLA Studio)
アイト・ベン・ハッドウから約30km先のワルザザートにあるクラスタジオ。
ワルザザートには2つの映画スタジオと1つのシネマミュージアムがあり、ここでも多くの映画が撮影されています。
モロッコのロケ地はワルザザートらしい、という情報だけで始めたディシュームロケ地探索。
上記のシーンは(あるとすれば)いずれかのスタジオではないかと踏み、まずは2つのスタジオのうちメイン扱いっぽいアトラススタジオに行きました。が、からぶり。
次に中心部に近いシネマミュージアムへ。しかしこれもからぶり。
クラスタジオは、遠いし、宿のスタッフがたいした規模じゃないなどと抜かし言っていたこともあり、最初は、勝手に違うだろうと、行く予定に入れていなかったのですが、シネマミュージアムで案内してくれた人にだめもとでたずねると、インド映画の撮影なら確かクラスタジオじゃなかったかな、と。
翌日はアイト・ベン・ハッドウに移動する予定だったのですが急遽午前中にクラスタジオへ。
ビンゴでした。
ちなみに地下に続く隠し通路はありません(観た方へ)。
シーン4:脱出!
場所:再びアイト・ベン・ハッドウ、クサル前の川
(映画の時系列で)再びのアイト・ベン・ハッドウ。
シーン1、2、4については、行ったことはなかったものの、なんとなくそのたたずまいからここなんじゃないかと勝手に推測はしていて、でも違っていてもどっちみち別件で行くことにはしていたのですが、当日、今度はクラスタジオのスタッフにスマホに取り込んだ画像を見せながら、これどこ?、と尋ねたところ、アイト・ベン・ハッドウだね、と即答。安心感を持って向かうことができました。
ちなみに、クラスタジオを教えてくれたシネマミュージアムのスタッフは、これについては「スコラじゃない?」とワルザから逆方向に数十キロ離れた町の名を挙げました。信じなくてよかったよ。
地下通路(クラスタジオ)から車で飛び出し、脱出したのもスークのある干上がり川。
その後、カーチェイスのあと、ヴァルンダワン扮するジュナイドが、あう、あう、あうってなりながら(語彙)地雷原を車で走り抜けるシーンも、背後に頂上の建物が見えることからクサルの裏側で撮られたようです。
この映画を最初に観たのは、インド旅行中のデリーのシネコン。
字幕なしなので細かい内容はわかりませんでしたがわからなくてもまったく問題ないタイプのほどよくすかっとアトラクション系の映画。
主役のふたりは大ファンではないもののほどよく好きな俳優さんたちでしたし、
おもしろかった(ような気がする)~、
とリヴォリ・シネマをあとにしました。
で、その年の秋、毎年開催されるインド映画ファンの頼みの綱インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパンIFFJ2016でめでたく上映されることが決定し、字幕つきで再観賞。
感想は字幕なしで観た時とほぼかわらず、やっぱり、
おもしろかった(ような気がする)~、
とヒューマントラストシネマ渋谷をあとにしました。
ほどよく好きな俳優さんの出ている、ほどよくおもしろかった映画、その程度の愛着でもロケ地巡りの動機になるのか、ということなんですが、モロッコに行くことに決め、行き先にこの映画のロケ地もある、となると素通りできるわけがなく、ただネットで得た情報はワルザザード周辺、という非常にざくっとしたものでしたので行ってみてまあ見つけられたら、という軽めの体制、
が、蓋をあけてみると、いくつかの場所を訪ね歩き、ここちがう、ここちがう、を繰り返すうちに、だんだん鼻息が荒くなっていき、
結局、現地で一番はりきってロケ地クエストしていたのはこの映画だったんではないか
とのうわさです。
クラスタジオで眼の前に見覚えのあるセットが現れた時はここや・・・ってなったよね。
掘り当てた感あった。
シェルタリング・スカイでは思い入れゆえに消化不良が残り、ディシュームでは軽め体制なのが功を奏してか、順調に行く、人生なんてそんなもんだよね。←さとったふう。
モロッコでのメイキングシーンの動画、はりつけておきますね。