『盲目のメロディ』公開前にロケ地巡ってきました。

ロケ地-インド

 

インド/パキスタン/インドネシア旅2019、ロケ地巡り更新。(旅程はこちら

 

11月15日の日本一般公開前の9月中旬、インド・プネーにてこの映画のロケ地を巡ってきました。

 

 

『盲目のメロディ ~インド式殺人狂騒曲~』
原題:Andhadhun
監督:シュリラーム・ラガヴァン
出演:アーユシュマーン・クラーナー、ラディカー・アープテー、タッブー他
公開:2018年10月(インド)、 2019年11月(日本

あらすじ:
盲目のピアニストが殺人現場に居合わせてしまったことから起こるサスペンス?スリラー?ジャンルも展開も予測不能観てない人はとにかくまず観れ話はそれからだウソ頼むから観てくださいブラックコメディ。

 


 

 

しかし、あらすじ、いや、これ、ネタバレせずに書くの難しいね。というわけで紹介文破綻しております。公式さんの売出し方の苦労も今になってわかるような。

この映画を初めて観たのは今年の始め、英語字幕付きのDVDで。何も知らないまま二転三転する展開の妙を全面享受した身としては、日本での公開決定後、予告編やリーフレットに、え、そこばらしちゃう?という文面が含まれているのを見た時に、一瞬むむう、とはなりましたし、これから観る方はどうかネタバレトラップから生き残って・・・と祈るおせっかいおばさんが爆誕するなどもしました。ですが、この映画のおもしろさはそこだけじゃないですしね。実際、公開後の感想などみる限り、評判上々のようでよかった。

とはいえネタバレの線引きは敏感な話題ですし、慎重に扱いたい。ですので、これから大事なことをいいます。本ブログの主目的は巡ってきたロケ地のみせびらかしでして、シーンの説明にしれっとネタバレ含みます。よろしくね☆

というわけで、この先ネタバレ危険地帯となっております。

 


 

シーン1:アーカーシュの家、”Prabhat road, Lane 4”

場所:Prabhat Road, Lane □ in Deccan Gymkhana

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

Prabhat Roadは1.3kmほどの通りで、インドのがちゃごちゃした喧騒とは一線を画す裕福そうな家の建ち並ぶ閑静な住宅街。映画の雰囲気わりとそのままでした。アーカーシュが音楽に集中するために選んだのわかります。イギリス領時代の影響なのか、このあたりは比較的区画が直線的できっちりしており、通りに垂直に接する路地(lane)が並行に何本も走っており、件の家があったのはその路地の1つ。

ロケ地クエスト、最初は素直に”Lane 4″に向かったのですが、番号が打ってある路地とない路地があり、あれ?4なくない?と。で、各路地まんべんなく確認し、みつからず、しまいにはPrabhat roadを反対側まで往復するなど結構長いことうろうろしてしまいました。見つけてみるとなんのことはない4とおぼしき路地のすぐ近く。ややトリッキーに途中で曲がっているため最初スルーしていた小道の中央付近にありました。

看板があり、何かの会社のオフィスのようでした。個人宅だったら自分ルールにより写真は載せないつもりでしたが、現時点ではとりあえずアップ。Laneの番号もねんのため伏せておきますが知りたい方はお伝えしますので、左の「お問い合わせ」フォームからどうぞ。

 

シーン2:アーカーシュ、杖で探りながらカフェの前を通りすぎる。

場所:Cafe Goodluck, Fergusson College Road(FC road) in Deccan Gymkhana

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

冒頭、アーカーシュの生活圏を紹介するように町中での行動が映し出される、そのひとこま。おばあちゃんに付き添われながら歩く背後にカフェの名前。こういう場所はロケ地巡り的にありがたい。固有名詞がわかると特定しやすいですから。

 

目の前を通り過ぎるだけのシーンですが、せっかく行ったのでカフェに入り、ランチ休憩してきました。頼んだのはシンプルなベークドチーズトマトサンドですがおいしかったです。ほどよくにぎやかでお客さんも入り、人も感じよいお店でした。

 

 

シーン3:”Naina Da Kya Kasoor”ソング、ソフィのスクーターで通りすぎる。

場所: Victory Theatre, East street in Hulshur

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

 

シーン4:“Naina Da Kya Kasoor”ソング、ソフィのスクーターで通りすぎる。

場所:Ohel David Syn
agogue
, Moledina Road in Gawaliwada

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

滞在中、宿泊していたプネー駅近くの宿(Hotel Shivam)から徒歩圏内のSGSモールに何度か往復したのですが、シーン3,4はともにその近く。シーン4のシナゴーグは自力でみつけました。歩いていたら目にとまっただけですけど。

 

シーン5:アーカーシュ視力を失いパニックの中、警察署長の追跡から逃げる。

場所:RB Kumthekar Rd→ (Bank of Maharashtra)Bajirao Road in Budhwar Peth

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

Visited a film location of "Andhadhun" in Pune

アーカーシュ、RB Kumthekar Rdを手探りで走り抜け、突き当たったBajirao Roadを右に曲がって逃げていく。同じ道を追ってきた署長が逃げていったアーカーシュの行方を目で追う、のシーン。

以上です。わたしの移動方法は、シーン1からシーン2は徒歩、シーン3からシーン4は徒歩、あとはオートリキシャを使いました。ちなみに、シーン1からシーン5は2km離れてます。家から飛び降りて見えないまま足で逃げるのは無理ゲー・・・なんて無粋なことはいいませんよ、映画あるあるですし、舞台は舞台、ロケ地はロケ地。まあ無理でもないか、なにせ命狙われてますから。

 

 

以下は、今回は行けませんでしたが、ネットで拾った情報としてその他のロケ地。

シーン6:ソフィーとアーカーシュ、映画デート。
場所:Rahul Talkies , 3 Ganeshkhind Rd in Narveer Tanaji Wadi

 

シーン7:シミーのマンション。殺人現場。
場所:Kumar Sienna in Magarpatta

 

シーン8:「オートの後ろにはってある女優アイシュワリヤーじゃない?」
場所: Khadki地区どこかの高架下

 

 

 

参考にしたサイト

IMDb-Andhadhun Filming & Production

どの映画もロケ地を調べる時にはまずIMDbを確認するようにしていますが、情報ゼロとかあっても国名くらいしかないことも多い中、Andhadhunは手厚かったですね。網羅的ではないものの、詳しい地名に加えシーンの説明も併記されてありました。

Whats hot-Bollywood Or Hollywood! These 15 Spots In Pune Have Been An Inspiration To Both!

一番お世話になったのは上部リンク先を始めとするWeb記事。プネーもラクナウと同様、その地で撮られた映画の特集組んだ記事が複数ありました。インド映画界隈は、ロケ地巡り需要があるのかなんなのか、わりとWeb上で情報みつけやすい気がします。

Filmapia-Andhadhun

Filmapia.comは、2016年の『2 states』巡り以来お世話になっているロケ地サイト。バンガロールを拠点とするインドの会社で、当然インド映画が多いですが、海外の映画ロケ地もそこそこ載っています。私が行った時はまだAndhadunのページはできてなかったのですが、この記事を書くにあたり確認したら詳しくのっていました。ソフィのパパの店、ムンバイだったのか。むーん、無駄に探しちゃったぜ。

こういうロケ地関連サイトでの情報の豊富さや詳細さは、映画の人気にもよるのでしょうけど、Andhadhunの場合はさらに映画の中で場所があかされている、その舞台とロケ地が一致している、しかもほぼ移動せずプネーの中で話が展開する(一部海外を除けば)、などから現地の人も特定しやすかったのかもしれません。

 

プネーは、電車やバスで3~4時間とムンバイからも近く、マハラシュートラ州ではムンバイに次ぐ都市。

ほどよく都会で、オートリキシャのおじちゃまたちも、そこそこ英語が通じるし、ぼったくり危険信号は控えめ、話しかけてきても、会って5分でプライベートな領域にびしばしつっこんでくる・・・ようなこともなく、日本いい国だねとか、知っていることを控えめに片言英語でいってきたりと、全体的にマナーがよい印象でした。

まあ、今回の旅での私との相性がたまたまよかっただけかもしれないけれど。

 


 

この映画の中毒性やアーユシュマーン・クラーナーがいかに癖になる俳優さんかという話もしようと思いましたが、ここまででいい加減長くなったのでやめておきます。というか書きかけていたのだけど、鼻息あらすぎてまとまりつかなくなったが正解(汗)。

このあと更新したいロケ地がつまっていますし、先を急ぐでござる。