2014年秋の旅行は母との二人旅行で、ロケ地めぐりの旅というよりは、メインは母の接待旅行でした。
というのは冗談ですけど、ま、半分は当たっていますけど(どっち?)、一度は個人旅行という形で好きな国に連れてきてあげたかったので、わたしとしても念願の旅ではありました。
そういうわけで、旅先決定の経緯は、ロケ地ありきではなく、母の希望が最優先。交通手段などの旅データは別途アップするつもりですが、おおまかな旅程をいいますと、チェコ、オーストリア、スイスの3ヵ国を2週間弱でまわる旅。
いくら小さめな国々といっても2週間で3ヵ国ってあなた、相当なかけあし旅行ですよ。
母もけっこうな年ですし大病もしてきているので、体調と相談しつつ時期や旅程を決めたつもりだったのですけど、基本はふたりともその時々でなんでもありな母娘ではあるので、体調しだいでは、その町にただ身をおいてコーヒー飲みながらのんびりとかでもいいよねー、なんていってたんですけど、ふたをあけるとまあ・・・母もよくついてきたと思うわ。←おい
わたしに日程組ませるとね、もりだくさんになってしまうね、ということが自分でもよくよくわかりました。←反省しなさい
それはともかく、国の選別の話に戻りまして。
順不同で、まずオーストリア。ウィーンはクラシック好きの母のたっての希望でした。前回来た時にあんまりぴんと来てなかった私は、正直母の希望がなければ自分で行くことはもうなかったと思います。『ビフォア・サンライズ』のロケ地に行けたので結果的によかったのですが。
次にスイス。この国は私もほぼ初めてで楽しみでした。登山列車は乗ってみたくはあったのですが高いよね、という理由から後回しになっており、こういう機会でないと一人では選ばなそうだったので、母と二人で行けてよかった。ロケ地要素ゼロで、思い切り観光を満喫しました。
そして。チェコ、プラハ。ここももちろん母の希望。ですがここは私も絶対に来たい場所でした。
その理由がこの映画。
大好きな、大好きな、大好きな『落下の王国』。の舞台。タイトルでばれてます。
マスクドバンディットと双子の弟ブルーバンディットが、ガバナーオウデイウスから別々に逃れるため別れたのがこの橋の上。とルー大柴なみに英語名で連呼していますが、わたし、リー・ぺイスの語り、They are five of them..のくだり、そらでいえますからね。きいてないです。
で、このたび、そのカレル橋に行ってきました。
え。だってアンタ・・・。
そう。
更新を毎回こころまちにしているこのブログのファンの方(仮定)ならこう思ったことでしょう。
行ってたじゃん、と。写真のせてたじゃん、と。
そうなんですよ。
でも重要なことに、前回訪問した時にはまだこの映画を観ていなかったんです。
映画のロケ地の楽しみ方のひとつとして、お気に入りの映画のロケ地に行く、という方向もあるわけですけど、映画の中に行ったことのある場所を見出して「あ~~ここ行った~♪」と悦にいる、というパターンもあります。最近観た映画ですと、『バルフィ!人生に唄えば』はインドのダージリンが舞台で、時計塔、屋上の喫茶、トイトレインなど、内容もよかったですけど、背景に釘付けでテンションあがってました。
その方向の場合、たいていはそれだけで満足するのですけど。その場合、まずもう再訪問しようという気持ちにはならない、んですけど。そういう場所も、そのうち、あとだしロケ地みたいな形でぽつぽつブログネタにしていこうかなとは思ってます。
が、『落下の王国』は。
映画が好き人なら、多分、「出会ってしまった」という映画を持っている方は少なくないと思います。
映画って見れば見るほど、見た数が増えれば増えるほど、自分にとって特別な映画ってうつりかわっていくし、それでいいと思ってる。でも年間ベストXXは決められても、生涯の、といえる映画はそうそうない。けれど、時にはそれでも、出会ってしまうことがある。
私にとっては、そのひとつが『ベテイブルー』だったし、まったくタイプはちがうけれど、この『落下の王国』もそうでした。この映画については、つい語ってしまいそうになるのでこのへんでやめておきます。が、今後どっちみち漏らすと思う。。だだ漏らすと思う。。
なぜなら、この映画のロケ地を、ロケ地と認識したうえで制覇する。というばかげた目標をもってしまったからです。
なので、前回行った場所はいったん全部ちゃら。少なくともDVDで紹介されている38ヵ所は行く。ということはあと38回漏らすことになるかと。
あほでしょ? もーいい年なのにさあ。
脳内保守派はあきれてるんですけどね、革新派が「やりましょう(きり)」とかいっててさあ。。あはは。
なんとか死ぬまでには。
という、主に自分に向かっての?宣言でした。
とりあえずは1か所クリア、と。