前回取り上げた『2 states』は、
北部のパンジャブ州、南部のタミルナードウ州という
文化も気質も言葉も異なる、地理的にも遠い
2つの州出身のふたりが出会って恋に落ち、
結婚を決意したものの・・・という話でしたが
そういえば、春頃に
インドの州ごとの違いに関するジョークを
ネットで見かけて、インド人の友人に
これどう?あたってる?と見せたところ、
うけたやつがあったのを思い出したので、
それをご紹介。
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Two guys are fighting and a third guy comes along, sees them and walks on.
That’s MUMBAI
Two guys are fighting. Both of them take time out and call their friends on their mobiles. Now 50 guys are fighting.
You are definitely in PUNJAB
Two guys are fighting and a third guy comes along and tries to make peace. The first two get together and beat him up.
That’s DELHI
Two guys are fighting. A crowd gathers to watch. A guy comes along and quietly opens a Chai-stall.
That’s AHMEDABAD
Two guys are fighting and a third guy comes. He writes a software program to stop the fight. But the fight doesn’t stop because of a virus in the program.
That’s BANGALORE
Two guys are fighting. A crowd gathers to watch. A guy comes along and quietly says that “AMMA” doesn’t like all this nonsense. Peace settles in…
That’s CHENNAI
Two guys are fighting and a third guy comes along, then a fourth and they start arguing about who’s right.
You are in KOLKATA
Two guys are fighting. Third guy comes from nearby house and says, “don’t fight in front of my place, go somewhere else and keep fighting”.
That’s KERALA
Two guys are fighting. Third guy comes along with a carton of beer. All sit together drinking beer and abusing each other and all go home as friends.
That’s GOA
出典はこちら。
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この他にも幾つかパターンがあって、
他の地方(州)が加わったものもあるのですが
一番まんべんなく載ってるやつを選んでみました。
難しい英語じゃないので必要ないかもしれませんが、以下拙訳。
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ふたりの男がけんかをしている。
3人目の男が通りかかり、ふたりを眺め、そのまま立ち去る。
それはムンバイ。
ふたりの男がけんかをしている。
が、中断し、互いの仲間を携帯で呼び出す。いまや50人がとっくみあい。
だとしたらそれ絶対パンジャブ。
ふたりの男がけんかをしている。
3人目の男が通りかかり、仲裁に入る。もとのふたりが結託して3人目をぼこる。
それはデリー。
ふたりの男がけんかをしている。
人が集まってきて見物している。ひとりの男が通りかかり、しれっとチャイ屋を始める。
それはアーメダバード。
ふたりの男がけんかをしている。
3人目がやってきてけんかを止めるためのプログラムを書く。が、結局けんかは止まらない。プログラムがウイルスにやられたから。
それはバンガロール。
ふたりの男がけんかをしている。
人が集まってきて見物している。ひとりの男が通りかかり、そんなことしていたらおっかさんが悲しむよ、と静かに諭す。けんか、おさまる。
それはチェンナイ。
ふたりの男がけんかをしている。
3人目がやってきて、さらに4人目がやってきて、だれが正しいのかを議論し始める。
それがコルカタ。
ふたりの男がけんかをしている。
3人目が近くの家から出てきて言う。「うちの前でやるな。どっか他行ってやれ」
それはケララ。
ふたりの男がけんかをしている。
3人目がビールケースを持ってやってくる。みなで座ってビールを飲み、悪口を言い合い、友達になって一緒に家に帰る。
それがゴア。
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インドの人/文化に近い方、
どうですか?当たっていますか?
ジョークなので話半分で、とはいえ
ネット上のコメントを見る限り
インド人同士でも合ってる合ってないで
もりあがってるようです。
友人はムンバイとパンジャブにうけてました。
カルナタカ州出身日本在住の知人は、
ゴアにうなづいていました。
まあ、ゴアのイージーゴーイング系はわかる笑。
パンジャブ人の血の毛の多さも、
なんとなくわかってきた気もしますが、
でも少なくともクリシュは穏やか系でしたね。
映画の中では、
冒頭の学食シーンから食生活の違いに触れていたり、
(タミルブラマン※は完全なベジタリアン、
対するパンジャブ人はチキンは食べるしお酒も飲む等)
家族間のいざこざが描かれる過程では
相手の家族に聞かれたくないことは現地語で話したり、
相手方の気質を皮肉ったり、
親戚の結婚式のシーンで歌や踊りでも表現されていたりと、
上記ジョークのような人の気質や食文化や言語の対比が
随所に盛り込まれていていて、そのへんもおもしろかった。
実は今、実生活で、ひょんなことから
インドのとある文化を調べるお手伝いをすることになり、
文献などを読んでいるのですけど、その調べ物と
この映画に出てくることがよくリンクしていて
前回の記事を書くにあたり見直していて、
その点でも個人的に非常に興味深かったのでした。
結婚式やお祭
りのシーンのダンス、
色彩も衣装も華やかで好きです。
※念のため、ブラマン(バラモン)はカーストの最高位。
カーストは、表向き撤廃とはいっても、
結婚では重要視される部分のようですね。
クリシュ側については確か語られていませんでしたが、
アナンニャのお父さんが「Educated people(教養ある人々)」
という言葉を、お互いそうなんだからまあまあ、
となだめるようなシーンで使っていて、
まあカーストとは関係ないかもしれませんが、
それで家柄の釣り合いは取れていることを
示しているのかな、と思いました。