北海道ゴールデンカムイ巡り9日間の旅。
ゴールデンカムイの舞台巡り最終章。物語の始まりの土地が、私の旅レポ最終地。さて無事大団円となりますか。
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小樽へは札幌から日帰りで行きました。JR函館本線で片道約50分。往路は進行方向右側の席に座り、海岸線間際を走る車窓から日本海を眺めながら。
紹介の順序は、実際にまわった順になります。
(以下、ネタバレしています)
小樽市鰊御殿
入場料:一般300円
開館時間:午前9時~午後5時 (10月16日以降は午後4時まで)
開館期間:令和5年は4月8日~11月23日(期間中は無休)
JR小樽駅からの行き方:北海道中央バス⑩⑪「おたる水族館」行きに乗り約25分、終点下車。徒歩5分。
辺見和雄が脱獄後、ヤン衆に紛れて潜伏していたニシン漁場。
「ヤン衆」といってな 東北地方などから季節労働者がニシン漁のために雇われて日本海沿岸に集まるんだ 脱獄した囚人が潜伏するにはもってこいなんだがね
37話『初春』より
その辺見、海に落ちたところを助けられたのをきっかけに杉元たちと出会います。そしてやさしさと凶暴さを併せ持つ杉元に対し、ある期待を抱くようになるわけですが。
第七師団から身を隠そうとする杉元を匿うべく、期待に胸を高鳴らせながらいざなうのがこの鰊御殿。
物語の序盤、すでに登場している数人をのぞき、刺青を彫られて網走監獄を脱獄した24人の囚人たちの顔がまだよく見えてない頃。
ゴールデンカムイは金塊争奪戦の始まり方といい、ヒグマとの闘いといい、山や森の幸にヒンナヒンナといい、癖の強い主要キャラたちの登場の仕方といい、しょっぱなからひきつけられる展開の連続ではあるのですが、他の囚人たちに関しては、冒頭三十話くらいはまだまだ、金塊の分け前を餌に脱獄をたきつけられた有象無象でしかない。
それがだんだん、あれ、他の囚人のキャラもなんかやばくね? ゴールデンカムイ、思った以上にやばくね? となっていくわけですが。最初にその方向に大きく舵を切るのがこの辺見。辺見、いやーやばいよねw しかも彼が序の口であったとわかっていくのがまた。
それにやばいのは囚人だけじゃないのだった。やばい筆頭は作者という話もありますが。
やばいはもちろんよい意味です。いや、文字通りの意味です。えーと、意味はおまかせします。私がどう思っているかは、今までは海外映画の海外ロケ地巡り一辺倒だったのに初の漫画/アニメ国内巡りに手をだしちゃう時点で察してください。
さて、雑談は横におきまして。
中に入って料金を払います。靴を脱いで上がった先には、
冷え防止用の足カバーが用意されていました。
優しい!!
それに、あったかい!!
屋内はこんな感じ。
あのひとのこともっと知りたい
ふたりきりになれる場所へ‥‥‥
と上がって行った先に、第七師団がおりまして、
杉元が見ていない隙に、辺見、性癖(?)を炸裂させまして
そうこうするうちに鶴見中尉とニシン親方に見つかりまして、
杉元、「善良な一般人」の辺見を匿いながら鰊御殿脱出、と。(40話『ニシン御殿』)
その他、ゴールデンカムイとは関係ないけれど、屋内には隠し部屋や当時の資料が展示されており、興味深かったです。あと、足カバーだけでなく、係の方々も「優しい!!」でした。
5巻おまけに出てくる「粕くだき」。
マガジンバージョンを2周した後に慣行したこのゴールデンカムイ巡り。御殿の外でこの器具を見つけた時に、本編に出てきた記憶はないけれど、辺見の性癖を思えば出てきても不思議はないよなあと撮らずにはおれず。今回記事を書くにあたり単行本バージョンを読み直したところ、めでたく5巻おまけで発見。さらにはゴールデンカムイ公式ファンブックにも。
鰊御殿は坂の上にあり、見晴らしがよく気持ちよい場所でした。遠くでは静かな波の音。冷たい空気、晴れた空。一方、見学を終えて坂道を降りていく途中、おたる水族館の方から、あざらしショーの案内が聞こえてくるのがちょっとおもしろかった。静けさの中たちのぼってくる、ごまふあざらしの紹介と時折の拍手。そのコントラスト。
私が行ったのは2022年11月後半で、冬季の閉館前にぎりぎり間に合いました。が昨年2023年は9月の大雨により発生した土砂崩れで早期に営業が終了したようですし、臨時閉館もあるようなので、行かれる方は確認してから行くことをお勧めします。
茨木家中出張番屋
次の場所へ。おたる水族館方面から小樽駅方向にバス通り沿いを歩いて5分。
「辺見和雄と出会ったニシン場から数十キロ離れた別の番屋」として登場。変装した土方歳三とアシㇼパさんが初めて(そうと知らず)会った小屋(43話『シンナキサラ』&44話『狙撃』)。
しかし。「今季の公開は終了しました」。涙。いいの。外観だけでも見られたから。
ちなみに、ここまで歩いてくる道の途中の食堂の前では、ニシンが焼かれていました。調べてみると人気の民宿兼食堂のようで、ニシン定食を始め海の物がどれもおいしそうでした。ニシン蕎麦もメニューにあったので、舞台巡りの一興として、ここで食べるのも手かも。
にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)
さらに10分程度歩きまして。
ここにある旧青山別邸も、鰊御殿として使われた場所。鶴見中尉がピアノを演奏していた場面で登場します(40話『ニシン御殿』)。
作中では、鰊御殿と旧青山別邸がうまく融合されて描かれていて、舞台巡り後に読む醍醐味を味わえました。
鶴見中尉がポロロン、ポロロン弾いている部屋の外。
その頃、アシㇼパさんは借りた「お便所」の立派さに感動していたわけですが件の有田焼きのお手洗いは、ここ旧青山別邸で見学できるようです。鶴見中尉がピアノを弾いている部屋やニシン親方が「試し打ち」する屏風なども。
「ようです」というのは、わたしは見てないから。
わたくし、入館料(当時)1100円&撮影禁止だったため、自分の優先順位と秤にかけて入りませんでした。。小樽駅方面のバスの本数が限られていて、時間がなかったというのもあります。撮影禁止じゃなかったら入ってたかも。ともかくも、外観見学させていただきありがとうございました。
入館料:一般1300円
期間:4月~10月 9:00~17:00、11月~3月 9:00~16:00
(レストランはそれぞれ10:00~17:00、10:00~16:00)JR小樽駅からの行き方:中央バス「おたる水族館」行きに乗車約20分。「祝津3丁目」で下車、徒歩5分。私の行き方:鰊御殿から徒歩で。茨木家中出張番屋を経由して約20分(撮影時間含)。
ここのレストランでもニシン蕎麦が食べられるようです。実際迷ったんですが、やはり時間に負けて、次の場所を優先させることに。
ちなみにニシン蕎麦は、開拓の村でいただきました。
開拓の村には、辺見が潜伏していたニシン番屋内部のモデルとして使われた「旧青山家漁家住宅」があります。
*
それで、すみません、小樽編は一度に更新するつもりだったのですが、きりのよいところで二つに分けさせてください。
5~6日目の旅程↓
旅程 | 移動 | 訪問した金カム関連地 |
5日目 函館-札幌 | 函館→札幌(バス) [札幌 3泊] |
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6日目 札幌-小樽-札幌 | 札幌⇔小樽(JR ※日帰り) 小樽市内(バス) |
鰊御殿(辺見和雄!)
旧青山別邸 小樽貴賓館 (ピアノ!)
小樽市総合博物館 本館(熊!) 小樽浪漫館 (刀!)
大正硝子館 本店 (鉄砲!) 小樽新倉屋 花園本店(串!)
運河プラザ/総合博物館運河館(鶴見!)
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7日目 札幌 | 札幌市内&近郊(地下鉄&バス) | (省略) |
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