『時間は存在しない』を読んでエントロピーと友達になった。

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物語/本語り

時間、エントロピー、と聞いて、耳がぴくりとなる10人中8人はあの映画を観た人だと確信しているのだけどかくいう私がそうで一度目の観賞時になんだかすごくおもしろかった気はするけれど置いてけぼり感がすごいのでもう一度観てみようということになり観てみたら少しはスピードに追いつけた気はするけれど依然としてついていけてないのでどなたかかかか解説をプリーズとオアシスを求める気持ちでたどりついたのがnoteだったか他の場所だったかでみつけた解説記事でそれによりおかげさまで少し理解できた気になれましたありがとうございますでねその解説の中でこの本のタイトルが挙げられていたのが読んでみようと思ったきっかけだったんです、って肝心の映画のタイトルを言ってませんでしたね、失礼しました、『TENETテネット』です。

クリストファー・ノーラン『TENET テネット』ファーストインプレッション。
クリストファー・ノーラン監督作品『TENET テネット』、昨日、最速ではないものの、初日観賞してきました。 ...

そういうわけで本日カルロ・ロヴェッリ著『時間は存在しない』を読み終わったわけですが。

結果、エントロピーとオトモダチになれました。

ただしこのオトモダチは理解が深まったという意味ではなく。

テネットがきっかけだとしても、この本を手にしたのは「時間」そのものに興味があるからに他ならず、その概念を覆すようなそそられるタイトル、しかも青字にシンプルなフォントで大きく書かれた表紙、これはえらい先生がわかりやすいアプローチで講義してくださっているに違いないという期待を込めて読み始めたところ、文系育ちしかももともとの頭のスペックが小さい私にはまったく歯が立ちませんでした。

この講義、わからない学生はおいていくタイプの講義だわ・・・と思いつつ、それでも悔しいのでがんばって読み進めていたのだけどいかんせんわからない。どれくらいわからないかというと、「なにいってるか全然わかんない」とはっきりくっきりした独り言を言ってしまうくらいにわからない。

しかしそんな中で、燦然と光輝いてみえたのがエントロピーでした。

正直テネットを観ている時だって、時間の逆行について説明する謎の美人科学者の口からエントロピーの減少云々の言葉が出てきた際も、これはノーランセンセの「オレの理論展開をみろ」映画なのだからひとまず物語上の(へ)理屈として押さえておけばいいのだと解釈していたし(訳:「なにいってるか全然わかんない」)、つまりは、初めてエントロピーと出遭った時はなにかすごい人みたいだけどとても遠い存在だったのが、今回本を読んでいて再会したら急に親しみを覚えたというか、遠い異国の地で迷子になり心細くなっていたところに偶然であった知り合いの知り合い程度の知り合いにまるで親友か恋人に再会したかのようにもろてをあげてかけよるがごとく、うんうん!エントロピーね!減少するよね!エントロピーは!と急に親しげにすりよる感じ。エントロピー、怪訝な顔してますけど、みたいな。うん、なにいってるか全然わかんないですね、自分でも。

なので、現時点でエントロピーとオトモダチになれた気になっているのは私だけなので、関係を進めたければ、もう少し理解を深める努力をしないといけないようです。

後半はそれでも、前半よりは目が泳がずに済んだ気もするけれど依然としてきちんと感想を言えるほどのものがない。どなたか理系頭をお持ちで説明するのが苦じゃない方、サル(私)にでもわかるように丁寧に、おいてけぼりにせずにご教授くださらんかのう。興味はあるのですよ。SF好きですし。わーい好き~♡とかけよって、だいたいばふーんと吹き飛ばされてますけど。

というわけで、本日は、本の感想でもなんでもなく、読んだいきおいでわからなかったことをまくしたてて押し切る作戦でした。ここまで読んでくださった方、あなたの時間を無駄にしてしまってごめんなさい。

とほ