今回は私の冬の絶対的定番曲を。
アストラ・ピアソラの『ブエノスアイレスの四季』という楽曲の中から『ブエノスアイレスの冬』。
Astor Piazzolla- Invierno Porteño
中でも一番好きなのがこのレジーナ劇場の演奏。本人のCDを聴き比べる中でもこの演奏を初めて聴いた時はあまりにしびれて条件反射的に泣いていた(照れ)。その後しばらくは聞くたびに泣いてた(照れ)。今でも冬の肌寒い日でそういう体調の日にコーヒーを飲みながら聞いたりなどすると、泣いてしまうことがある(照れ)。
私がこの曲に出会ったのはバンドネオン奏者小松 亮太さんのコンサートが発端だった。有名なリベルタンゴもよかったけれど、このブエノスアイレスの冬に鳥肌が立って、その後、さまざまな人の演奏を聴き比べるようになり、ピアソラ本人の演奏に行き着いた。
ただ、ピアソラにはピアソラと知らずにそれ以前にも心持っていかれたことがあった。大好きなテリー・ギリアム監督の大好きSF映画『12モンキーズ』でテーマ曲として使われていた『プンタ・デル・エステ組曲(Suite Punta Del Este)』。
あー・・・やばい・・・いい。このオリジナルバージョンもいいけれど、映画用にアレンジされたバージョンも絶妙に不穏で胸騒ぎがしてなんとも好きなのです。あの印象的な猿のイラストとともに映画の雰囲気にぴったりだった。
とくにラテン好きな血は流れていないように思うのだけど、そしてタンゴに詳しくもなくだいたいはピアソラ由来だけれど、扇情的な胸にくる楽曲、好きです。アルゼンチン行きたくなる。
そういえば、2010~2011年はブエノスアイレスで年を越したのだった。アルゼンチンはスペインとはまたちがう、南米独特の空気と合わさった熱情と光と影の配分が魅力的な文化。ほんの短い間しか滞在していないので、ここもまたいつかじっくり身をおいてみたいものです。
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過去に紹介した「季節の曲シリーズ」、私の秋/晩秋の定番曲もそっと投下。
ケレン・アンの『Not Going Anywhere』。
テテの『A la faveur de l’automne』。
エルザの『T’en va pas』。そして大貫妙子の『彼と彼女のソネット』
とほ