どうも。カミーノ後旅日記、モロッコに入ってから更新が途絶えているトホです。
なぜだろうな。書くことがなかったわけではないのだけれど。実際書いてたんだけどどうもまとまらず。行き先が映画ロケ地である割合が増えたため、帰国後更新で書こうと思っている内容が多いせいもあるかもしれない。
という言い訳は横におき。所詮自己満足旅日記、とはいえ、ここまで書いてきたんだから今回は最後まで記録しておきたい、とはいえ、とはいえ、微に入り細を穿つ時間もなくなってきたため、駆け足でルートをなぞります。※1
まずは、スペインからモロッコへ。
セビージャから朝9時のバスでアルヘシラスに向かい、8年前のモロッコ初訪問時と同じように、そこからフェリーでジブラルタル海峡をわたりタンジェへ・・・のつもりが、アルヘシラスからタンジェ行きは出ていないといわれ(※2)、急遽タリファという町にバスで戻ってそこからフェリーに乗った。タンジェ旧港に到着したのは現地時間で午後4時過ぎ。そのまま歩いて旧市街(メディナ)内にあるプチソッコ(petit socco)という安宿街があるエリアに向かった。
そこでいくつかあたった宿のひとつに2泊することにしたのだけど。壁にしみはあるし、そこはかとなく湿っぽい。ベッドは、カミーノで使ってきた寝袋を引き続き使用した方がよさそう。シャワーはぬるく、トイレはモロッコ式。スペインではほぼドミトリー、こちらは個室、という違いがあるとはいえ、自分で安宿を選んでいるのだとはいえ、清潔なスペインで1ヶ月半過ごしたあとのこの部屋はなかなかにしびれるものがあった。
その一方で。
フェリーでモロッコに入る旅人にとってタンジェは、素通りしてその日のうちに別の町に向かうか泊まるとしても一泊という人が多い印象がある。わたしも前回は素通り組だったのだけど、今回はこの町自体がマストの訪問地だった。理由はいわずもがなの映画ロケ地。『シェルタリングスカイ』他意外に多くの映画が撮られていて、どれも要の町として描かれており、そのせいか、いかにも安宿なその内装に映画のシーンを思い出し、気分はさがるどころかあがっていた面もあった。やはりどこかおかしいのかもしれない。
それに、このタンジェの部屋が今思えばモロッコ滞在中もっともしびれる部屋だったので、もうカミーノは終わったのだ、ヨーロッパのこぎれいな観光地でもないのだ、と切り替えるのにも役立ったような気もする。
メディナのへそであるプチソッコからすぐのその宿では、ラマダン中であるこの時期、人々が食事を取り始める夜の7時半過ぎから夜中の3時までずっと音楽がなり、人々のざわめきが聞こえていた。3時過ぎるとようやく静かになったけど、日が昇りわたしが朝起きて出かける支度をしている頃に今度はどこかから地響きしそうないびきの音。ラマダン中はどこも夜はこんな感じなのだろうか、とやや寝不足の2泊を過ごし、タンジェをあとにした。
CTMバスで約3時間、シェフシャウエンへ。ここは特に映画ロケ地とは関係なく、女子旅の旅先として人気らしいブルーの街並みを楽しんだ。シャウエンの夜は、タンジェと違い、深夜3時にアザーンが鳴り響いた他は、街の色に似合う静けさだった。
え、全然駆け足じゃないって?
しかも続く汗。
タンジェには現在、新港と旧港があり、アルヘシラスからは新港、タリファからは旧港に着くみたいです。わたしがセビージャ→アルヘシラス行きで使ったバス会社の人から聞いた話では「アルヘシラスからは(スペイン領の)セウタ行きしかない」ということでしたが、あとから調べたところ、タンジェ新港に着くフェリーもあるよう。が、いずれしても、セウタやタンジェ新港は、メディナや長距離バスステーションに近いタンジェ旧港からは離れていてバス移動が必要になるため、旧港に直接着くタリファから乗った方がスムーズかと思います。バス会社の兄さんに「スペイン側でバス移動しといた方が楽だから俺の話を聞いとけ」と言われたのですが、実際着いてからが楽でした。セビージャからバスで行く場合、タリファはアルヘシラス行きバスと同じバスの30分手前に止まる停留所。皆がわらわら降りるのでわかるはず(と、わからなかったおばかさんが言っています)。
あと、旧港と新港の話は地球の歩き方にものっています。Kindle版は一応買ってスマホに入れていたのだけど、最近は見ずにネットをたよってしまうことも多く汗。ある情報はちゃんと確認しないといかんですな。
Comes社バス 2.22€
14:00発 (所要30分)
Intershipping社フェリー31€
16:00発16:15着(所要1時間強、時差1時間、フェリー内で入国審査)