映画で新しいジャンルに入り込むまでの段階。

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映画語り

 

映画で新しいジャンルの扉を開いた時、私の場合、だいたい次の段階を踏むようです。

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第1段階:はずれ回避期

そのジャンルの先達の感想を参考にさせていただく時期。なんらかのきっかけで、たいていはとてもおもしろい1つの作品に出会ったなどでジャンル全体への興味がぷくりとうまれても、自分がおもしろくないと感じるものに初期に立て続けにあたってしまうと、そのジャンル自体への興味がとぎれてしまうことがいやで、まちがいなさそうな作品を選ぶ。はずれに当たりたくないという時点で、このジャンルの扉を閉じたくない、開いたままもっと進んでいきたい、という、すでにかなりはまっている人の心理かもしれないことは触れないでおく。

第2段階:芋づる成長期

最初の何回かで大きなインパクトをうけた、あるいはじわじわきたなどの経験を経て、興味が深まり、もっと掘り下げたくなってくる段階。選ぶコツも知識も少し増えてきて、芋づるがどんどん伸び出す。好きな俳優や監督や作風が明確になってきて観たいものがどんどん増えだす。まだできればはずれには当たりたくないけれども、はずれうんぬんを考える前に観たいものがあとからあとからでてきて消化にいそがしい。多分この時期がもっとも楽しい。ジャンルとの蜜月。

第3段階:はずれ消滅期

フロップと言われるものにも普通に手を出しはじめる。失敗作(はずれ)という概念が消えてなくなる、というか、そもそもそういう概念は自分は持っていなかったということを思い出す時期。世間的にそうらしいくらいは知覚していても、自分が何をどう受け取るかが一番だいじ、という他ジャンルではすでに定着している自分の在り方をそのジャンルにも自然と適用するようになっている。世間的に失敗作でも愛着のある映画が増えてくる。

第4段階:熟成期

そのジャンルの映画を観るのが習慣化してきてひと段落してくる。とはいえ、新作は出続けるし観たいものが減りはしない。人に勧めるにしてもその人がどんな内容が好きかを慮ってそれに合ったものを差し出すくらいの引き出しは普通にできてくる時期。

第5段階:仙人期

これは至ったことがないのでわからない。今のペースではわたしには来世くらい遠い話。映画に限った話ではなく。どの分野にもマスターのような人はいて、マスターなのに飽きる様子もなく、どこからともなく掘り出してきてはせっせと観続けている。あるいは同じ映画を何度も何度も観ている。私は、そういう好きなもの対するクレイジーな熱情も好物だったりするので、マスターたちの挙動もひっくるめてそのジャンルを楽しんでいるようなところがある。

それを眺められるという点ではSNS、とくにtwitterはよいツールだな、と思う。twitterはちょっとなというところもあるけれど、交流も積極的にする方ではないけれど、好きなものを各人が好き好きいう場所としては、うん、楽しませていただいております。あれ、最後はツイッタの話になっちゃった。

みなさんは新しいジャンルの扉を開いた時、どのような段階を踏みますか?

とほ