星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 5日目:いつもの顔ぶれ。

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サンティアゴ巡礼

 

4月27日 快晴(時々曇り」

だんだん顔ぶれを覚えてきた。
同じ日に出発した人は、大体次の到着地も重なるためか、道中やアルベルゲで出会う確率が多く、挨拶や話を交わすようになってきている。最初は硬かった表情もみるみる柔らかくなってきた。

初日に道中であった男性二人女性一人のドイツ人三人組は、最初はまあ冷たくそっけなく、特に中のひとりの無表情ぶりといったらなかったのだけど、今ではすっかりよい笑顔。ペースが似ていて会いまくるせいか、同志感すらでてきたような(思い込み?)。


初「ブエンカミーノ」を噛んだドイツ人の女の子も、頭をクリアにするためにきたというドイツ人男性も、道中やアルベルゲで会い続けている。男性の方は、最初に話しかけてきたのがバックパックの背負い方のアドバイスだったせいか、その後もずっと会うたびにバックパックの調子はどうか聞かれる。私相当よれよれに見えるんだろうか。実際よれよれだけど。

それから、サンティアゴ巡礼が韓国人の間で人気と聞いていたけれど、本当に多い。一番よく会うのは、バックパックに自分たちのイラストが描かれた布をはった男性四人組。今年教職を定年退職したお父さんと兵役を終えた息子さん、その親戚、お父さんの友人のグループ。そして、この人々を始め、みな最初普通にわたしに韓国語で話しかけてくる。

今日(というかたった今)も、この5日間で見かけなかった顔の男の子が到着したエスティージャのアルベルゲにいて、やっぱり普通に韓国語で話しかけられた。私の顔立ちが韓国人に見えるのだといわれた。この男の子は、このエスティージャに2泊していて、昨日は日本人三人に会ったといわれた。一日のずれは大きく、じゃあわたしは多分ずっと(日本人に)会えることはなさそうだね、というと、歩きをやめてバスでログローニョに行け会えるよ、と言われた。まあ、バスの選択肢は今の所ないし、日本人に絶対会いたいわけでもないからなあ。男の子自身は、明日韓国に帰るのだという。理由は癌の痛み止めをなくしてしまったから。


他にも短期で来ているデンマーク人男性、私が勝手にグレタガーウィグと呼んでいるオーストリア人の女の子・・・とりとめもなく書いてしまったけど、ひとまず、今はこんな感じ。

そうそう、ひとり、走りカミーノがいる。どこの国の人かは不明なのだけど、午前中の早い時間にせっせと歩いていると、遠くからたったったったと聞こえてきて、ブエノだかなにかブエなんたら的な挨拶とともにあっという間に通り過ぎていく。今のところ3日連続で追い抜かれているから同じ街には宿泊していると思われるのだけど、だんだんいつ抜かれるか楽しみになってきているところ。といっても、もう二度とない可能性もあるんだけど。

エステージャのアルベルゲは公営。6€。プエンテ・ラ・レイナよりきれい。

出発地:プエンテ・ラ・レイナ(6:40出発)
到着地:エステージャ(14:00到着)
歩行距離:22km

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。