軸としたロケ地めぐりの旅インド2015年編。
ジョードプル2日目。
念願の場所に行ってまいりました。
インディアンがフォールし、ブルース・ウェインがライズするあの場所。ブルーシティの前にそびえるメヘランガル砦。
え、なんですか?デジャブ?
気のせい気のせい。気のせいですが、今回は位置も微妙に違うし、映画をわけます。
まずはおちる方、『落下の王国』から。
ていうか、
おちる方とかあがる方とか便宜上いうてますけども、どっちの映画もおちてあがる話ではあるんですよね…
そのタイトルに、片方はfallを、片方はriseを選んだというのは、東洋と西洋の違いもあるようでおもしろいな、
という話はおいといて、すすめます。
メヘランガル砦へは、オールドシティから歩いて行けます。
青く細い路地をぬってぬって、
Fort(城塞)の矢印にそって、
あるいは人々にたずねながら、
うちの子の写真撮って!攻撃にはにこやかにこたえながら、
パスワードを言え!といきなり通せんぼしてくるガキおこさんは交わしながら、
20分だったか、30分だったか。
この日はまたいつになく暑い日で、そんな中登っていくにはきっつい坂道で…
なんてことを言ってる場合じゃないのです。
だってここは、
ルイジが爆発し(た余波で皆がなげだされ)、
賢者の強い歯がはずれ、
オッタベンガが矢に打たれ、
インディアンが落ちる場所。
(ここからだだもらし&ネタバレタイムです。スルーの方、ひとつよろしく…。)
明らかに落ちる形なのはダーウィンとインディアンのみだけど、落下と死がリンクしているのはロイの内面も含めてたしか。
先に死んでいったダーウィン(だいたいダーウィンとウォレスなんて選択がずるい。ウォレスが猿なのもずるい。その関係性がずるい。←反語)は、求めていた真理をつかまえた直後におちていく。だけどこのおちるは、堕ちる、じゃない。勇者たちの落下は、堕ちることを意味していない。おちることを選んだ瞬間に、死を受け止める瞬間に、彼らの中にあるのは堕落ではなく、むしろ昇華。に、私には思える。
同時に、四人(&賢者)の死は、ロイの精神的な死でもあり。一見ネガティヴなもののようだけど、ロイは自分に少しずつ死を与えながら、本当は少しずつ救われる準備をしていたのかもしれない。知らず知らずのうちに。
演じているリー・ペイスのアドリブだったという“Are you trying to save my soul?”、現実と映画と作中作が奇妙にリンクしている感じがして妙に好きなのだけど、この言葉も、だからある意味、言霊的というか、口にした瞬間が未来を作った瞬間だったのかもしれなくて、その時にロイの中の何かが、アレキサンドリアを通して救われることを選択したのかもしれない。知らず知らずのうちに。
各シーンの位置は、一眼の方に入ってるので帰国後にアップします。
他にも、大砲横から青い街並みを見下ろす場所で We are a strange pair…aren’t we? と、ブラックバンディットが小バンディットにいう、最後の場面の場所なども探したのですが、確信持てる場所がなく。これも帰ってから検証。
というか、砦を見上げる写真ばかり取ってて、肝心の青い街並は、ニコンでもiPhoneでもほとんど撮ってなかったことに後で気づきました(大泣き)。