前回はネット中心でしたが、それ以外。
5.本を参考にする。
海外映画ロケ地本として有名、かどうかは知りませんが、前回挙げたこちらやこちらのサイトでも紹介されていましたし、もしあなたがロケ地メグラー/メグリスト(なにそれ)ならきっとどこかで目にしているんじゃないかと思います本がこちら。
『世界の映画ロケ地大事典』
トニー・リーヴス 齋藤敦子監訳 晶文社
-「イントレランス」から「ハリポタ」まで、1600本以上を網羅。9年の歳月をかけて取材した、ロケ地事典の決定版。ビデオ・DVD発売元情報、撮影地から映画検索できる索引つき。これで映画が1000倍楽しくなる!-
晶文社の紹介文より
映画数1600本。大事典という名前はだてじゃなく、本当に枕くらいの厚さがあり。7600円という金額も納得。
買ったのかって。
ええ。もちろん。
あたりまえじゃないですか。
わたくし現役メグラーですよ?
買いましたよ。
960円で。
(汗)
たまたまラッキーな金額だったのでまよわずぽちりましたが、どっちみち、ううん、ううん、と悩んだ末買ったとは思うの。←言い訳
値段はともかく。買ってよかったです。
いつでもどこでもネットにつなげられる状況が整ってきた昨今、書籍は、手早く情報を得たい時のデータとしての役どころは今一歩二歩ネットに劣るようになってきたのかもしれませんが、
なによりこれだけの重量があると、ガイド本として持ち歩きながら使用するというのも厳しく、しかも2001年出版(日本は2004年)なので、収録されている映画が古めなのは否めず。
だめじゃないか。
い、いや。しかし。古くならないのが映画のだいご味なのでして。
昔の映画だろうと、映像の質が多少残念なことになっていようと、今見て、なにこれ・・・めっちゃいい映画やん!となれば、自分史上最高!全自分が泣いた!初登場一位!にいつでもなりうるわけで
1600本ともなると、そんな自分旬な映画が出てこないわけがなく、ただぱらぱら眺めるだけもよし、付箋をばんばん貼っていくもよし、本の後ろにあるロケ地別索引にあんま何も考えずにマーカーしていった結果嫌いではないのにロケ地的にはどーでもいい映画がうきぼりになってうけるもよし、
と、自称メグラー隊長としては、もうぜんぜん楽しみどころありあり。
「ブレット・イーストン・エリスの80年代を舞台にした辛辣なスプラッター小説をハロンがスタイリッシュだが無難に映画化。」
というように簡単にシニカルめの紹介から始まり(「スタイリッシュだが無難」←笑)、
「ニューヨークのヤッピー御用達のバーやレストランが沢山登場するが、大半はオンタリオ州トロントで撮影され、ニューヨークの映像はところどころ挿入されるだけ(以下略)」
とロケ地情報が続いていきます。
映画によって量は違うものの、1作が長くても2段組みの1ページ程度。白黒ではあるものの時には写真も挿入されています。
ところどころではさまれるカラーページは特集になっていて、ハリーポッターのイングランド、指輪物語のニュージーランド、タランティーノのLA、スターウオーズワールドツアーなどなど、これも押さえるところ押さえてる感じ。個人的にはベルリンの『ラン・ローラ・ラン』、気になる。
まあ、購入したのはCBロケ地から戻ったあとでしたし、この本を参考にめぐった経験はまだないので、そのうち。
それからもう一冊(複数冊)。
映画は古くならない、とはいえ、新しい映画の情報はやはりあるとうれしいわけで。この記事を書くのにアマゾンをさまよっていたら見つけました。
World Film Locations: Los Angeles/New York/London/Paris他
大都市からブエノスアイレス、メルボルン、ムンバイ、レイキャビクなどなど、こんなとこまで!という都市も網羅しており、だいたい2010年以降の出版なので新しめの映画も期待できそう。
値段は都市ごとに違っていて2000円から3000円程度。なかなかなお値段ではありますが、一部kindle版もあり(793円)。行く場所が確定した時に購入を検討してみます。
ロケ地の探し方、あとは、
6.DVDのコメンタリを聞く。メイキングを観る。
監督が撮影場所について語ったりしているので聞かない手はない。
7.映画の中から自力で手掛かりを見つける。
ど、努力はしております。
8.人に聞く。
長旅中はその国の人に会うと尋ねたりしてました。が、会話のダシに使ってただけという話も。けして効率的と言えないですが、こりずに尋ねてると収穫もあったり、なくても映画の話ができて楽しかったり。←結局ダシ
現地に着いたあとで人に聞くのは結構有効かもしれません。尋ねた人にその場所まで連れていってもらえたこともありましたし(『太陽の帝国』)、場合によっては撮影当時の話を聞けることも(『コレリ大尉のマンドリン』)。
現時点ではこんな感じでしょうか。
こうやって書くと、ものすっごく調べていってるみたいですけど、検索能ゆるめですし、余白を残しときたい部分もあったりでわりと適当です。そのへんの配分は毎回ちがう感じ。治安とも相談しつつ。
おもしろいのは、十分に情報があってもなくても行ってみると絶対なにか新発見があるということ。ロケ地的な新発見だけでなく、ただその場の空気や匂いや目に映るもの‥‥‥ああ。