星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 9日目:『星の巡礼』のまち。

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サンティアゴ巡礼

 

5月1日 晴れ(だけど寒い)

ナヘラを出発して6キロほどで、パウロコエーリョ『星の巡礼』で重要な場面として出てきたというアソフラの町に着く。

『アルケミスト』も『星の巡礼』もずいぶん前に読み、当時はそれなりに何かを思った記憶もあるけれど、どんな場面だったか覚えておらず、いつも5〜10キロ地点で楽しみにしているカフェ休憩を取っただけでさくっと通り過ぎた。せっかくだから来る前に再読しようと思ったりもしたけれど思っただけ、ロンセスバージェスからパンプローナまでの間にいくつかヘミングウェイにちなんだ場所があるというので『日はまたのぼる』を機内から読み始めたりもしていたけれどこれも重いのでパリの友人宅に置いてきてしまったりで、本に関してはなんだか今回なおざりかも。

今日は21キロ地点のサント・ドミンゴで歩を止めた。平坦道でさくさく歩け、遅めの7時半に出て、割としょっちゅう写真で立ち止まったりゆっくり来たのに1時半に到着。アルベルゲのキッキンが使いやすく、近くにシエステ中もあいている大きめのスーパーがあったため、食材を買って初自炊することにした。旅中に日本食が恋しくなることはほとんどないのだけど、今日はダシと醤油の気分だったので、ズッキーニとマッシュルームで和風パスタ。それと、アルベルゲの人が皆にと持ってきてくれたひよこ豆のスープ。

食べてひといきついていたら、すっかり顔なじみになった韓国系アメリカ人の親子がパスタやカラマリのフライを大量に作っていて、夕食にさそわれた。これも顔なじみの軍隊をリタイヤしてプエルトリコに住んでいるアメリカ人二人組も合わせて、軽いパーティの様相に。フライはとてもおいしかったし、アイスクリームのデザートまでいただいてしまった。カミノ中痩せるつもりできているのに、全然その気配なし。

ところで軍隊リタイヤ組のひとりラリーは、来年熊野古道を歩くという。熊野古道はサンティアゴと姉妹道の協定を結んでいて、サンティアゴまでの最後100キロを歩いた人は、熊野本宮大社にいたる4つの道の1つを歩くと、デュアルピルグリムの証明書(共通手帳)がもらえるのだという。

ラリーはそのうちの中辺路を歩きたいらしくそこまでの行き方を訪ねてきた。わたしも、熊野古道はずっと行きたいとは思っていて、この協定を知ってからは偶然にも同じ滝沢王子を出発して大社にいたる中辺路について情報収集して、エバノートに入れていたので、知っていることをシェアした。

熊野古道との協定を知っていてしかも歩くことに決めている人はラリーが始めてだけど、ペレグリーノと話していると、四国のお遍路は知っている人は結構いる。こういうのってちょっと何か嬉しい。

*このあと今日の分もアップします(バッテリーが残っていれば)。

 

出発地:ナヘラ(7:30出発)
到着地:サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ(13:30とう)
歩行距離:21km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。