記事を書くためにエクソダスを再観賞した結果、モーセ=バーフバリ、ラムセス=バラーラデーヴァに脳内変換されてしまったトホですこんにちは。
と、初っ端から違う映画の話になってしまいましたが、今回は、忘れていないよクリスチャン、というわけで、CB映画のロケ地です。
『エクソダス:神と王』
原題:Exodus: Gods and Kings
監督:リドリー・スコット
出演:クリスチャン・ベール、ジョエル・エドガートン他
日本公開:2015年1月
十戒リドスコ版。
え、なんですか、省略しすぎですか。
詳細は旧約聖書『出エジプト記』参照のこと。
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シーン:たくさん。エジプト市街やピトム村などメイン舞台のセット。
場所:アンダルシア州アルメリア、スペイン
El Chorrillo de Pechina(Sierra Alhamilla山)
アルメリアの市街部からは離れた山間部で、バスなど公共の交通機関はなかったため、アルメリア駅前に停まっていたタクシーを交渉して行きました。往復で35ユーロ(片道約40分、待ち時間込み、チップ込み)。
最初はロケ地そのものに行けるのかどうか、というところから出発し、タクシーの運転手からは「場所はわかるけど下に降りる道があるかどうかわからない」といわれ、了解、上からでも眺められれば充分、と思っていたら最終的には、下に降りる道を見つけてくれ、自分の足で回ることができたので満足満足。
最初、下?下ってどういうことだろう、と思っていたんですが、Sierra Alhamillaに入り、舗装道路を上に向かって走行するうちに、突如、ここみたことある!(メイキングで)という景観が右手眼下に広がった時にはテンションあがりましたねえ。
俯瞰写真からもわかるかと思いますが結構な敷地。
運ちゃんは、車が汚れる、などとぶつぶつ言いながらも下に降りてくれ、時間に制限つけられたりしながらも、わかった!20分で戻ってくるから!といいつつ30分はかけて、この道モーゼや民衆が通った場所な気がするー、といういい加減な記憶をたよりに、ヤシの木の街道をひた歩くなどしました。
まあ、下に行けないとか、車が白くなる云々は運ちゃんの作戦だったような気も半分しますが、Google翻訳駆使して説明してくれたり、実際砂ぼこりにまみれながらも、ぐるっとまわってくれたので感謝感謝。
セットはもうだいぶ朽ちていました。
映画の中で見たシーンとどんぴしゃの場所をみつけることはできなかったのですが、メイキング見る限り、相当VFX使って景観を変えているようですし、どこまでがセットでどこからがVFXかわかりづらいところもあり。
Youtubeには、エクソダスのロケ地としてこの場所の動画が何本かアップされており、撮影後まもない時期のせいか今回撮ってきたのを比較するとしっかりセットが残ってるようです。なので、興味がある方はそっちみた方がいいかも。中には、ドローン撮影動画もあって、最近はそうなのかあ、時代だなあ、なんて。
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El Chorrillo(Pechina)に自力で行ったみたい方は、車での行き方が以下のサイトに載っていましたのでリンク貼っておきますね。
choose-almeria.com
MINI HOLLYWOOD – Tabernas Desert
Sierra Alhamilla山上では温泉が湧き出ていて、スパのあるホテルもありましたので、純粋に観光目的で行くのもよいかもです。
余談。映画の話。
冒頭の話を蒸し返しますが、エクソダスとバーフバリ、構成よく似てますよね。似てませんか?
王位継承を兄弟同然で育った者同士で争うところ、血のつながっていない方に天賦の才があるところ、父または母(賢い方)が目をかけているのもそっちで民衆からも絶大な人気があるところ、できる子ではある実子としては当然おもしろくなく、王位取られんじゃねかと内心穏やかじゃなく、血のつながりがない方は実は王位に固執していなかったりするんだけど、もろもろがもろもろして追放されたりなんだりしてしまい、するけれど最終的には英雄として戻ってきて王となった実子とタイマンはるところ。
細かいところはともかく、ね、似てるでしょう、と私が言うまでもなく、スペクタクル大作系の王道ということなのかもしれず、それを大真面目に、かつスケール増し増しでやってるからおもしろい、というのがバーフバリ。
エクソダスは、公開当時は正直、VFXすごいぜ海割れシーンなどもあるわりに、「クリスチャンのおひげ・・・」と思っている間にさらりと観終わってしまった記憶があるのだけど、再観賞を繰り返すほどに、あれ、そんな退屈じゃなかった、結構見応えあった、と思うようになってます。←退屈だと思っていたのね。
モーゼがヨシュアたちに会い、神に会い、指導者になっていくまでの過程。
旧約聖書がベースになった話であり、ラムセスとモーゼの対は十戒というベースがあるわけであり、焼き直しではあるのでしょうが、神との対話シーンにリドスコブルーが使われていたり、神があのような形であることなど、また、原題では神と王が複数形になっており、特に神の方の複数形に納得できる描き方である点など、そこそこリドスコオリジナルになっていますし、なんだ、悪くなかったじゃん、と今では思います。
メインのセットはアルメリアでしたが、紅海のシーンはカナリア諸島で撮られたそう。カナリア諸島もいつか行ってみたいなあ。