もう1つイムティヤーズ・アリー監督作品『Jab we met』のロケ地 in シムラー

ロケ地-インド

 

インド/パキスタン/インドネシア旅2019、ロケ地巡り更新。
(旅程はこちら

前回記事にした映画『Tamasha』のロケ地がまだ残っているのですが、同じロケ地つながりで先に『Jab We Met』の報告を。こちらも監督はTamashaと同じイムティヤーズ・アリーです。場所は引き続き北部シムラー。

 

『Jab we met』
監督:イムティヤーズ・アリー
出演:シャーヒド・カプール、カリーナー・カプール
制作国:インド
公開:2007年10月 (インド)

あらすじ:
裕福な青年実業家アディティヤは、婚約者が他の男性と結婚し、事業もうまくいかず、自暴自棄になって乗り込んだ列車でおしゃべりな女性ギートに出会う。つきまとう彼女を初めは鬱陶しく思っていたアディティヤだったが、底抜けに明るい彼女と行動を共にするうち気持ちが晴れていくのを感じる。なりゆきで滞在することになったギートの実家で、ギートには心に決めた男性がいること、家族は反対していて別の男性と結婚させたがっていることを知ったアディティヤはギートの逃亡を助け、ふたりで彼女の恋人のいるマナリに向かう。

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前回の『Tamasha』と同じイムティヤーズ・アリー監督作品。同監督作追いの一貫として確か6本目くらいに観た映画です。

最初の3本がなにしろ刺さりまくりの映画で、同時にそれゆえに感情の起伏に疲れる映画でもあったのに比べると、これは機をてらってはいない、ある意味安心して楽しめ、最後に晴れやかな気持ちになれる映画でした。これを最初に観ていたら、恋愛映画のイムティヤーズアリーと言われてもすんなり受け入れた気がする。

とはいえいわゆる物語のトンネルはあるわけで、シムラーは、明るかったギートが傷心を抱えて向かった町として出てきます。

 

Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.

シーン1:ギート、心ここにあらずの様子で町をさまよう(挿入歌Aaoge Jab Tum)
場所:シムラー中心部(タウンホール、ザ・モール、Hotel Willow Banksなど)

Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.
Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.
Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.
Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.
Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.

シムラー中心部はこぢんまりとしているので、『バンバン!』など今までシムラーで紹介した他の映画のロケ地と重なっています。

Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.
Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.

Hotel Willow Banksで撮られたというのは件のホテルのサイトが情報源。詳細は前回のTamasha記事を参照。カフェからみおろして撮った上記写真が同サイトに掲載されている写真に1番近い。よくよくみると屋根の形が傷心とぼとぼギートの向こうに見える屋根の形がそうといえばそのような気も。


 

それにしてもこの挿入歌の中のアディティヤったら、これだけみれば完全にストーカー。これがシャーヒドカプールじゃなければ絶対やばい人です(シャーヒドだったらいいのか)。だし、あれだけしっかり行動共にした人なのにこんな至近距離で気づかないって、いくら意気消沈しているとはいえどうなのギート、なんてね。

ギートの快活さは、そこにアディティヤが助けられ、やがて自身も会社も立て直す心の支えになっていくわけですけど、猪突猛進型というか直情型ゆえのもろさも抱えている。正直、確かに最初はうっとうしく思ってしまいそうな人ではあるのだよな。それが魅力的にみえていく過程、うまいなと思います。奔放で無邪気でありながらそんな目でみつめるなんてずるい・・・これは男ほれるわ。

カリーナ・カプールがうまいのもあるのだろうけど。知的なイメージもありつつ、インドの女優さんの中では意外に(意外に?)私が一番色気を感じる女優さんでもあります。

 

 

シーン2:ふたり、乗り遅れそうなトイ・トレインに飛び乗る。

場所:Summer Hill駅

ロケ地はトイ・トレインの走るカルカ・シムラー鉄道沿線上にあるSummer Hill駅です。しかし行ってません。行ったのは終点シムラー鉄道駅。

 

Visited a film location of "Jab we met" in Shimla.

撮影されたのはシムラー駅と思い込んで行き、うはうは撮りまくった写真を帰国後DVDと照らし合わせたらどうも違う。絶対的に違う。一瞬映る駅名がよくは見えないけれど2ワードある、どうみてもSimla(1ワード)じゃない・・・でよくよく調べると、シムラーから50kmほど離れたカルカ=シムラ鉄道沿線上にあるSummer Hill駅でした。_| ̄|○

そんなわけでギートと別の意味で傷心だったのですが、あとからTamashaでシムラー駅が使われているのを知って復活しました。監督がトイ・トレイン好きでよかった。

トイ・トレイン自体はどちらの映画でもでてくるのでその写真をどうぞ。ついでにせっかくとってきたセミをみせびらかしたいのでシムラー駅の写真もどうぞ。










カルカ・シムラー鉄道は、ダージリン・ヒマラヤ鉄道 、ニルギリ山岳鉄道についで、3番目に2008年に世界遺産に登録されたインド山岳鉄道群。

肝心のトイ・トレインには乗らなかったのか。乗りませんでした。シムラーへはシムラーに行く前に一泊していたチャンディーガルからバスで行き、復路はデリーまで夜行バスで戻りました。乗りたいのは乗りたかったですけどね。トイ・トレインの始発駅のカルカーへはチャンディーガルからオートやタクシーで30分ほどですし考えたのですけど、予約が必要と気づいたのも直前。

指定席の予約がなくても、席があいていれば乗れるらしかったのでダメ元で行くことも考えたのですけど、その日シムラーには明るいうちに着いておきたかったため安全策をとりました(※)。趣きはあるのだけれど遅いしねえ。トイ・トレイン自体は一度ダージリン・ヒマラヤ鉄道で経験済みです。とかいいつつ、いつか機会があれば余裕のある日程で再チャレンジしようかな。ニルギリの方も乗ってみたい。

ちなみにシムラーの同じ宿で出会ったイギリス人男子はいきなりカルカーに行ってシムラー行きに乗れたと言っていました。席に座ってはいなかったようだけど。席がなかったのか彼が好んで出入り口を陣取っていたのかは不明。ちなみにシムラー駅発カルカー行き2時発のトイ・トレインは満席でした。

また、Summer Hill駅は、『Tamasha』や『きっと、うまくいく』の撮影も行われた場所。トイ・トレインで行けますが、本数少ないしトイ・トレインだけあってすごーく時間がかかるので、バスで行く方が早いようです。

 

※安全策を取って余裕でお昼過ぎに着くはずが例によって例のごとくバス故障のため乗り換えの憂き目にあったため結局そう早くもなかったという話や、シムラーのバスターミナルに着いたら着いたで3日後のバスチケットを購入したら日付がまちがっていてお兄ちゃんと大喧嘩した話や、帰りのシムラー→デリー間のカーブの連続がやばくてリバー(以下自粛)の話もする気まんまんでしたが、インドあるあるで片付けて割愛。先をいそぎます。