リアルタイム日記 in ハヴロック島Vijay Nagarビーチ(アンダマン・ニコバル諸島)

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インド旅

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リアルタイム日記:

今日でちょうど旅に出て1ヶ月。折り返し地点。この旅最高のリラックスを得ている。一番端にある私のバンガローからすぐそこにビーチが見える。

部屋はいかにも安宿だ。これに我慢ならない人もいるだろう。だけど部屋の前にはバルコニーがある。眠るだけの空間を背にしてそこにすわり、目の前にはココナツの木を含む緑、時折通り過ぎる人、犬、雄鶏を眺めるともなく眺める。鳥のさえずりも波の音も遠く、大音量のボリウッドソングもない。この空間以外に何を望む?

日の出は朝5時。日の入りも夕方5時には真っ暗になる。ここがインド本土からうんと離れた場所なのを思い出した。たびたびの停電。Wi-Fiも部屋には届かない。暗くなったあとはどこにもつながっていないスマホで日記を書くか、ダウンロードしていた映画をみるか、ペーパーホワイトのキンドルで読書するか。暗闇ではたやすく眠りがおとずれる。十分な睡眠のあとは自然に翌朝の朝日の時間に目が覚める。

今、映画も暗闇ですることの選択肢の一つとして書いたけれど、それなりの映画好きを自覚している身でありながら、リラックスできる場所であればあるほど、2時間を映画に持っていかれることをもったいないと感じる。映画は持っていかれる度合いが強い。時間が飛んでしまう。こういう場所ではもう少しゆるやかでいたい。移動中の時間つぶしには合っているのだけど。

ビーチでもそう。スマホの画面を2時間も覗き込んでなどいられない。一方、キンドルの画面なら苦にならない。けれど、なんなら何もしないが一番。

ただ何もしない。簡単なようで日常では難しい。それはもう驚くほどに。何もしない、を心から楽しむにもそれなりの心の状態が必要な気がする。まあそれができるときには「必要」なんてことすら考えていないのだけど。「楽しむ」という意識すら消えている。

それにしてもここはラオスのシーパンドンを思い出すな。今もできるかといえばわからないけれど、あの電気も通っていない夜のキャンドルにたよる日々はよかった。あの記憶が自分の中にあること。体感が残っていること。匂いさえ時に蘇ること。その蓄積。旅をやめられない部分。

そういえば、ここのスタッフPは、チェックイン時に私のパスポートのパキスタンビザに目をとめ、パキスタンに行くんだね!と聞いてきた。

うん、まあ、状態をみながらね。
なぜかわたしはためらいながら答える。
陸路ではいかないよね?とP。
うん?陸路だよ、アムリトサルから。
そうか、バスでね?
そう、バスで。それから徒歩で。その先は未定。
そういってからなんとなく、どう思う?と付け足す。
どうも思わないよ、インスタグラムはやってる?
あるけどほとんど使ってないんだ、なぜ?
パキスタンどんな感じかすごく興味あるから。やってるなら、みたいなと思って。

そういえばつい最近もパキスタンビザにだれかが反応したな、いつだっけ?と考えたら、ポートブレア空港に到着して、パーミッションを取るときだった。
イミグレの職員が隣の職員に笑いながら私のパキスタンビザについて何か言っていた。問題があるという感じではなく、明らかに「おい、こいつパキスタン行くんだぜ」といった雰囲気。あくまで想像だけど。

その前数週間は、だれもとくにパキスタンビザには目を止めなかった。正確には、税関や宿でのチェックイン時にインドビザを確認するときに、開きぐせのついた目立つページに貼られたパキスタンビザを、これじゃなくて、、と開きにくいページにひっそりと押されたインドビザを探す一環として目をとめる程度で、わざわざ言及されたこともなかった。続けて注視された二回が、インド本国から遠く離れたこの島だったというのが何か興味深くもあり。たまたまなんだろうけど。

でも考えたらSも興味津々ではあるのだよな。なかなか言い出しにくかったのだけど、今回はパキスタンにも行くんだと打ち明けると、気をつけるようにと何度も念を押しながらも、あとで写真みせてね、としつこく言われた。

ヒンドゥである彼のムスリムに対する考え方は、最初の頃こそ理解ある感じ、というか表向きな回答が多かったけど、今はやはり本心はよくは思ってないのだなということを言葉の端々に感じることがあり、そのたびにこっそりがっかりするところではある。私にそんな権利はないとしても。パキスタンに対してもそう。

わかりやすいというか素直というか、よくもわるくも愛国的。かといって「表向き」は完全に表向きでもなく、突如大きな人類愛みたいなものをのぞかせたりもする。多分、普通に同居しているんだと思う。危険だな、と感じる部分と、まだまだ青いな君は、と感じる部分と(何様)、同時にそのミックス具合をとても興味深く感じる部分と。そのへんはインド人でない以上、幾らインドを知っていっても知り合いが増えても、彼らの微妙な本心はわかりえないのだろう。

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※なにせリアルタイム日記なので、おちもなにもなく唐突に終わりです。