カミーノ旅あいまあいまのつぶやき(出発前)

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サンティアゴ巡礼


実際、歩く、という行為がすごく好きなのだと思う。

ものすごく楽しみで、4月に入って目前に見えだしてからは、いてもたってもいられないほど。
ちなみに、旅先によっては楽しみでも出発前は気が重い、ということはある。精神面、体力面いずれでも、ハードルが高かったりすると。たとえば、2回目までのインドはそうだった。2回目以降は気の重さがなくなった。インドが自分の中で完全に腰をおろしたせいだ。2回目の旅の間はまだ何かインドに持って行かれるのを無駄にあらがっていて、フランスやイギリスに身を寄せようと意味不明な精神行動をしていて、でも2回目を終えて完全降伏した。その意味で2回目は特別。1回目の何もかもがはじめての衝撃や喰らいまくり感もすごくすごくおもしろく、あれがなくては以降のインド行きはなかった大切な土台だけれど、2回目はまぎれもなくターニングポイント。ともかく。

カミーノ。毎日1日20キロ以上歩くというのは、基本インドア人間にとっては未知数だけど、だけど、走るとは違って歩くだから。サルでもできる(サルよごめん)。片足を出して、もう片足を出して、を交互に繰り返していけば目的地に到着する。その自動性によって、景色も内面も見たいものを見たいだけ見ることができる。あるいはなにも見ず、無になることもできる。人に会えば人と話しながら歩くこともできる。なんなら歌いながら、食べながら、踊りながら、祈りながら、叫びながら、悪態つきながら、呪文を唱えながら、あやとりしながら、お手玉しながら、火を吹きながら、ジャグリングしながら、手から鳩を出しながら、歩くことができる。

それにわたしは歩くが好きなのだ。
結局はそれにつきる。結局はそこに戻る。