川が好きだ。

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問わず語り

川が好きだと認識してから随分たつ。引っ越し先でも旅先でも、どこか落ち着く場所をみつけようとした時に、川があることは大きなポイントになる。

他にも優先順位はあるでしょうよ、アクセスがよいとか、日当たりがよいとか、治安がよいとかさあ、と川抜きで探そうとしても、実際なきゃないで別の条件で探すのだけれど、いくつか見つかった候補地の中に川に近い場所が含まれていると、優先順位がぐっとあがる。それはもうぐぐっと。他が多少不便でも。

歩いていける範囲に川があると何かこう数ミリだけ気持ちがあがる。あがるというのかな、逆か、沈静化する。川に向かっている時、川を見つめている時、横に流れている音を聞きながら川沿いを歩いている時、いや、実際には行っていなくてもいい、川のそばで親しい人と会話したりぼんやりしている自分の姿を思い浮かべるだけで、若干の救いをえたような気持ちになる。変かな。でもそうなんだよ。切実に緊急に救われたい何かを抱えているわけでなくても。その景色を、自分を川のそばにおいた景色を頭の中で俯瞰するだけでもう幾分か救われる。

くっきりとした流れがあるほどいいけれど、それほど流れがなくてもよい。水面がある方向からある方向に動いていることが認識出来る程度にさざめいているだけでもいい。ただ流れがあるという川の性質を感じられるだけで、私にとっては救いになる。

ここではないどこかにつながっているということ。

山の不動、海の躍動より、私には川の流動が大切だ。

とほ

 

※タイトル画像はインド・バラナシのガンガー。