時間管理術の一つにポモドーロテクニックというのがある。
有名なのでわざわざ紹介するまでもないかもしれないけれど、25分にセットしたタイマーを利用して、タスク集中時間25分+休憩時間5分を1セットとして4~6セット繰り返し、長めの休憩をとる、という方法。
3月以降テレワークとなり時間管理の必要性を感じている人も多いのではないかと推測するけれど、フリーランス歴が長い私も時間管理にはなかなか頭を悩ませてきた。
ということで、役に立つかはわからないけれど、私が試してきた方法などを。
ポモドーロを含め、私が使ったことがあるタイムキーパーは主に4つ。
スマホのPOMODOROタイマーアプリ
Chrom拡張機能”Strick WorkFlow”
ぞうのエルマータイマー
ダイソーの4wayタイマー
この中で一番の古株はぞうのエルマー君である。ポモドーロ・テクニックを知る以前はエルマー君が唯一の相棒だった。うちにお迎えしてかれこれもう15年になる。
ただ数年前にテーブルからうっかり落とした衝撃でお逝きになってしまい、がちで泣いた。ある意味ライナスの毛布のような拠り所になっていたので途方にくれた。
でもタイマーはないと困るので、悲しかったけれど新しい子を迎えることにしてアマゾンをさまよった。結果買ったのは・・・半田ごて。エルマー君の開腹術を施行し血管をつなげたところ無事息を吹き返してくれた。よって今もばりばりの現役で活躍してくれている。
欠点としては最長99分までしかセットできないけれど、そもそも99分も集中などしてられないので問題ない。ポモドーロ・テクニックの25分は、本職の作業内容によっては短いと感じることもあるので、そういう時はエルマー君で45~50分にセットして使っている。1分のプランクをする時もこれを使っている。柔軟に時間を変えたい場合はこれ。妙に図体がでかいのも存在感があってよい。愛しくて困っている。
ただ、何かを0から書く時は、<25分集中+5分>はやはり有効な気がする。エネルギーのいる作業の時は25分でブレイクをはさむ方が結果的に長く続けられる。まれに気づいたら2時間くらいたっていた、ということもあるけれど、私の場合我に返った時点でもうその日はほぼ同じ集中を取り戻すことは不可能である。あとは惰性になる。
その点で25分集中+5分休憩はペースを作りやすい。さすが多く受け入れられている方法だけある。
エルマー君が逝ったことがきっかけで(結局復活してくれたけれど)、導入したのがスマホのポモドーロアプリであった。
スマホのアプリは、1日何セットしたら長めの休憩を入れるか、休憩は何分にするか、など、細かく設定できるし便利だった。のだけど、意外にバッテリーを食うのと、スマホを目に入れる→つい手にしてしまう→あれいつのまにかツイッターしてるんですけど!?ネットでお買い物してるんですけど!?という、集中において最大にして致命的な罠が潜んでいたためにやめた。
次に使ったのが Chromeの拡張機能であるStrict Workflow。ダウンロードすると、トマトのアイコンがブラウザ画面の右上に表示され、25分の間はトマトの色がレッドになり、SNSをすべてシャットダウンしてくれる。終わるとベルで知らせてくれ、5分の休憩中はトマトがグリーンに変わる。この間だけSNSの覗き見が可能になる。これはよかった。今でもそれなりに使っている。
けれど、ポモドーロ組の中で、現在一番使っているのはダイソーの4wayタイマーである。
4wayの名の通り、四方に4つの機能を示すマークが付いている。時計のマークが通常のデジタル時計、ベルがアラーム、温度計が室温、砂時計がタイマーとなっており、上部にしたマークが画面表示されるようになっている。
これが200円とは思えない精度なのである。温度計なんかは厳密に違っているのかもしれないけれど、微生物飼っているわけじゃなし、だいたいの体感とはずれていないので問題なし。件のタイマーにいたっては個人的には超絶ブラボーレベル(なにそれ。
このタイマーも実際には99分まで設定可能なのだけど、25分で固定している。それを、さ、はじめるか、となったら、手でころんと砂時計が真上にくるように向きを変える。
この手で角度を変えるというだけの簡便さと、簡便でありながら自分の手を使うという行為が「さ、やるよ」という自分への軽い宣言になってうまく機能する気がしている。だるいなあ、と思っても、ころん、と向きをかえて25分ならなんとか踏ん張れそうな気になる。ファイルに目を通す気にもなれる。目を通してしまえば自動的に始められる。実際先延ばしは驚くほどに減った。
おまけにStrict WorkflowはPC上しかもオンラインでないと使用できないが、これならオフラインでもPC以外の作業にも使える。ダイソー君も今はちょっと手放せない。
というわけで、結局なにかと便利に使っているのはアナログ組なんだよなあ。
とほ