今回はインド映画です。
インド映画のインド国外ロケ地です。
『人生は一度だけ』『人生は二度とない』
原題: Zindagi Na Milegi Dobara
監督:ゾーヤー・アクタル
出演:リティク・ローシャン、アバイ・デオール 、ファルハン・アクタル
公開:2011年 (日本ではラテンビート映画祭で2011年、IFFJで2012年に上映), 2022年10月28日一般公開
カビール(アバイ・デオール)は、自身の婚約をきっかけに、幼なじみのアルジュン(リティク・ローシャン)とイムラン(ファルハン・アクタル)を誘って、スペインへ独身最後の旅にでかける。行き先は、3人それぞれが選んだ3つの場所、コスタ・ブラバ、セビージャ、パンプローナ。道中、取引先の電話に出続ける仕事の鬼アルジュン、スペインに住む実の父親を探すイムラン、結婚すると決めたものの浮かない様子のカビールと、それぞれが問題を抱えること、過去の出来事によるアルジュンとイムランの確執も明らかになっていくが、旅を進めるうち、スリリングなスポーツやイベントで恐怖を克服したり、恋に落ちたり、時に衝突したりしながらも、再び絆を深めていく。
シーン:3人、牛追い祭りに参加する。
場所:ナバーラ州パンプローナ
インド映画版ロードムービー、Zindagi Na Milegi Dobara(以下ジンダギ)。この映画の3つ目の行き先パンプローナは、サンティアゴ巡礼中に通過する町でした。
『星の旅人たち』のロケ地でもあるので滞在中はそのロケ地を探していたんですが、同時にこの映画のことも意識しながら町を散策していました。
だって、パンプローナといえば、なんといっても牛追い祭り(サン・フェルミン祭)。
星の旅人たちは巡礼が主体の話ですし、おそらくは時期的な事情もあって祭りのシーンは出てこず、なので、牛追い祭りがクライマックスに使われているこの映画の方が、観光視点からいえばよりパンプローナ的といえるかもしれません(自分でも言っててちょっと意味不明)。
ともかく。
人生は一度だけ。
という題名に何かこうむずむずっとしたり、ベタやな、などと感じた方、処方箋として以下の記事をそっと置いておきますが
帰ってきた星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道34+α日目
や、でもさ、しょうがないよ、ロードムービーってものは多かれ少なかれべたなもの。旅を続けるうちに、問題が明るみに出たり、衝突したり、和解したり、恐れや障害を克服したり、気づきを得たり、仲を深めたり、みたいな、つまり、この映画もだいたいそんな感じです。
なんて涼しげに言ってますけど、要所要所で3人のドラマが展開されて退屈しませんし、3人の旅に2時間半つきあってきてのラストは、やはりぐっときました。
だし、インド映画のダンスシーンは、南ヨーロッパのどこもでも続く青空や陽光や白い建物の背景と非常に相性がよいと個人的に思っているのですが(←わたしもつくづく変わったものだ・・・)、この映画のも楽しいですし、なにより主役3人がかっこいいですし、スペインの魅力も余すところなく伝える気まんまんな映画なので、インド映画沼にはまりだしたけどまだこの映画観てない、という方、インド映画みたことない方も、おすすめです。
観る方法が、今のところ英語字幕のみ、しかもここでとかDVD取り寄せてとかしかないのがあれですけど・・・健闘を祈る。
閑話休題。
ジンダギ旅ルートを視覚化&箇条書きしてみました。(ストーリーの詳細に触れていますので注意)
バルセロナで落ち合う。
レンタカーを借りて出発。
↓
まずはカビールチョイスの
カタルーニャ州コスタ・ブラバへ。
スキューバダイビングにチャレンジ。
アルジュン、水恐怖症を克服。
↓
コスタ・ブラバで出会った
スキューバダイビングのインストラクター、
ライラの誘いでバレンシア州ブニョールへ。
トマト祭りに参加。
アルジュン、ライラと恋におちる。
↓
カビール、婚約者のナターシャが旅先に押しかける。
↓
アルジュンチョイスの
アンダルシア州セビージャへ。
スカイダイビングにチャレンジ。
イムラン、高所恐怖症を克服。
↓
イムラン、父親に会いにいく。
↓
イムランチョイスの
ナバーラ州パンプローナへ。
牛追い祭りに参加。
生き延びられたら何をするかそれぞれに誓いを口にする中、カビールが決断したのは。
余談ですが、ライラに誘われて行くトマティーナ(トマト祭り)の開催時期は毎年8月最終水曜日、しかしその後に向かうパンプローナの牛追い祭りは7月6~14日の開催。時期が・・・なんて不粋なことはいいませんよもちろん。
あと、セビージャに向かうドライブの途中に、ひまわり畑があったのですがあれは地理的にカルモナでしょうかしら。
それから、3人が泊まったホテルの名前は”castillo de pamplona”とありますが、そういうホテルは実在していないようでした。実際はどこを使ったんだろう。内装が素敵だったんだけど。あと、確認のため観直していて牛追い祭りシーンのところどころで、カミーノの黄色い矢印やホタテが写っているのが、個人的に、ふふふ、でした。
報告は以上です。
あ、あともうひとつ。
「アンダルシア地方で撮られた映画トップ10」
TOP 10 MOVIES MADE IN ANDALUCIA, SPAIN
上記はCasaolea.comというサイトの記事なんですが、
1位 『エクソダス:神と王』
2位 『ゲーム・オブ・スローンズ s5』
3位 『007 ダイ・アナザー・デイ』
4位 『ナイト&デイ』
ときて5位がなんと、このジンダギですよ奥さん!インド映画が5位!
ちなみに6位は『アラビアのロレンス』、7位は『インディ・ジョーンズ』。アラビアのロレンスやインディ・ジョーンズを抜いて5位ですよ!すごくない!?誰が決めたのか知らないけど5位!
Huelva県Alajarというところでフラメンコソング”Senorita”が撮影され、その他、Rondaの山や村でも撮影が行われたそうです。
ついでに8位以下は、
8位 マカロニ・ウェスタン(総称)
9位 『キングダム・オブ・ヘブン』
10位 『スマーフ(3D)』
10位ちょっとかわいいな。
ちなみにちなみに4位『ナイト&デイ』は実はボリウッドでリメイク版が作られており、その映画『Bang Bang!』でも、ジンダギ~の主役のひとりリティク・ローシャンとライラ役のカトリーナ・カイフが共演しています。
というわけでまったく関係ないけどその中から人気(?)のダンス動画Tu Meriもどさくさに紛れてはりつけちゃおう。
理由はかんたん、
はりつけたいから!
絶対本家よりこっちのがかっこいいから!
……ブログ主錯乱中につき、報告は以上です。