前回までのあらすじ。
トホ子はアーサーに会うため、マンチェスター行きのバスに飛び乗りました。
ところがなんということでしょう、アーサーはマンチェスターにはいなかったのです。つづく。
困ったトホ子はジェイミーに会いに行くことにしました。
困ってはいませんけども。
英国ロケ地巡りの旅、続いております。
ロンドンを終えて向かった先はマンチェスター。
ベルベット・ゴールドマイン編で書きましたように、マンチェスター、もともとはアーサーの家を探すために予定に組み入れたんでした。見つからなければ普通の観光にきりかえればいい、とはほんとに思っていたのですが。
CBロケ地保険もかけてはいました。
それがこの『太陽の帝国』。
紹介するまでもないでしょうか。
監督はスティーブン・スピルバーグ。
1987年制作の映画。
長年テレビ放映をかすったようなかすってないような記憶しかなく、しっかり観たのは栗穴堕ち後だった私が言うのもなんですが、これこそ、いいから観て、と、黙ってDVDを差しだしたい映画。
以下、手持ちDVD裏面の説明をまるうつし。
『1941年、第二次世界大戦下、上海に暮らすイギリス少年ジムは、日本軍の”零戦”に憧れる無邪気な少年だった。だがその日本軍が上海に侵攻、攻撃は全土に及んだ。混乱に巻き込まれ、両親と離れ離れになってしまったジムを救ったのはアメリカ人のベイシー。しかし日本軍に捕われ、ふたりとも収容所へと送られる。そこでの過酷な生活は精神的にも肉体的にもジムを成長させていくが・・・。』
ついでに、その横に書いてあったキャッチコピー。
『少年は一人、戦争の中で何を見たのか・・・。
スピルバーグが描く反戦へのメッセージ』
今更ですが、2行目、いらないと思う。
どまんなか子供時代にETでハリウッドすげーの洗礼を受けた身としては、当時のス監督(略しすぎ)の戦争や社会問題方面へのかじとりについてなんとなく裏切られたような気がしたりもして(青い)、それがこの映画から足が遠のいた遠因かもなんですが、昨年、あらためて膝をそろえて観た時に、ああやっぱり「少年」のスピルバーグだったとちょっと、じーんとしてしまったのを覚えています。
そしてなんと!いいですかみなさん。
その少年を演じたのがCBなのです!どん!!←みなさんとっくにご存知
で、そのロケ地ですが。
少年ジム/ジェイミーが、両親と生き分かれる前、裕福で無邪気な時代を過ごしていた上海の邸宅周辺がマンチェスターからそう遠くない場所で撮られたらしい、と。
ここまでが、日本を出る前までにわかっていた情報。
例によって例のごとく、マンチェスターに着いた時点でまだ詳細は調べておらず。
でも大丈夫♪
そんなこともあろうかと今回はWiFiマストでホテル選んだもん♪
しかも今回は個室だから電源が足りない心配しなくていいもん♪
マンチェスターでは観光を、とはいったもののよく考えてみると工業都市ということとサッカーくらいしか知らず。サッカーはとくに興味ないし、地球の歩き方を観ても、「あんま・・・行くとこないね」となったわたしたち。
わたしたち。
あ、前日にロンドンで友人と合流しました。これから数週間いっしょに旅する予定。今後ちょくちょく出てくるかと思いますのでそうだな、コードネームはショーン・・ううん豆子にします。名前の由来は、まあ、そういうことです。
で。豆子とトホ子。ひさしぶりなこともあってか、前日おちあったほぼ瞬間からしゃべるしゃべる。マンチェスター行きのバスにもそれであやうく乗り損ねそうになったほど。
そのほかにもちょっとしたアクシデントがあり、観光については「ま、いいか~」という気分にもなってきていましたので、ここはひとつ、ロンドンの寝不足と歩き疲れをいやしつつ、おしゃべりしつつホテルでじっくり検索というのもいいかな、と。
旅は緩急がだいじやし。うんうん。
ところが。いざホテルに着いてみるとそのWiFi。
「工事中でつながりません」。
Oh!Noooo!
2~3日中に復旧、みたいなこといってましたが、延々と「2~3日中に復旧」を繰り返しているような気配も。そもそも最初から設置してないんでは?という気配も。まあねえ、WiFiありをうたってないと今日びのホテル、なかなか経営むずかしいだろうもんねえ、うんうん。
困った。
なきゃないでいい、うん、なきゃないで。
そういう旅すればいいよね。うんうん。
っていやーん、行けるかもしれないのに行かないのっていやーん。
嗚呼Wi-Fi……
必要な 時に限って とんでない
前回の旅でもたまにはまったトラップですが、現代ッ子旅といいますか、本末転倒旅といいますか、そういうわけで、Wi-Fi探しの旅に出るはめに。
マンチェスター ワイファイ探して 三千里
つづく。
つかジェイミーの話はどこに。