星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 16日目:バナナの果物カースト下剋上。

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サンティアゴ巡礼

 

5月8日 快晴

カミーノ中の食べ物について。
アルベルゲでは何も食べずに出発し、5〜10キロ歩いた先の町にカフェで朝食をとる、という形が定着しつつある。朝早くからあいているパン屋でパンを買ったり、前日買っておいたシリアルバーやクッキーやバナナを途中で食べ、カフェでは飲み物のみということもあるけれど、カフェで朝食を取る場合は、クロワッサンかパンオショコラ的なもの、お腹が空いている時はスパニッシュオムレツを、飲み物と一緒に頼む。朝食セット(デザユーノ)は、たいていこれにオレンジジュースがつく。その組み合わせで2.5€~3.5€くらい。なんてことない取り合わせだけど、しぼりたてのこのオレンジジュースが目下の楽しみ。

個人旅行ではバナナが途端に頼もしい食べ物になる。大抵どの国でもあるし、生きるための、というと大げさだけど、ザ・エネルギー取り入れてます感があり、しかもなぜか家で食べるより格段においしい。実際においしいのかもしれないし、必要時に摂取しているのでよけいそう感じるのかもしれない。手っ取り早くおなかにもたまる。旅中のバナナのお役立ち感を思うと、普段の生活で果物カーストの下位に置いていることをちょっと申し訳なくなるくらい。まあ、でも帰ったらいつもいつのまにか同じ地位に戻っているんだけど。似たような旅先でカーストが繰り上がる果物としてりんごもあるけど、このカミーノではりんごの地位がオレンジに取ってかわられている。オレンジ、やっぱりおいしいよねえ、スペイン。というわけで、わたしのバックパックにはたいていバナナかオレンジ/みかんが入っているし、オレンジジュースもせっせと飲んでいる。

今日は到着地カリオンまでは平坦道で20キロ弱と割と楽な道で、ちょうどよい間隔で点在する各町にカフェがあり、アルベルゲが開く12時過ぎまで時間がたっぷりあったことまあって、二度カフェ休憩を取った。で二度目、オレンジジュース休憩のとき、xxさん!とふいに本名を呼ばれた。久しく会っていなかった韓じゅんくんと父さんズの4人組。どの辺を歩いてるのだろうと思っていたけれど、最後に会ったログローニョで2泊していたらしい。最近では各人のテンポや距離がばらけてきていて、出会う顔が最初の頃と変化しており、そんな中で誰に再開するか楽しみ。だし、新しい出会いもあり続けている。

カリオン・デ・ロス・コンデスでは、アルベルゲ兼修道院のようなRef Parois. Sta Mariaに泊まった。このアルベルゲでは、6時半から修道女の女性たちのミニコンサートのようなものがあり、そのあとミサに出席し、一日を終えた。

出発地:フロミスタ(6:40出発)
到着地:カリオン・デ・ロス・コンデス(12:30到着)
歩行距離:19.3km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。