『聖杯たちの騎士』を見てきました。

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映画語り

昨日、テレンス・マリック監督、クリスチャン・ベール主演作、
『聖杯たちの騎士』を見て、もとい、たゆたって参りました。

いやー、それにしても、
マリックさんの焦らし戦術のおかげで(?)
撮り終えてからしばらく音沙汰ない時期があって
本国で上映された時には、
お蔵入りにならずにすんでほっとしたものの
日本での公開はあやぶまれる、という状況の中、
当初の情報ではようやっと1日だけの公開、
それがだんだん、上映館も期間も増えていき、
小規模ながらキャンペ―ンも行われるまでになり
よかったよかった。

と、心待ちにしておきながら
自分都合で12月23日の初日鑑賞は果たせなかったのですけど。

そこはおいておき、感想はというと

特にないのですが(汗)
というのも

マリックさんの映画は、
「考えるんじゃない、感じるんだ」
じゃないですけど、
ここにも書いたように、はじめから、

”とりあえずくくりをほどいて、
映画という媒体を使ってなにを表現しようとしているのか、
そこからずっとぶれないのはなぜなのか、
どこに、どこまで行こうとしているのか、を、
頭の中の、メイン空間とは別の、
少し狭い空間にぼんやりただよわせながら、
流れにふうっとのっかっておく”

という態度でのぞむことに決めていましたし、
うん、それで大正解、瞑想のような映画でした。
睡眠不足でなくてほんによかった、と思いました。
だって、あなた、全セリフが、
パンフレット6ページ分でおさまっちゃう映画ですからね。
ずっと空と太陽と水を眺めていたら終わった印象です。

だし、

映画を楽しむこつとして、
期待しない、というのがあるのですけど、

そういうわけで、
もとから一切を放棄してたゆたうつもりで行きましたし

そもそもの鑑賞動悸が、
ここ数年ではめずらしい(?)
見目麗しい方面のCBが見られる!
というもので、それでもう満足という、
戦わずして勝っているような映画でしたので、
はなから不満足な結果になりようがなく、

いやーん、クリスチャン(じゃなくてリック)の声~とか
いやーん、クリスチャン(じゃなくてリック)の涙~とか、
ひたすらよい時間を過ごさせていただきました。

my son・・・というつぶやきには
デジャブを起こしそうになりましたが、
それつぶやいたのリックじゃなくてリックのお父ちゃんで
リックのモノローグがずっと続くと思ったらいきなり切り込んできて
しかもどっちもしぶがれた声だから最初わからず、ちがうんかい!
みたいな、だれにも理解してもらえないだろう脳内つっこみ大会が
催されたりもして、いや、ほんと楽しい鑑賞でした。

いきおいで書いているので、
わけわからない内容になっていると思いますがすみません。

そっか、初日まにあわんのならいついっても一緒やんね、
と多少なげやりになっていたとかいなかったとか、
それで、年があと2日であけるという日の鑑賞にはなりましたが
結果的には、映画を見ながらぼんやりしていたのがここちよく、
ラストのガランとした空間とひとことが、何か幸先がよい気がして、
これが今年最後の劇場鑑賞映画になってよかった、と思ったのでした。

が、見目麗しいCBに満足したというのになんの反動か、
今、ザ・ファイターとかアメリカン・ハッスルあたりを
見たいような気分になっております。
それか、ある点で類似点を感じたアメリカン・サイコでもいいな。
ある場面でマンドラスを思い出したからコレリ大尉でもいいな。
マリックさんつながりでニューワールドでもいいな。


と、やや、CB回帰したところで、

本年度の更新は本日が最後になります。
来年は9日頃の開始を予定しています。

行ってきたロケ地を見せびらかす、を基本形として
たまに映画や旅周辺の雑談を書きちらかすという
勝手気ままな当ブログですが、

今年の特徴は、自分の脳内割合と比例して
インド&インド映画の話がぐっと増えたことでしょうか。
来年もその傾向は続くかと思いますが、
今年の夏旅のヨーロッパ方面の報告もまだですし、
脳内割合に従って、今後も
どんどん変化していくのだろうと思います。

お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
来年もここでお会いできることを願いつつ。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

トホ

そうえば、クレジットにシビさんの名前があったような。
そしてその下の名前は・・・?