CBロケ地:コレリ大尉のマンドリン/Captain Corelli’s Mandolin in Sami

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クリスチャン・ベール

 

『コレリ大尉のマンドリン』。

この映画の軸となるのは、ケファロニア島史を書きあげようとしているイアンニス医師(ジョン・ハート)とその娘ペラギア(ペネロペ・クルス)。

ペラギアは医師見習いとして、父の仕事を手伝っています。イアンニスは無免許医師ですけどね。

ペラギアには恋人がいます。

その恋人であり、婚約者となる漁師マンドラスが

だれだかわかりますね?

そう、クリスチャン・ベールさんですね。ここまではいいですね。

素朴な素焼け男子マンドラスはペラギアに夢中です。ペラギアもマンドラスを愛しているようです。

イアンニス医師は、ふたりの知性はつりあってないとか、マンドラスにうちの娘はもったいねえ、とかいうなにかと失敬な態度をだだもれさせてはいるものの、ふたりが愛し合ってはいるので、婚約を許します。

しかし、この物語のメインストーリーは、マンドラスとペラギアの恋ではありません。

第二次世界大戦下、イタリアのアルバニア侵攻を防ぐため、ギリシャ軍として戦争に参加することを決めたマンドラス。で、マンドラスがお国のため島を離れて戦ってるあいだに、ペラギアが「なんかさめちゃった」となり、島にやってきたイタリア軍のコレリどうでもいい略してD大尉(ニコラス・ケイジ)の軽口とマンドリン演奏にやられて恋に落ちる、というお話。

なんだ。私が書くと、ペラギアもイアンニス医師もひどいな。

ちなみにDの初出はこのあたりに。



前置き長くなりましたが、マンドラスの出征シーン。

ギリシャ本島からのフェリーがつくサミ港で撮られました。
下の地図のZのところですね。

イギリス版DVDに入っている監督のコメンタリによると、港のシーンはすべてセットだそうです。10年以上も前の映画でもありますし、実際の町の印象は随分違っていました。



日曜日だったこともあって、周辺はカフェもビーチもほどよくまばらな感じでした。フェリーの到着時刻、16時頃だったかな、だけ、にわかに人と交通がにぎやかになりましたが、あっというまに散っていかれてましたね。


ちなみに日本版DVDが特典がしょぼいとかいう話は、CBファンの間ではいまさら言わずもがなな事実で、コメンタリはついていませんので念のため(涙)。

『コーンウオールの森へ』ほどの栗秘境ではないものの、公開当時、『恋に落ちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督作ということで鳴り物入りで登場した感?があるわりにふたをあけてみたら

ザ・びみょう。

という感想を抱いたのはけしてわたくしだけでもなかったように思われる本作。

まあ、興業的なザンネン感を思えばしょうがないのでしょうけれど

けれど

けれど。

クリスチャンさんのすべての役の中で一番を選ぶとしたら、多分、私、このマンドラスなんだろうな、と思います。

あの役やあの役やあの役ではなく?というあたりの説明がめんどいというか長くなるので割愛しますが、

マンドラスはねえ、とにかくいろいろとせつない男なのよ。。

なによりせつないのは、CB落ちするまで、この映画に出ていたことをまったく自分が覚えていなかったことですが。

CB映画中反復観賞率ナンバーワンであることはどこかで書きましたが、つまり、それだけ印象がうすかったにもかかわらず、映画に対する感想もザ・びみょうであったにもかかわらず、CB落ち以降は、マンドラス登場部分だけ毎回
上質な映画に見えるというミラクルが起きてます。

いや、だってさ、起きてもしょうがないもん。あらためて注目するとものごっつ真摯に演じてらっさるから。

出演を決めたのは原作を読んだから、というのを数少ないコレリインタビューで読みましたが、で、私も原作読んでみたのですが、原作のマンドラスなら確かに演じてみたいと思うのがわかる気がする人物像で。

原作の人物像の重層味でいうなら、ペラギアもイアンニスもDコレリもなんですけど。

映画と原作は別物、と基本思っている方ではあるのですが、この映画のびみょう度おしい度は、ほんと、ある意味みごとすぎて、どうしてこのようになっちまっただか、という好奇心がいっそう反復観賞を後押しさせる結果になったとかいう話はおいておいて

いやーもう、少なくともマンドラス、CBが演じてる通りでした。CBがかもしてる存在感どおりでしたのよ。印象に残らなかったのも、CB=マンドラス一体化が成功していたからだわそうよそうなんだわ、と自分を正当化して筆をおくことにします。

あ、見た目的にも好みなのはいうまでもないです。ぴっちぴちしてますから。目うるっうるしてますから。ひげうつくしいったらありませんから。

暴走ホイッスル隊の姿が遠くに見えだしましたので、このへんでやめておきます。

さて、このサミを起点として、次のロケ地に向かいます。

7/29追記:撮られたのはサミですが、アルゴストーリ港という設定です。
また、今回のロケ地情報は主にKefalonia Travel Guideを参考にさせていただいてます。