クストリッツア巡り in セルビア。
映画村クステンドルフ続きです。
その1はこちら。
映画村内にあるスタンリー・キューブリックシアターではクストリッツア作品が上映されるのですが、スケジュールは決まっているわけではないようで、でも運良く団体客がいて、一緒に『マラドーナ』を観ることができました。
どうしても観たい場合は、受付でしつこくアピールするといいかも?
宿泊したホテルメチャヴニク(Mecavnik)。
一棟ずつのコテージになっています。
ビュフェ朝食付きで4900円☓2泊。
私の部屋は2階建ての蓼科の別荘的仕様(イメージ)。
2階で寝て、1階でお茶を飲みながら書物したりしてました。
レストランビスコンティ。
朝のビュッフェ。
夜は、ムツカリーツアという料理を頼みました。
中にひき肉の詰め物が入っています。おいしかった。
セルビアの料理はひき肉詰め物系が多い印象。
ペストリーショップCorkanで頼んだ、Tufahijaなるりんご系スイーツ。
コンポートっぽいものの中にクランブルや干しぶどうなどの詰め物がしてある。クリームを好みでトッピング。甘すぎず、小腹がすいた体にエスプレッソとともにしみました。
夜はKapor Barへ。
クストリッツア作品でよくみかけるこのフラスコ型のグラスでサーブされたのはプロポリス、ハニー、マルメロ、梨・・・蜂蜜やフルーツ等のホームメイドブランデーで、10種類くらいあってどれも1杯120~200円程度。
お酒には弱いのですが、グラスが小さいのと、まあなんとも心地よい長居奨励空間だったこともあって、2晩とも夜ご飯を食べたあとはここにきて、違うブランデーを時間をかけて試しながら本を読んで過ごしました。
結果、2冊読了。
1冊は、次がインドだったので、準備として『バガヴァット・ギーター』。
もう1冊は、ここ数年、旅中は少なくとも1冊SFの古典を読むことにしており
ここではA・C・クラーク『幼年期の終わり』を。
余談ですが、その前の年はジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』を選んで、南インドの某宿で読了後ひどい気分を味わったため、今回は慎重に選択。まあ『幼年期の終わり』も、ハッピー全開な話ではなかったんだけど。深淵が覗けたのでまあ。←?
だけどなんでSF古典を読むことにしたんだっけ。
店内は年齢層高めのためか落ち着いており、だれもこちらに注意を払わず、空間はひろく、クッションはふんだんにあり、ソファはやわらかく座り心地よく、音楽と人の声のざわめきが遠くに聞こえる、そこで一杯のブランデーを時間かけて飲みながら、一冊本を読み終えるこのうえない時間。
前回、設備は地方のテーマパークレベルだとかぶっちゃけしょぼいだとか散々なこと書きましたけど、そこは腐っても監督のファン、滞在だけですでに気分数割増しだったところに、映画も、それも未観賞だった作品を観られたうえ、
忙しい旅の日程にはさまれて、リズム的にちょうどゆったりした時間を欲していたのか、静かな山あいに作られたこの村での2泊は、とてもリラックスできるもので、いろいろと考えも整理されたりして、結果的にはやっぱり大満足だったのでした。
プールやジムなども併設されているし、本当、ゆっくり過ごすにはいいところだと思います。