卒業ソングは日本独特の文化?

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インド生活

インドはデリー在住のとほです。

4月末に、通っているヒンディ語学校の卒業式がありました。

その時に日本人生徒たちで「仰げば尊し」を歌いました。

昨年の卒業式が全体的にゆるい進行だったので油断していたら今年は「何かせよ」とのお達しがあり、直前の通達に「出たよ…」とかなんとかいいながらもせっかくだから何か歌いましょうかね、ということになったのでした。

ヒンディ語師匠かつ面倒見のよいTさんがヒンディ語翻訳版も作ってくれたので、当日プリンㇳアウトされたものを見ながら最初は日本語で、2番をヒンディ語で歌いました。まさか齢5X歳になって「仰げば尊し」を歌うとは思わなかったけど、これも学生の身になったからこその経験。学ぶっていくつになっても楽しいですね。

……なんて、今年度はけして真面目な生徒だったとは言えないので胸張って言えないところもあるんですが。

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世代によって異なる定番

それで、数日前にYoutubeで歌詞を確認したり、なんとなく他の卒業ソングも見てまわるなどしていたんですが。

自分自身の学校の卒業から一億年くらい経ってるのと子どもがいないのもあって最近の学校行事に疎かったけれど、あらためて目を向けると、一億年の間に卒業ソングもずいぶん移り変わってきたようですね。

仰げば尊し」は依然定番ではあるけれど、古い日本語が使われていて難しいから最近はあまり歌われない、というコメントも見かけました。最近は「旅立ちの日に」の方が定番なのかしら。若い友人からもこの曲が案として出ていました。 

で、もちょっと調べてみようと思って、Googleの検索窓に「卒業式の定番ソング」と打ったところ、例によっていの一番に「AIによる概要」が答えを差し出してきました。ああん、いらんて~、自分で調べようと思ったのにい~。

といいつつちゃっかり引用しますと、

「卒業式の定番ソングは、年代や地域、学校によって異なりますが、最も一般的なのは「3月9日」(レミオロメン)、「YELL」(いきものがかり)、「旅立ちの日に」(合唱曲)、「さくら(独唱)」(森山直太朗)などです。その他にも多くの曲が卒業ソングとして歌われています。

だそうです。なるほど。あれ、「旅立ちの日に」って合唱曲?他にもない?? ←やはりこのあたり卒業して幾星霜の人間の感覚。

と、20代~60代の世代別に10位までの定番卒業ソングが掲載されているサイトを見つけました。

卒業シーズンに向けて、ユーザーが選んだ「年代別 思い出の卒業ソングランキング2025」を発表  (楽天ブックスのエンタメTIMES[2025年2月21日付け])

とりあえず1~3位だけ抜粋しますと、

60代
1. 仰げば尊し(合唱曲)
2. 卒業写真(荒井由実)
3. 蛍の光(合唱曲)

50代
1. 贈る言葉(海援隊)
2. 仰げば尊し(合唱曲)
3. 卒業(斉藤由貴)

40代
1. 仰げば尊し(合唱曲)
2. 贈る言葉(海援隊)
3. 蛍の光(合唱曲)

30代
1. 旅立ちの日に(合唱曲)
2. 3月9日(レミオロメン)
3. さくら(森山直太朗)

20代
1. 旅立ちの日に(合唱曲)
2. 3月9日(レミオロメン)
3. YELL(いきものががり)

気になる方は当該サイトに飛んでいただくとして、各世代の10位までを見比べると、「旅立ちの日に」(合唱曲)が登場する30代以下と40代以上とで選曲が様変わりする印象。

それでも「仰げば尊し」は歌う歌わないにかかわらず全世代とも5位までに入っています。さすが定番。

その他、ランキングに入っている「翼をください」や「蛍の光」は私は卒業式の歌とは認識してなかったなあとか、「大地讃頌」知らないんですが…とか、「」も「遥か」も知らんごめんとか、各世代の唯一のトップ10入り曲に流行やドラマの影響を感じたりとか、いろいろ感想わいて楽しかった。

ただ最初に見つけたサイトが楽天ブックスの集計だったので取り上げたけれど、もっとも主役の10代の集計がないし、他にもこことかこことか別サイトのランキングでは曲目が全然違っている。といって、これ以上掘るとドツボリそうなのでこのへんにしときます。つまりは卒業ソングの定番は世代、地域、学校によってさまざますぎるということで。←乱暴にまとめた

だし。

わたくし、この記事でも語学学校の式でも、卒業式の歌といえば「仰げば尊し」よね、うんうん、なんてしれっと書いたり歌ったりしてますが、実は自分の卒業式で歌った記憶ないんですよね…。

私の記憶に残る歌は

というのも、中学からミッション系の学校に行ったから。なので卒業式で歌うのは讃美歌でした。

小学校は公立だったので、仰げば尊しを歌っていてもおかしくないはずなんですが歌った記憶ない。多分違う曲だった。贈る言葉だったけか。どうかなあ。覚えてねえや。

曲よりも覚えているのは、シニカル風味だったぽっちゃり男子が泣いてたことくらい。その涙にぐっときたのは覚えてる。私はどうだったっけなあ。泣き虫ではあったけど、卒業式に泣いた記憶はない、かなあ。

中学は、礼拝形式だったからか、エスカレーター式だったからか、よりあっさり終わった記憶があります。高校のあとは外の大学に進学したけれど、それでもあんま泣く感じではなかったな。だし中高で歌った歌も、讃美歌だった、というだけでどの曲だったか覚えてない。讃美歌は美しい曲多いし、クリスチャンではないですが今でもそらで歌える曲結構あるのに。

つまり。記憶に残る卒業ソングを私は持ってない、ようです。

卒業ソングって日本独特の文化?

私の自分語りは横におくとして、こんなふうに世代ごとに特徴がわかれるほど多彩な卒業式の歌があるのって日本独特の文化なのでは?という疑問がわいたので、Chat GPTに聞いてみることにしました。最近利用を再開した某語学相互助け合いアプリでまずつぶやいてみたんだけれど、答えが得られなかったので。

そもそも「仰げば尊し」も、原曲は「Song for the Close of School」というアメリカの卒業ソングなのらしい。ちなみに私にとっては閉店お知らせソングでしかない「蛍の光」ももとはスコットランド民謡で、讃美歌にも入っていたりします。

ただこれらの曲が現地で卒業ソングとして認識されているのかどうか。

そういうわけで、他の国にも似た程度に卒業式の歌があるのか、あるとすれば10カ国ほどの代表的な卒業ソングを2~3挙げてくれるよう、ChatGPTに尋ねたところ、以下の答えとともに10カ国の卒業ソングを2~3曲ずつ挙げてくれました。

日本の卒業ソング文化は、「式典の一部として全員で歌う」「学校単位で定番がある」「世代によって変わる」という点で独特です。他国では「背景で流す」「演奏される」「個人のプレイリストに残る」ことが多く、全員で感情を共有しながら歌うという文化はかなり特異です。

10カ国全部の曲を載せるのは割愛しますが、真偽はともかくほとんどの国はわりと新しめの曲が多い印象。ちなみに10カ国の中にはインドも含まれていたので、インドだけ紹介すると、

“Yaaron” / KK → 友情と別れを歌った曲。卒業に使われる定番。

“Aashayein” / Iqbal(映画より) → 夢や希望を描いた歌として感動的な場面に選ばれる。

とのこと。

インドの映画や文化に詳しい方いかがでしょう? 私も機会があればそのうち先生かだれかに尋ねてみることにします。

でもやはり卒業式典で歌う歌がここまで多彩にあって、それが長きにわたって続いているのはやはり日本独特の文化だよなあという気がします。

P.S.
全然関係ないですけど、定番は移り変わろうと、卒業式で泣く泣かない論争はいつの時代もあるんだなと、Youtubeで目に入ってきた動画を見るなどして思いました。だし、うっかりうるっときちゃったりして、今の方がよっぽど涙もろいかも。

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