先月末10月31日はディワーリーでした。
ディワーリー(ディワリ、ディーパーヴァリー)というのは、春のホーリー祭、秋のダシェラ祭とならぶヒンドゥー教の三大祭りのひとつ。
ホーリーが色掛け祭りとすると、ディワーリーは光のお祭り。叙事詩「ラーマーヤナ」の中で、ラーマのアヨーディヤー帰還を祝って人々が灯りを灯して歓待したのが由来であり、闇に対する光の勝利を象徴しているといわれています。
初めてのディワリ体験はアムリトサルでした。
デリーでのディワリは今年で二年目。
当日は祝日なんですが、私が通うヒンディー語学校では前日にプログラムがあり、まあプログラムといっても、サリーだったりクルタだったりいつもよりきれいめな服を着て行って、ホールでプージャー(ヒンドゥー教のお祈りの儀式)をみて、各クラスで用意した歌をお遊戯的に披露して、偉い人の話を聞いて、配られる軽食を食べて終わり、みたいな感じなんですけど、
なぜ二週間前の話を今頃?というと、その日用に両手にほどこしていたメヘンディが今日あたりでほぼ消えたことを認識したので、それをブログのネタにしようと。
メヘンディというのは、ヘナで作ったペーストを使って肌に描く装飾アートのこと。他の国でも一時的なタトゥーとしてボディアートに使われていますよね。
2023年のメヘンディ
メヘンディは昨年のディワリでもしました。その時は、友人とサロジニナガルマーケットに行ってやってもらいました。両手で200ルピーだったかな。
慣れた手つきでみるみる描いていかれる様子をみるのが楽しかったんですが、右隣の友人の模様と左の人の模様と比べて絵柄が雑なようなw。
インドには旅で何度も来ているのですが実はこのときがインドでの初メヘンディでした。ちなみに初めてはモロッコで。
それはいいとして、この時の問題は帰り。モロッコでやったのは大昔ですし、乾かす時間が必要ということを失念してまして、混雑しているマーケットを抜けて抜けて、途中食事もして、メトロバスを乗り継いで自宅に帰るまで、他に触れないようまあたいへんでした。基本、ずっとドラマに出てくる手術前の医者ポーズ。
でも、凝った模様ではないものの、できあがったものを見てみれば手のラインに沿って綺麗にみえるデザインで気に入りました。
2024年今年のメヘンディ
今年は自分のアパート近くで見つけたサロンでやってもらいました。私のアパート周辺は狭い路地にぎゅぎゅっとお店がたちならぶ町で、私、その雑多な雰囲気が大好きなんですけど、そのわりに普段は奥の方にはあまり行くことがなくて、でも今回はディワリ用のランゴーリー用の色粉を買うミッションを仰せつかったのもあって、買いに行きがてらメヘンディしてくれるところを探し。
で、文房具を購入したお店で教えてもらったおすすめのメヘンディ屋さんに明日この時間に来ますって約束していたんだけど、その時間に行ったら娘さんが店の留守番してて、お母さんマーケットに行ってて今いない、と。まあインドではむべなるかな想定内、とはいえメヘンディはしてほしいものですから困ったそぶりをみせると、娘さん、斜め向かいのサロンまで連れていってくれました。
で、そのサロンで、女の子三人がかりで描いてもらいましたと。なにかと話しかけてくれるのでヒンディー語聞き取り練習にもなって楽しかった。金額は300ルピーでした。
できあがった直後はこんな感じ。
今回もドラマ術前医者ポーズで帰ったのは同じですが、家が近いのでよかった。が、前回は帰る間にだんだん乾いていったのが今回はできたてほやほやですからどこにもさわれない状態で部屋の前に到達し、あ、しくった、鍵とりださないと、となり、なすすべなく突っ立っていたところ、前の部屋の母子が出てきてくれて、「すみません、かばんの中から鍵を⋯」と助けてもらったのでした。←迷惑
できあがり仕様。プロのデザインとは違うのかもしれないけれど、緻密でとても気に入りました。とくに手の甲の曼荼羅のような花のデザイン。
メヘンディ、乾かしているあいだなにもできないからしょっちゅうは厳しいけれど、手にほどこされている模様が目に入るともなく目に入るのは、ネイル(あまりしないけど)と一緒でちょっと気分があがります。自分で描けると楽しいかも。練習しようかしら。日本でもナマステインディアなどのイベントで、メヘンディアーティストの人が出店していたりしますよね。
どれくらい持つ?
メヘンディの持続時間は1~2週間。
色付きの良さは体温と関係があるのか、手のひらの方が色濃くでて、手の甲の方が薄いです。乾いたヘナをポロポロ落とした直後はオレンジ色で、翌日以降茶色に変化。翌日は色がまだちょっと安定してなくて、しっかり色味が出たのが2日後くらいだったので、やるならなんらかの行事の本番の2日前くらいにするのがベストみたい。と学びました。
で、色味がきれいにキープされるのが1週間くらい。今回は3日後くらいに手洗いで洗濯しまくったら手のひら側がまだらに薄くなってしまったので、長く保ちたいなら派手な水仕事は避けたは方がよさそう。とこれも学びました。この学びがなにに役立つのかは知らん。
1週間が過ぎると手の甲側も徐々に薄くまだらになっていきます。今日がちょうど2週間目ほどでほぼ消え、手首の裏にうっすら残っている程度。
ディワーリーの話にもどすと、当日は部屋でろうそくを灯す、みたいたこともせず、普通に過ごして終了。夜、一瞬外に出たときに、色紙を買った文房具屋さんでラスグッラをいただいたり、ハッピーディパヴァリー!と言い合ったり、電飾キラキラや終わりかけたろうそくやくずれかけたランゴーリーを眺め、すぐそこで鳴る爆竹にとびあがるなどしたくらい。
その日は夜遅くまで爆竹の音が鳴り響いていました。