星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 17日目:グーグル翻訳会話。

※当ページには広告が含まれています※
※当記事には広告が含まれています※
サンティアゴ巡礼

 

5月9日 快晴

これからしばらくはメセタと呼ばれる広大な台地が続くらしい。起伏が少なく比較的歩きやすい、かわりに、麦畑など変わり映えのしない風景が延々と続く、それが今日はカリオンを出て17キロ続き間にカフェもなさそうであったため、退屈したり中だるみしないよう、1〜2時間ごとに自主休憩を取り、お楽しみに果物なりシリアルバーなりを食べる作戦にで・・・ようと思ったのだけど、最初に会った日本人mさんsさんを皮切りにほぼずっと人と一緒に歩いた日で、結果的に退屈せず、いつのまにか到着地についていた。17キロ地点にあった青空の下のレストランで軽食とビール(わたしはコーラ)のひと休憩も気持ちよかった。

その後もmさんたちとしばらく一緒に歩いていて、上着を脱ぐので先に行ってもらい、追いつこうと急いでいたら、ドイツ人のクリステンとフランス人のクリストフに捕まってしまった。このふたりとはそれぞれ別の場所で会ったのだけど、気づいたらめっさ仲良くなっていて、連れ立って歩いている姿をここ数日みかけていた。互いの言語がまったくわからないのにグーグル翻訳に向かって大声で話し、その翻訳をのぞきこみながら歩いているためなかなか進まない。そのふたりを追い越そうとして、わたしもグーグル翻訳会話にまきこまれた。先に友達が待っているから、と先に行こうとしても、あなたはいつも先に行く、といって行かせてもらえない(これもグーグル経由)。気づいたら誰ひとりお互いの言葉がわからないのに、三人がなぜか会話を継続しつつ何かにめちゃめちゃ受けつつの道行きになっていた。そうこうしているうちに、そこで泊まるか3キロ先まで足を延ばすか迷っていたレディゴスに到着。カフェにmさんたちがいるのが見えたのでまたmさんたちと合流して、と思ったら、昨日アルベルゲが同じで夕ご飯を一緒した韓国系アメリカ人のデレクとも歩が並び、また一緒に話しながら、という具合。

基本形は1人がらくだし、そもそもペースが遅めなので人に悪いというのもあり、人と長く連れ立って、というのはわたしはないかな、と思っているのだけど、今日は、それを楽しめた日だった。久しぶりに日本語で会話できたのも大きかったかもしれない。

 

出発地:カリオス・デ・ロス・コンデス(6:44出発)
到着地:テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオス(14:00到着)
歩行距離:26.2km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。