『世界ヒンディー語の日』らしいのでインドの言語について整理してみた。

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言葉/言語語り

 

Twitterで流れてきて知ったのですが、今日1月10日※は「世界ヒンディー語の日」なんだそうです。

World Hindi Day 2021: Here are the top universities across the world that offer Hindi courses
World Hindi Day 2021: Not only Indian varsities, there are foreign varsities that offer courses in Hindi language; check the list

よい機会なので、インドの言語について、主に備忘録としてここで整理しておくことにします。

まず大きいところから。Ethnologueによると現在世界中で話されている言語は7117言語だそう。

さらに、Wikipedia『世界の言語ランキング(母語人口)』から、ネイティブスピーカーの数が多い言語トップ10をピックアップ。

1.中国語 13億7000万人
2.英語 5億3000万人
3.ヒンディー語 4億9000万人
4.スペイン語 4億2000万人
5.アラビア語 2億3000万人
6.ベンガル語 2億2000万人
7.ポルトガル語 2億1500万人
8.ロシア語 1億8000万人
9.日本語 1億3400万人
10.ドイツ語 1億3000万人
(※数は母語話者数)

日本語話者、トップ10内なんですね。さすが?こんなちっこい島国で少子化が進みつつも人口密度が高い国。

さて、本題のヒンディー語は世界3位。

ただしここで気をつけないといけないのは、ヒンディー語は、母語話者数4億9000万人でインド国内で一番話されている言語ではあるけれど、インド全体の公用語ではないということ。ヒンディー語は「連邦公用語」という位置づけであり、話されているのは主にデリーを含む北インド。ちなみにインドの準公用語は英語。だからかなりの割合で英語が通じます。少なくとも都市部は。

インドの指定言語は州レベルで22言語あるといわれています。本当はもっとあるようですが、ひとまず22。主に地域でわかれています。

トップ10のうち2言語がインド国内で話されている言語で、世界6位のベンガル語(インド国内では2位)は、主にトリプラ州、西ベンガル州で話されている言語。インド国外ではバングラデシュの公用語。なので母語話者数が多いんですね。

Wikipedia『世界の言語ランキング』に戻って10位圏外を見てみましょう。「母語話者3000万人以上1億人未満」からインドだけ抜粋して。

12. パンジャーブ語 9000万人
16. テルグ語 7000万人
17.マラーティー語 6800万人
18. タミル語 7400万人
20. ウルドゥー語 6100万人
23. グジャラート語 4600万人
26. マラヤーラム語 3600万人
27. カンナダ語 3500万人
29. オリヤー語 3200万人

パンジャーブ語は、インド北部パンジャーブ州の公用語であり、デリーの第二公用語。パキスタンでも話者数が最も多いけれど公用語ではない。

パキスタンの公用語はウルドゥー語で、インドでは主に北部で使用されている。ヒンディー語とは書き文字が違うだけで話し言葉はほぼ同じで会話可能。パキスタンの言語数もなにやらめっちゃ多そう・・・ですがここではとばすとして。

タミル語はインド南部のタミル・ナードゥ州で主に話される言葉。スリランカとシンガポールの公用語でもある。テルグ語は、インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州の公用語。マラーティー語はインド西部のマハーラーシュトラ州の公用語。グジャラート語はインド西部グジャラート州の公用語。マラヤーラム語はインド南部のケーララ州などで話される言語。カンナダ語はインド南部のカルナータカ州の公用語。オリヤー語はオリッサ州の公用語。

テルグ、タミル、マラーティー、マラヤーラム、カンナダ・・・インド映画ファンの方は、ここまでに出てきた言葉はだいたいなじみがあるのではないでしょうか。いずれも22指定言語の1つ。

ここからは母語話者3000万人未満。

40.シンド語 2000万人
52. ネパール語 1700万人
53. アッサム語 1500万人
90 サンタル語 620万人
95 ビリー語  560万人
112 カシミール語  460万人
116 コンカニ語 400万人以上
141 ラージバンシ語 300万人
142 ガルワーリー語 290万人
147 ゴーンディー語  260万人
150 クマーオニー語  240万人
162 ドーグリー語  210万人
165 クルク語  210万人
166 ムンダリ語 210万人
172 トゥル語  190万人
186 カーンデーシュ語 160万人
201 コーリー語  140万人
228 マールヴィー語  110万人
230 ホー語  108万人
235 ナガ語  103万人
246 グジャール語  99万人

まったく聞いたことない言語名がわんさかでてきました。私が知っているのはネパール語、アッサム語、カシミール語、コンカニ語、ナガ語くらい。

Wikipedia「この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注によって参照されておらず、情報源が不明瞭です。脚注を導入して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2016年5月)」 となっているし、母語話者数の計測年数もバラバラで古いデータもあるようなので、あくまで参考程度に。

けれど、スペースの都合上はずしましたが、各言語、インド・ヨーロッパ語族(主に北部)、ドラヴィダ語族(主に南部)で別れ、中にはオーストロネシア語族 – ムンダ語派などという聞いたこともない語族もあったり、ルーツでみていくのもおもしろそうと思った。

ダメ押しでさらにWikipedediaの公用語一覧から引っ張ってきたまとめをおいておく。

インドの公用語:ヒンディー語(連邦公用語)、英語(インド英語、準公用語)

憲法第8附則指定言語:アッサム語、ベンガル語、ボド語、ドーグリー語、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、カシミール語、コンカニ語、マイティリー語、マラヤーラム語、マニプル語(メイテイ語)、マラーティー語、ネパール語、オリヤー語、パンジャーブ語、サンスクリット語、サンタル語、シンド語、タミル語、テルグ語、ウルドゥー語

州公用語:ヒンディー語(ハリヤーナー州、ジャールカンド州、マディヤ・プラデーシュ州、チャッティースガル州、ウッタル・プラデーシュ州、ウッタラーカンド州、ヒマーチャル・プラデーシュ州、ラージャスターン州、ビハール州)、英語(アルナーチャル・プラデーシュ州、アッサム州、ナガランド州、西ベンガル州、メーガーラヤ州)、アッサム語(アッサム州)、ウルドゥー語(旧ジャンムー・カシミール州)、オリヤー語(オリッサ州)、カンナダ語(カルナータカ州)、グジャラート語(グジャラート州)、コク・ボロック語(トリプラ州)、コンカニ語(ゴア州)、タミル語(タミル・ナードゥ州)、テルグ語( アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州)、ネパール語(シッキム州)、パンジャーブ語(パンジャーブ州)、ベンガル語(西ベンガル州、トリプラ州)、マラーティー語(マハーラーシュトラ州)、マラヤーラム語( ケーララ州)、ミゾ語(ミゾラム州)、メイテイ語(マニプル州)

ヒンディー語、勉強したいなあと思いつつほったらかして幾星霜ですが、つまり、ヒンディーを習得しても他地域にいけばたちどころに通じないわけで。実際、ンマー通じない、という経験何度もしており。そんな時何度も英語に助けられており。旅においては、なので、英語でいいじゃん、という気もするのですが、それでもヒンディー語、どこかの地点で腰据えて習得したい。ていうか、する。しろ、自分。

『2 states』ラストシーンのロケ地に行った、つもりで違っていたかもしれない話。
『2 states』巡り、続きです。 2016年デリー編。 . 2019年アーメダバード編。 ...

 

今回は、興味ない方にはなんじゃらぽんかと思いますが、すみません。何か一気にまとめが必要になった時にでも思い出してください。

一方で、よくご存知の方、ひとまずまとめてみましたが、そこまちごうてるよというのがありましたら、ご指摘お待ちしております。

とほ