インド/パキスタン/インドネシア旅のロケ地巡り更新。旅程はこちら。
サイレントムービーモード・・・ではなく後半トーキー入ってます。
ヴィジャヤナガル王国、興味深い。ポルトガルのヴァスコダガマ到達時期というのとイスラム文化から守られたヒンドゥ(ドラヴィダ)文化というのと。
自転車で1日ぐるりと遺跡を巡ったけれど、この規模の遺跡が残っているのはやはりすごい、と思った。イスラム王朝の台頭によって追いやられていったヒンドゥ文化遺産の中でもこれだけ保護された遺跡群。ムガール帝国の遺跡も圧倒されはするけれど私はやはりヒンドゥ遺跡にくるとその熱を感じて高揚するみたいだ、なんだか。
あと写真はないけれど、考古学博物館が意外なほどよかった。ほどよく整った施設。保存状態もよく、シヴァ神とヴィシュヌ神、各アバタラの彫刻がみられる。説明が親切丁寧な美術館だと逆にその親切丁寧があだになって展示品より説明文ばかり読んでた、みたいなことになりがちなのだけど、いさぎよく、ヴィシュヌ、スーリヤ、バイラバアなどと彫刻の名称だけかいてあって、説明も簡潔なものがところどころに配置されてあるだけ、というのが逆に見やすかった。最後の部屋に設置されたタミル語とカンナダ語の古代語からの変化表もおもしろかったし、入ってすぐにあるアナログ感満載のパノラマ図も、ヴィジャヤナガル王国の規模や配置が視覚的に感覚的に見てとれた。
いずれにしてもハンピ、旅人に人気の側面とはまた別に、あるいはセットにして、ヒンドゥ文化に興味があるなら押さえておくべき場所のひとつであることは間違いない。