インド映画『エージェント・ヴィノッド』のロケ地 in タンジェ

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ロケ地-他の地

インド映画のインド国外ロケ地、続きます。
前回はスペインでしたが、今回はモロッコです。

エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ
原題:
Agent Vinod
監督:シュリラーム・ラガヴァン
出演:
サイーフ・アリー・カーン、カリーナ・カプール
公開:2012年(日本は2014年)

あらすじ:
インド諜報局RAWのスパイ、ヴィノッドは、”242″という数字を残して殺された信頼する片腕の死の真相を探るためロシアへ、得た手がかりをもとに次にモロッコへ向かう。そこで謎の女性ルビーと出会い・・・あとは各社データベースのストーリー紹介を参照プリーズ(手抜きすみません)。世界を股にかける系スパイアクション。

 

インド映画、最近はNetflixで字幕つきのものも結構あるし、毎年開催されるインド映画祭があったり、口コミでヒットした某映画が呼び水となって別の映画の日本公開が決まったり、観られる機会は増えているのでしょうか、

ですが、まだまだ字幕なしか、あっても英語字幕のみ、ネット配信や現地購入DVDに頼るしかないことも多く、そんな中、本作は、日本語字幕つきDVDも販売されている貴重な作品。

私が最初に観たのは、インド映画の種が自分の中で芽生え、すくすく生育中の2年前、レンタルできるものをせっせと手当たり次第に観ていた中で好きだったかというと、ええと、ひねりすぎてて疲れ・・・あ、いや、おもしろくなくはなかったんだけれど、よし、次、みたいな(汗)、

それで、正直に言えば今年モロッコに行くことにするまで忘れていたんですけど、ロケ地としてタンジェを組み込むことに決めたあとで、

あの映画も舞台タンジェじゃなかった?

と思い出し、確認するとビンゴ、となるともう素通りはできぬ、というわけでリストに組み込むことと相成りました。そんな熱低めロケ地巡りですが、いきます。

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シーン1:記念写真を撮りましょう。

場所:グランソッコ(Grand Socco) in タンジェ




”242″の鍵を握るらしい大富豪カザンのもとで、カザンの主治医というが別の過去を持つらしい謎の女性ルビーと出会うヴィノッド。

見張り役として町までついてきた彼女の正体を探りつつ口説きつつじゃあまあ記念写真でも撮っときますか、となるのがグランソッコにある噴水の前。

グランソッコは、旧タンジェ港から旧市街(メディナ)の中心部にあるプチソッコ(Petit Socco)を通り過ぎ上っていった先にある広場。

正式名称は「1947年4月9日広場」、メディナの白いゲートを背にして、眼の前に大理石の噴水、その向こうに”シネマリフ”、左手に新市街に向かう商店の連なる通り、右手にモスクと公園があります。

シーン2:ランチに向かったホテルでルビーのあとを追うとそこには。

場所:Atlas Rif & Spaホテル inタンジェ


記念撮影をするふりをして声をかけた部下の携帯で手掛かりのホテル名を確認したあと、ルビーをランチに誘うと「いいホテルがあるの。ホテルリフよ」とルビーがそのホテル名を口にします。

旧タンジェ港から新市街に向かう海岸沿いのムハンマド6世通りに海に面して立つホテル、”Atral Rif & Spa”。

名前は似てるけれどどうだろう、と思いながら行ってみたのですが、映画ではあった入り口のロゴ”Rif & Spa”がうっすら残っており、入り口や外装も一致していることからここで合っているよう。

だからなんだ、ですけど。
ザ・自己満足の世界、ロケ地巡り。

シーン3:ヴィノッド、スナイパーに狙われる。

場所:グランソッコのシネマリフ inタンジェ


映画館”シネマリフ”の映写室に忍びんだスナイパーが、噴水の先にあるカフェの外テーブルに
座っているヴィノッドを狙う場面。場所はシーン1と同じくグランソッコ。位置関係はシーン1を参照プリーズ。以下は、スナイパーからの視点。


オレンジジュース売りの左側、シェードの下でおじさま方が座っているあたり。

の横の白い階段の前あたり。駐車しまくりであれですが。

映画では”Cafe GOLDEN FARAH”とありましたが、その看板はなく、本当のカフェ名かは不明。

以下は、ヴィノッドからの視点。


だからなんだパート2。

写真の角度も、撮ってきたやつからだいたい合ってるものを拾っただけですしね。

シネマリフ、営業していたら映画でも観ようかなと思っていたのですが、残念ながら2日行って2日とも閉まっていました。でも、映画のポスターは貼られていたからたまたまだったのかも。ラマダン中だったから?

”RAMADAN KARIM RENDEZ VOUS LE 19 JOIN!”の文字が表入り口の上に見えるので、6月19日に何かラマダン開けのイベントが予定されていたよう。(ちなみに今年のラマダン開けは6月14日)

貼られていたポスターは『犬ケ島』でした。ポスターはフランス語ですが、上映は字幕なのか吹き替えなのか、フランス語なのかアラビア語なのか、そこに日本語はどう混じってくるのか・・・うーん、やっぱり観たかったかも。

シーンおまけ:モロッコ!ここモロッコだから!

場所:ジャマ・エル・フナ市場 in マラケシュ

シーン1で、ヴィノッドたちが映る数秒前になぜか数カット、マラケシュのジャマ・エル・フナ広場がうつります。

この映画のモロッコでの舞台はタンジェのみ、のはず。

男性フライトアテンダントと手をつないで(!)タンジェ空港から市内にタクシーで向かうシーンもありますし、なのでモスクワからタンジェに直行したはずなんですけど、なぜ地理的にめっさ離れているマラケシュが?

これは思うに、舞台かわりましたよ、もうロシアではありませんよ、モロッコっぽい風景といえばマラケシュ!いいですねここモロッコ!モロッコだから!というアピールが目的と思われ。

知りませんけど。

以上、熱低めのわりに、前回のZNMDよりどうでもいいこと検証しまくりなエージェントヴィノッドロケ地編でした。

まあ、熱低めといいましたけど、いくつか好きポイントもありまして。

そのひとつがこの歌”Raabta”のシーン。

サングラスをかけた女性がバーでピアノを弾いている。とてもメロウで美しい曲なんだけどその中で繰り広げられているのは銃撃戦。その曲と銃撃戦のミスマッチがもう。

しかもこれ、長回しで。

実は私、長回しアレルギーっていう持病持っているんですけど、これは許す(?)、だってかっこいいもん~。

ていうか違った、長回しアレルギーじゃなかった。
正確には長回し手放し絶賛発言アレルギーだった。
うん、どうでもいい情報ですね。

で、この1曲だけで私充分、というくらいリピートしまくっているんですけど、もうひとつ好きなポイント、というか俳優さんがいて、それがアディル・フセインさん。

悪役ながら渋かっこよく、観たあと出演作を探したら『ライフ・オブ・パイ』の厳格な父親役、『マダム・イン・ニューヨーク』の夫役など、日本公開映画にもいくつか出演していました。私観てたのに、気づいてなかったよ。

今年の10月にも主演のインド映画『ガンジスに還る』が本邦公開とのことで
楽しみにしています。

余談が長くなってすみません。

あ、でも最後に取ってつけたようですが、ヴィノッド役のサイーフ・アリー・カーンも好きですよ。スパイ役、はまってます。ルビー役のカリーナ・カプールと実際にも夫婦で、この映画のあとに結婚したのだそう。そういう目で見ると、よいケミストリーが流れているような、なんて。

余談が長くなって本当すみません。

 

p.s.それにしてもシネマ・リフにホテル・リフタンジェはリフ財閥だか一族だかがいるのでしょうか。