海外の旅で知って、家でも作るようになった食べ物がある。
1.フムス
1つは、前回の映画『テルアビブオンファイア』に関する記事でも取り上げたフムス。
フムス(hummus)は、中東諸国で食べられているひよこ豆をペースト状にしてレモン、にんにく、オリーブオイル、タヒニ(練りごまのようなもの)をまぜたものを平べったいパンにつけて食べる、いわばアラブ人のソウルフードのようなもの。
私はタヒニの代わりにいつも白練りごまを使っている。いつも、といっても作るのは、友人(だいたいは旅人もしくはかつての旅人)を招いた時が多い。多いといったけど、めったに来ないので、つまりめったに作らない。ははは(乾いた笑い。
あと、ひよこ豆では、お豆腐も簡単に作れるらしいし、フムスと同じく中東のソウルフード、ファラフェル(コロッケのようなもの)も作れる。ので、お豆腐と、そのおからでファラフェル作りもそのうち試してみようと思っている。
2.パニール
パニールはインドのカッテージチーズのようなもの。温めた牛乳にレモンや酢を入れて撹拌し、分離してきたら、重しをのせて数時間水分を切るとできる。初めて作ってみようと思いたち、ネットで調べて適当に作ったのにすごく簡単においしく作れてしまった。
サグパニール(ほうれん草のカレー)の具にしたり、揚げたり(パコラ)して食べる。新鮮なうちは塩とオリーブオイルだけでそのまま食べてもおいしい。
これも頻繁に作るわけではないけれど、無調整豆乳がある時に気が向いたら作る。私は豆乳を使うけれど普通においしいです。
3.テンペ
テンペは、インドネシアで食べられている大豆の発酵食品。日本でもマクロビオティック食材としておなじみですね。
私はバリ島で初めて食べてすっかり気に入ってしまい、バリ島でもジャカルタ島でも、ワンプレート料理や、大衆食堂(ワルン)に並べられた料理から選ぶなどして、揚げたり甘辛く(というかめっちゃ辛く)煮たり、いろいろな調理法のものをいただいた。
帰国後もずっと食べたいと思っていたけれど、日本で買うと小さいワンブロックがなかなかのお値段。それがある時テンペ菌というものを使えば自分でも作れると知り、知ってから実際に作るまで数年かかったけれど、3年前の夏、ついに作ってみた。
夏なのは、発酵させる条件として28~35度とある程度高い気温が必要だから。自然の気温を利用しての挑戦だったため、満を持して大豆を煮た晩にひゅっと気温が下がってうまく発酵しなかったり、逆にベランダに放置したら過発酵してしまったり、煮た豆が硬いと食感もいまいちだったりと何度かの試行錯誤を経て成功。柔らかめに煮た大豆で白くふわふわにできあがったテンペを唐揚げにして食べた時には感動した。
テンペはレシピが非常に豊富でお肉の代用にもなるし、薄くスライスして揚げればスナックにもなる。冷凍もできるので一度に大量に作っておけば、保存食としても重宝する。
テンペの詳しい作り方はこちらのサイト↓にのっています。テンペ菌も買えるみたい。
ちなみに私がテンペ菌を買ったのはこちら↓。一度に使うのは大豆500gに対し2~3g程度なので、10gを何袋か買うだけでも結構もつ。回し者ではありません。
今までは、冬場はこたつで作れなくもないもののめんどくさくて作ったことはなかったけれど、先日保温器がわりにヨーグルトメーカーを購入してしまった。ので今後は年中温度を気にせず作る頻度が増えそう。ちなみに大豆のストックがあるうちに、納豆も作ろうと思っている。
ってあんた全部豆やないかーい。
で、でもね、ほら、豆は長期保存できるし、今後仮に(仮にね)食糧難になっても、いざというとき選択肢が広がってよいのではないかしらと・・・キミは一体どこに向かおうとしているのだね、ん?
ちなみにわたくし特にベジタリアンではありません。お肉が食べたい時は普通に食べてます。まあ、このように実験的にいろんな食材を試すのが嫌いではないし、年々食べたい気持ちも減っているので、肉なし生活でも問題ないけれど。
それはともかく、フムス、テンペ、パニール、家で旅気分も味わえるし、ネットに親切な作り方もたくさん落ちているので、世界の食材に関心ある方、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
とほ