インド映画では手を出すまいと思っていました。

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ロケ地-インド

 

何に?

ロケ地巡りにです。

なぜって?

めんどくさいから。

 

 

前回書いたような経緯により、インド映画の門戸は大開放に至ったのですが、それでも、そのロケ地巡りには二の足を踏んでいました。

や、だってさ。

本数多すぎ。インド広すぎ。それ始めたら収拾つかないもん。インドから帰ってこれなくなるもん。などと書くと、当ブログの数年来のファンという妖精さん(実在するかわからないの意)からつっこみが入るかもしれません。

いや、だってアナタ、去年行ってたじゃん、と。

そうなんですけど。。

昨年、確かにロケ地巡り名目でがっつりインドを旅しました。しかし、メインテーマは名付けて「おちてあがる旅」、つまり『落下の王国』と『ダークナイト・ライジング』を主軸とした旅、その他めぐった映画も、『きっと、うまくいく』以外はアメリカやイギリス出資の映画。

『きっと、うまくいく』は、じゃあ、なんだったんだ、というと、なんだろう(←とぼける)。・・・あれは、自分の中では、インド映画云々の前に普通によかった映画のくくりというか、『落下の王国』と同じロケーションだったのもあるし、まだあの頃は観ている本数も少なかったし・・・ごふごふ。

しかしその後。インド映画を見すすめていくうちに早い段階で気づいたのが、観光地/人気スポット使いまくり・・・という事実。この映画のこの場所、あの映画でも観た、というデジャヴがたびたび起きまして、早々に頭がちりちりし始めたのと、

本筋でさえそうなのに、さらにダンス&歌のシーンとなると、国内ならまだしも、グランドキャニオンだとかペトラ遺跡だとか、いきなり海外の絶景にすこーんと飛んだりするという、不条理な、もとい登場人物の心象風景に沿っていると思われる場面展開が起きるのをしばしば目撃するにあたり、うーむ、インド映画でロケ地巡りすると収集つかなくなる気まんまん、となりまして。

でもまあそこは、選択肢から涙を飲んではずせばいいだけのこと。とりわけ好きな映画や、ぐっと来たシーンだけにしぼればいいだけのこと。今までも基本そうしてきたように。

そうなんですけど。。

もうひとつの問題。それは、インドはけしてロケ地巡りに適している国ではないということ。

治安、という言葉の定義は実はとても曖昧で各人で非常に捉え方が違う用語だと感じていますし、そこ話し出すと長くなるので避けて話しますが、旅のインフラが整っているかどうかでいえばけして整っているとはいえない。(と書いたそばから、とはいえそこまで不便なわけでもない、と弁護したくなるのですが、そこもひとまずおいておき)

観光地だけならまだよいのです。特に都市部では(これはインドにかぎらずですが)ロケ地巡りイコール観光地巡りになるようなところはある、そこはまあ、ツアーに参加できたり、個人で行くにしても交通網が発達しているため、巡りやすいといえば巡りやすい。

が、オーティーエーケーユー気質が災いしてかわしづかみにされて行ってみたくなる場所が、実はなんてことないシーンだったりして、概して、辺鄙なところにあったり、名もない通りだったり路地だったりする、そうすると、危険性や予算を考えながら行く行かないの判断をしないといけない、そんな映画が観れば観るほど増えていくわけで、

旅の前にはわくわくも抱えるけれど、正直、未知の場所に対するびくびくも抱える、そのびくびくが増えるのが結構めんどくさい。ロケ地巡りの下調べが増えるのもめんどくさい。加えて、どうしても行きたい場所ならまだしも、調べるうちに、あの映画に出てきた場所が近くにあるみたいだしどうする、せっかくだから行っとく?みたいない場所もでてきてその取捨選択がまためんどくさいなにもかもがめんどくさい。

勝手にしてください。

じゃあ、行かなきゃいい(完)。

 

という話なんですけど。

そんなこんなで、それでなくても、CBロケ地制覇、『落下の王国』の全世界ロケ地制覇という無謀な野望、その他諸々の企画を抱えている身、インド映画では、地理的にも数的にも手を出さない方が身のため、ここはひとつ、純粋に映画だけを楽しみ、自分の趣味とはクロスさせないでおきましょう、と。

誓ったあの日だったのに。

結論を言うと、ま、行きましたよね。そりゃ行くよ。行きたくなるもん。すみません。節操なしで。

というわけで、次回からは、そのロケ地巡りレポです(ようやく)。