星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 15日目:くだりがきつい。

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サンティアゴ巡礼

 

5月7日 快晴

のぼりとくだり。
のぼりは息があがる。くだりは足にくる。どっちがいいかといえば、これはもう完全にのぼりで、のぼりきれば見晴らしと爽快感が待っているから・・・というのは半分嘘で、のぼれば必ずくだりが待っているという点でやっぱりのぼりもいやだ。のぼりのあとの長いへんな(へんな?)くだりはこたえる。ごろごろ石だらけもきついっちゃきついけど、中途半端に舗装してあったりすると蛇行降りもうまくいかなかったり。膝より指にくる。疲弊して来た頃に長いくだりが登場すると毎回律儀に、ええ〜〜・・・と思う。左薬指の爪にいつのまにかできていた血豆の膨張妄想に見舞われたことも敗因かもしれない。つまり、今日は長いへんな舗装されたくだり坂にやられたらしいですこの人。わかっております、のぼりもくだりもカミーノの一部です。

ところで、前に日本人に会わないと言っていたけど、 ログローニョまでの行程で会った男性を皮切りに、ぽつぽつながら出会っていて、今日道中で会ったご夫婦は、サンジャンで発行された巡礼手帳ではなく、熊野古道との共通手帳でスタンプをもらっていた。おふたりもサンティアゴのあとで熊野古道を歩くのだそう。旦那さんの方は、秩父の三十三観音巡りなど各地を歩いているといってらした。わたしが知らないだけで、四国以外にも歩き巡り地(造語)はあるのだな。

それから、今日の到着地フロミスタ。『サンジャックへの道』で通り過ぎる町のひとつとして、水門のような場所を9人がずらりと並んで眺めているシーンがあって、たどりついた時に、あ、ここだ、とわかった。

映画の舞台について、この日記の中では『星の旅人たち』ばかりを取り上げているけれど、これは、映画の紹介時にも書いたように、ホシノの方が観光目線というか道中押さえるべき町を押さえていること、レストラン名などもネットなどで情報が得られやすかったことがある。それに比べて、サンジャックは、ピレネー近辺やサンティアゴ周辺を除き、事前にわかったところがあまりなかったため、道中、通りかかった時に目で見つける作戦をとることにした(作戦?)。フロミスタの町の入り口にある、カスティージャ運河の水門がその最初の場所となった。

 

出発地:カストロヘリス(7:20出発)
到着地:フロミスタ(15:40到着)
歩行距離:24.6km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。