『PK ピーケイ』ロケ地、続きです。
PKが拠点にしていた階段井戸アグラセン・キ・バオリ。
(Ugrasen Ki Baoli/Agrasen Ki Baoli)。
場所は、コンノートプレイスから徒歩圏内。Barakhamba Road通りに沿って15分ほど。
さらにHailey LaneあるいはHailey Roadから入る、大通りからはややわかりづらい奥まった通りにあり入り口も地味ではありますが、事前に地図や表の写真をネットで確認するなど、下調べしていけばさほど難しくはないです。
私は、メトロブルーラインのBarakhamba Road駅から歩きました。グーグルマップの恩恵にあやかりつつ10分ほどで到着。
ゲートの前では、オートの運ちゃんが数名客待ちをしていましたし、日中の時間帯なら、リキシャがいるあたりを目安にするとよいかもしれません。
ちなみに、アヌシュカ・シャルマ演じるジャグーがPKを追ってこの中に走り込んでくるのは上の写真のゲートの右側から。私もそちらから。
以前は穴場だったようですが、中に入ると地元の若い衆(衆?)でにぎわっており、座って談笑したり、記念撮影を撮っていました。PKで人気化したと書いてある記事も見かけましたがどうなんでしょうね。
滞在していた小一時間に西洋人の団体さんも2組見かけたので、少なくとも、以前より認知度は高くなっていると思われます。
まー暑いし湿気もすごいし、わずか10分の徒歩でへたっておりましたため、到着後はしばらく、他の人々と同じように私も階段にすわって景観を眺めていました。
カップルや友達同士にまじって、陰のある側にしばらくじっとすわっていると、時折どこからともなく涼しい風が吹いてきて気持ちよい。ちなみにAirtelは圏外。
PKがここにいるシーンは2回出て来るのですが、1回目はあのあたりね、2回めはあのあたりね、などと、ひとしきり場所確認をしたあと、下に降りてみることにしました。
雨季だったこともあるのでしょうが、水場であることと、構造上なのか下に行くほど湿度がましていき、最下部は蒸し風呂状態。
そしてなんとも・・・・・・くさい(汗。
水かゴミかそれ以外の何かか、やばいクラスのにおい。
上を見上げると、天井は高く
何かがたくさんうごめいていました。
写真では見づらいのですが、
こうもり。
・・・・・・ぞく。
ブルース・ウェインは、こっちの階段井戸の方が合ってたかもしれない。 ←いきなり別映画をぶちこむ人
しかし、このコウモリくん、『PK』の中でもさりげなく登場されておられます。
別映画ぶちこみついでに、このアグラセンキバオリ、デリー滞在中に映画館で観た『sultan』でサルマン・カーン演じるレスラーのトレーニング場所としても使われていました。
つか、きっと他の映画でもあるんだろうな。むしろ、有名な場所や観光地、特にデリーやムンバイなんかは映画の中で見つけるたびに正の字でカウントしていった方が早い気がしている今日この頃。
で、ある程度データがまとまったらインド映画ロケ地巡りマップ作ったりして。
・・・うーん、おもしろそう。
どなたかやりませんか?(人に投げる人)
以上、現実や別映画ネタや構想妄想をもりこんでみましたが、
デリーの中心部から気軽に行ける場所にこんなすばらしい景観を見られる場所があるのですから(しかも無料)、観光に盛り込まない手はないです。デリーに行かれる機会がある方、ぜひ。
ところで、階段段井戸について少し。
インドには、ここ以外にも各地に多数の階段井戸があり、最も古いものはAD550年頃、多くは中世の時代に建設され。その時代には3000超が作られたのだとか。
現在も数百の階段井戸が現存しており、有名なのは、グジャラート州アーメダバード近郊にある最も美しいといわれるAdalaj Vav(アダラジ・ヴァヴ)、2014年に世界遺産に登録された「女王の階段井戸」と呼ばれるラジャスタン州BundiにあるRani Ki Baori(ラーニ・キ・ヴァヴ)、そして最大級といわれるラジャスタン州ジャイプル近郊にあるChand Baori(チャンド・バオリ)などがあります。
チャンド・バオリには、私も昨年、この映画やあの映画のロケ地として行ってきました。
先程のブルース・ウェイン発言は、こっちの方。
今回の記事で、なんか階段井戸に興味がわいた、と思ってくれちゃった方用に参考リンクを貼っておきますね。
Walk through India
10 Ancient and Most Popular Stepwells in India
Atras Obscura
Ancient Stepwells of India
階段井戸が画像付きで紹介されています。(英語)
シゲタトラベルブログ
階段井戸について日本語で説明されています。※2014年6月の記事