つもりだったんですけど。
行ってません。ははは。
それでも記事にするんだねキミ、というところはまずおいて、おべんとばこ映画というのはこの2本。
どちらも他国の監督さんがインドで撮った映画ではなく、インドの監督さんが作ったインドの映画。踊らないですが。
『スタンリーのお弁当箱』(2011)
(原題:Stanley Ka Dabba)
監督・脚本:アモール・グプテ
出演:パルソー、アモール・グプテ他
公式サイト
スタンリーかわいい。他の子たちもかわいい。
公式サイトにも書かれていますが、スタンリー役の少年は監督の実際の息子さん。
監督自身も国語教師を演じていますが・・・いやー、そんなおとな、おらんやろw。なんてつっこむのはやぼってものです。キャラですキャラ。
かわいいし少しおかしくもあるけれど、むしろ寂しさベース、だけど淡々としてる。ある社会問題が組み込まれているけれどうるさくはなく、お涙ちょうだい圧もなく。
個人的には、内容を考えれば不謹慎かもしれないのだけど、最後の方のシーンで出てくるとある部屋の壁を見たときに、もう夏の旅行を決めていた時期だったこともあり、ああ、またあんなはげた壁の世界に行くんだな、街中にお香のにおい(と●ション臭)の漂う世界に行くんだなと、旅の実感がにわかにわいたのを覚えています。
それからもうひとつの映画。
『めぐり逢わせのお弁当』(2013)
(原題:Dabba、英題:The Lunchbox)
監督・脚本:リテーシュ・バトラ
出演:ニムラト・カウル、イルファーン・カーン
公式サイト
『スタンリー~』もですけど、お弁当が本当においしそう。そして、間違って届けられるイルファーン・カーンさん演じる初老男性の、お弁当を食べる手つきがとても上品。というところにやけに目がいってしまいました。
雰囲気はヨーロッパ映画のようでもあり、というのは独・仏合作のせいでもあるのかもですがこんなしっとりと渋枯れたインド映画もあるんだ、と見たときには新鮮な驚きでした。
電車内で部下が野菜刻むシーンは笑ったけど。
これはありうる笑。というか、あっても驚かないな。
そういえば、昨年はついにというかまさかというか、自分の中で遅くやってきたインド映画元年だったんですけど、
見ている数はまだ少ないものの、自社比でいえば、驚くほどにインド映画の比重が増えた年であり、よもや、気付いたらインド映画のことが頭の中をしめている、みたいな日々が一瞬でも自分の人生に訪れるとは思ってなかったですけど、
脳内メーカーを作るとしたら、トップにくるあるものと、本能的なあれやあれの欲求(ってなんだよ笑)をのぞけば、映画、本、旅、猫・・・とわりかし単純なラインナップのあと、12個目くらいにインド映画が食い込んできている、かもしれない、というミラクルのおこった年だったんですけど、
その中でもこの2本は、プレ本格開眼期にしずしずと見た2本でした。どちらも映画として普通によかったですし、両方、舞台はムンバイ。行くし。というわけでめでたくその夏の旅に組み込まれたというわけなのですけど。
行かなかったんですねー。
ムンバイの滞在は賞味2日。
滞在時間が短いことはわかっていたので、行けたら行くのスタンス&絞る必要がある中、『めぐり逢わせ』のほうは時間が足りなくてロケ地特定できずで最初からあきらめぎみ、『スタンリー』のほうは、舞台となったカトリック系男子校、ホーリー・ファミリー校が行けそうな距離&場所だったのでそこに行くつもりだったんですが。
ほかの映画とてんびんにかけてあっさり負けました。ははは。はは。
なのでー。
行かなかったかわりに、おべんとうばこ買ってきました。
そういう話?
ええ、そういう話(汗。
かわりにというか、「おみやげにおべんとばこ買う!(鼻息」も旅の企画の1つとして最初から組み込まれてはいたのですけどね。
ブルーシテイ、ジョードプルの旧市街で購入しました。3段で150ルピー。もっと映画で出てくるみたいな5段のとかほしかったですけど、実用性も兼ねて3段で。
通勤する身ではないので、あまり機会はないですが、これにお弁当作っていれて外出することもあります。中身はザ・和ですけど、なんとなくテンションあがるー。そのうち3段すべてマサラ風味でせめたいところです。しゃびしゃびのカレー入れたら絶対こぼれそうだけど。
以上、ロケ地に行った話ではなく、単なる、おべんとばこ買うたった話でした。
(日本でも買えるよ、というつっこみは小声でお願いします)
おまけ。
『スタンリーのお弁当箱』にもでてくるオレンジ色のじゅくっとしたあまあまスイーツ、Jalebi(ジャレビ)。インドを旅しているといたるところで見かけます。
映画の中で例の国語教師がつまみぐいしてるとこ見て不覚にも、おいしそう、などと思ってしまい、今回初挑戦。新聞紙に10個くらい包んでくれて10ルピー(20円)ほど。
あまそうでしょう。が、暑い中食べると、このあま!じゅく!が意外にしみるのよ。思いのほかはまってしまい、見かけたら買うように。他にもいくつかあまじゅく系を試しましたが、結局これが一番無難だったかな。
余談:しかし長いよね、インド映画。そこがネックなんですが、今でも。上記2本は、映画の雰囲気と同様に時間も控えめでしたので助かりました。おもしろいものはちゃんと退屈させない作りになってる、とはいえ映画は2時間というインナータイムができあがっているため集中力が続かん。インターミッションあたりでちゃんと休まないとおしりむずむずします。つか(まだ続けるか)、つくづく2時間という上映時間ってちょうどいいと思うのですよ。3日とか3カ月とか3年とか、通常なにかに集中する目安としてよく3が使われますが、それが私はたいがい2でセットされているので、それもおしりむずむずの個人的要因かも。※初回更新時の感想。