星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 1日目

サンティアゴ巡礼

 

4月23日 霧霧雨霧晴れ間霧晴れ間

最初の「ブエンカミーノ」、かみました。

ピルグリム(ペレグリノ)がすれ違う時のあいさつであるブエンカミーノ、道中抜きつ抜かれつする時に実際にブエンカミーノと言う人もいれば、ハイ、ボンジュール、オーラなどさまざまだった。

というわけで、本日サンティアゴ巡礼初日、フランス側のサンジャンピエドポーから、ピレネー山脈を無事越え、スペイン側のロンセスバーチェスに入った。歩行距離27.1キロ。無事、と書いたけど、実際はどうにかこうにかたどり着いた、に近い。死んでいる。足が。

オリッソンという8キロ地点にあるアルベルゲ兼カフェにたどり着くまでにすでに「むりむり・・・」と早くもぼやいていたし、その後1430mの標高最高地点にあるレポエデル峠に到達するまで何度休んでるんですかあなたは状態で、その後急な坂道を下りていくのがまたこたえ・・・7時に出発すれば大体15〜16時に到着するとの目安を教えてもらったけど、わたしの到着時間18時ちょっと前。はは、ははは。

アルベルゲの人が扉を開けてくれ、フィニートと言ってくれた時は心底ほっとした。2011年にできた大人数収容アルベルゲ。ベッド総数183。12ユーロ。予想していたより高かったけど、ロンセスバージェスでは他にあまり選択肢がなく、というか、到着したらそこにアルベルゲの扉があり、女性があけてくれた扉に自動的に吸い込まれた。

それでも新しめの施設なだけあってきれいで、大収容の割にベッドまわりに囲いがあってある程度のプライバシーあり、鍵付きバックパック入れや各ベッドに電源ありで過不足なし。最初にブエンカミーノを(かみながら)交わしたSJPPのホステルで同室だった女の子とは、ここでも同室だった。
夕ご飯は、La Posada (De Roncesvalles)で巡礼者メニューを。このレストランがロンセスバージェスでのわたしの主要目的だったので達成。ホシノ主人公トムが夜遅くに到着し泊まることになった大収容アルベルゲとして使われた場所。だけど実際にはレストランなのだった。

他にもこのルートは、両映画のロケ地が結構ふくまれているのだけど、あとは帰国後。そうそう、天気は冒頭に書いているように残念ながら前半は霧で、道中の視界はほぼずっと白濁。ホシノ主人公のトムが最初にダニエルの遺灰を撒く場所である聖母マリア像も、人に聞いてやっとこさ、みつけた。ひとりだったら完全に通り過ぎていた。

 

出発地:サンジャンピエドポー
到着地:ロンセスバージェス
歩行距離: 27.1km

サンティアゴ・デ・コンポステーラまであと 752.9km
*この歩行距離は巡礼事務所のを採用、サンティアゴまでの距離はそこから単純に引いてます、が、本やアプリによって書いている距離が違っており、今後どうするか考えます。ひとまず仮ということに。

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。このセンスがよろしいとはいえない映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。