ダークナイト3部作について

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映画語り

 

次の映画ロケ地報告に行きたいのですが、その前に少しだけ。

ダークナイト3部作について、感想を書かせてください。感想というか個人的体験というか。どうも自分の中で、ここ落としていかないと先に行けない感じで。とばしていただいても全然OKです。

まず『ダークナイト』。

この2作目には、少し複雑な気持ちがあります。ってそんなおおげさなものでもないんですけど。

CB堕ち年表にも少し書きましたが、正確には2009年下旬から2011年上旬にかけて、しばらく海外をふらふらしていました。

アジアから出発して西回りでアメリカ大陸へ、そのへんは、残骸ブログ(というか放置ブログ汗)をここに置いておきますので、もし興味のある方は。

いわゆるバックパッカーですから、ですからというのもあれですね、私の話ですが、宿泊はゲストハウスやホステル、移動は長距離バスという選択が多く。

そうするとですね、似たような旅をされる方はご存知かと思いますが、全世界の共通娯楽である映画のDVDが、宿の共有スペースやバスで流れている※という場面に結構出くわすんですよ。

それで、時期的なものもあると思うのですけど、それがこの『ダークナイト』であることがやたら多くて。確実に覚えているだけでも6回は出くわしたと思う。

宿はまだいいのです。共有スペースにいるのをやめて部屋に戻ればいいから。

困るのはバス。

背もたれ部分に各自用の画面とイヤフォンがが用意されてるなどという設備があることはほとんどなく、たいていは左右の席に一定の間隔でちっこいテレビが設置されていて乗客がバスに乗り込んで、少し経った頃、「みんな落ち着いたね、じゃそろそろ」といった感じでふいーんと画面が降りてきて、おもむろに映画上映が始まるのです。

こちらに選択権はなく。映画も、見ないという選択も。

画面が遠い場合はそれでもやりすごせるのですが、どうやっても視界に入ってしまいます・・・という席に運悪くあたってしまうと、イヤフォンで音楽を聞きながら目を閉じる、くらいしか防衛策がなく。

なぜそこまで避けていたのかというと、見たかったから、です。

??

海外で流されているから当然、英語ですよね。

私の当時の英語力は、文字はOK、だけど字幕なしで映画を見るのはディズニーでもない限りムリ!というまあ中途半端なレベル。(今もさほど変わってないけど)

たまに英語の字幕が付いていることがあって、映画自体はもちろん好きだし、時間つぶしにもなるので、視力が届けば、内容によっては見ることもありました。

だけど、ダークナイトは。

見るなら日本で1作目からちゃんと見るよう~、という気持ちがありました。

CBという俳優さんが出てるというのはどこかであったと思います。し、わずかな情報からトホ左脳担当部が、あ、多分私これ好きだわ、という信号を出していたのもありました。

見てない(けど見るつもりのある)映画の続編だけ延々見させられるって、どういう苦行よそれ?

英語ならまだいいのです。メキシコから南米に向けて南下し出すと、スペイン語圏ですから、吹き替えがスペイン語という自体に。音量に打ち勝って、運よく寝入ってしまえても、起きたら目の前でクライマックスということもあるわけです。

それにたいていは夜行での利用、なにしろ長い移動時間、三半規管の違いなのか、西洋諸国の方々がバスの中で平気で本を読んでいるのをよく見かけましたけど、アジア人の私にはとても無理な話で、そうすると移動中の暇つぶしは音楽を聞くか、寝るか、ぼんやりする、だけ。

誘惑に負けて、もう見ちゃおっか、という瞬間が訪れたりするわけです。

ジョーカーってなんかむり・・・だいたい誰だよ(わかってなかった)、

マギー・ギレンホール出てるんだ、この人がヒロインてことね、

てことは、なにこの金髪の人(ハーヴィ・デント)が主役?

なわけないよね、CBだよね、そうだよね、しかし存在うっす・・・

え、マギーどっち好きなんよ、

窓の外をしばらくぼんやり

え、え、え、ヒロインでしょ、え・・・

まーじーでー!?

しばらく逃避

あれ、ゲイリー・オールドマンなんか子供をさとしてるスペイン語で、

バットマン去っていってるスペイン語を背に、

その背中が泣いてる気もす・・・

なんたらこうたらダークナイト!ダダン!

エンドロール。あらおわっちゃったじゃないの。なぜ?ワイ?ポルケ?なになになんだったのポルケえええ!!!というのがわたしの初ダークナイト体験だったのでした。

そういう消化不良を抱えて、栗堕ち後に見たために、確かに左脳部が小躍りしながら見はしたのですが今一歩入りこめなかった感があったのですよね。

ただ、この経験があったゆえに、ブロックバスター方向アメコミ方向の興味低迷の中、帰国後まっさきに手にする気になったのがこのシリーズというのは、そしてそれで栗堕ちしてしまったことを思うと、不思議な気もします。

旅中のCB体験としては『ザ・ファイター』もあるのですけどそれはまたの機会に。

長くなってしまったので、いったん切ります。
(続くらしいよ・・・汗)

※補足しますと、宿はどちらかといえば欧米人の多い宿、バスはグレードによります。地域によっても違います。