少し前に、インド・ニューデリー発イギリス・ロンドン行き長距離バスの旅という、インドの新興会社による新たな旅企画の記事がSNSで流れてきた。
主催のアドベンチャーズ・オーバーランド社によると、特別仕様の豪華バスは定員20人。乗客は途中の見どころで下車して、ミャンマーの寺院を見学したり万里の長城を歩いたり、モスクワやプラハなど歴史ある都市を散策したりと、陸路ならではの旅を満喫できる。
以下のサイトにルートが乗っている。
18カ国20000kmの70日間の旅。
インド
ミャンマー
タイ
ラオス
中国
キルギス
ウズベキスタン
カザフスタン
ロシア
ラトヴィア
リトアニア
ポーランド
チェコ
ドイツ
オランダ
ベルギー
フランス
イギリス
私にとっては、キルギス、ウズベキスタン、カザフスタンなどの中央アジアを始め、旅先としていつか行ってみたくはあるけれど、優先順位やビザや期間など諸事情でスキップしてきた国を絶妙に押さえたルート。
これは‥‥‥惹かれるでしょう。
初回の出発は来年半ばらしい。
新型コロナ方面の懸念解消とか、インドの新興会社のプロジェクト‥‥‥ゆえの実現可能性とか企画立ち消えの可能性とか、外国人の利用可能性とかとか、なかなかハードル高そうではあるけれど、一切をかいくぐり、人気で定番の旅企画となった暁には、
暁には、
暁には、
ぜひ‥‥‥
‥‥‥乗りたい気持ちは満々だけれど、実際には、推定金額200万円の文字を見たとたんに、お、おう、その金額を払って70日間もバスに拘束されるなら自分で行く方が安く行けるし自由度も高いよな‥‥‥としゅるるんしぼんだ現金な私です。
とはいえ、ユーラシアを陸路で、というのは、沢木耕太郎世代としてはこれはもう自動的にロマンを感じてしまう旅程。
石油王がよっしゃ行って来いとぽんと資金だしてくれるなら、一も二もなく乗るんだけどな。←ロマンよいずこ
途中参加も可能らしいから、特別に興味引かれるルートがあれば利用するのもありかも。
ともかく。
定員20名に4万人も問い合わせがあったという。
自分も気にはなるけれど、こういう企画が出てくると、旅の衆がちょっとざわっとするのを見るのも私は好きだ。
どうしたって旅に出たい(らしい)人が、世界には一定数いる。
新たな旅を企画する人も求める人もつい反応しちゃう人も、世界にはわらわらいる。
どんな世の中でも、それぞれが経過を注意深く観察しながら、ふつふつと内側に旅熱をたぎらせ、なんとかして行こうとひそかに旅程を練ったり企画をたてたりしている。
そういう懲りない旅バカな面々がそこかしこにひそんでいる、と想像するだけで、私はなんだか楽しくなる。
とほ
p.s.
トップ画像はパキスタンのバスです。ファイルにちょうどよいインドのバスがなかった。パキスタン国内の中長距離バスの旅もなかなか快適で愉快だったなあ。