ドラマは、観続ける堪え性がないのでなかなか手がでないのだけど、このたび、NETFLIXオリジナルドラマに同時に2つ着手してしまいました。
本日は、その感想やドラマ/映画観賞について、思うままに垂れ流すだけの回です。有益なことは話してません(いつもや)。
1本目 『マニアック』(Maniac)
さて。1本目は2018年に配信開始されたSFドラマ『マニアック』(Maniac)。
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
出演:ジョナ・ヒル、エマ・ストーン
その他ジャスティン・セロー、ソノヤ・ミズノ、サリー・フィールド他
精神を病んだ人たちが治癒を目的に治験で3種の薬を服用する話。
配信開始当時にジョナ・ヒルとエマ・ストーン主演ということで気にはなりつつ、ドラマだからと後回しにしていたのだけど、1シーズン完結だしと手を出してしまいました。それで最終話まで観たところ、嫌いじゃありませんでした。キャリー・フクナガが監督のものはこれが初めてですが、ダーク寄りながらちょいちょい笑えるところがあり。
後半になるにつれ、どこまで意図的かはともかくチープさが目につくようになりますが、それを許せるかどうかで好きかどうかが決まりそうな気がする。クライマックスに差し掛かる8話目以降も結構笑っちゃったんだけど、正しい反応かは謎。そのクライマックスもカタルシスが得られるような盛り上がりではないし、ジョナ・ヒルは終始疲れてるし、そもそも治験被験者が薬を服用してみる夢というか幻覚の話なので、そりゃなんでもありだよなとは思わなくもありませんでした。けれど、最終的には、よかった、と思わせるラスト。
幻覚くらい何よ、といってくれる相手がそばにいてくれること。自分の深刻な問題を受け入れてくれる相手を人は求めている、でもその前に、実はそう言ってくれる相手に対し先に損得勘定抜きで無償の愛を差し出していて、だからこそそれが相手の心を動かした、というのはあるかもしれない。
それにしても、ジョナ・ヒル痩せたよなあ。セス・ローゲンとその仲間達的なぱんぱんなころのコメディも好きだったけど、最近の痩せたジョナ・ヒルの方が本来の彼の持ち味なのかなという気がしてしっくりきてます。でもまたアホなコメディ出てほしいけど。
舞台となる謎の製薬会社では妙な日本文化が採用されていて、その妙ちきりんな演出もありでしたし、ドクター役のジャスティン・セローの哀れさや、ソノヤミズノの見た目と役柄と妙に固い日本語もはまっていました。
2本目 『エミリー、パリへ行く』(Emily in Paris)
2本目は最近配信開始された『エミリー、パリへ行く』(Emily in Paris)。
出演:リリー・コリンズ 、リュカ・ブラヴォー他
配信開始されて間もないこともありちょうど目にとまったこと、最近耳が英語から遠のいている気がしたのでその耳慣らしがしたくてそういう点でラブコメディは語彙力が多少足りなくてもなんとかなること、それに加えて好きな国であるフランス・パリが舞台であること、から字幕なしでのリスニング目的に観始めました。
主演のリリー・コリンズは、『白雪姫と鏡の女王』でコケティッシュな魅力があふれていたし、『ハッピーエンドが書けるまで』や『あと1センチの恋』も悪くなく、それもあってだったのですが・・・
だんだん、いかにもなアメリカ人が描くフランス人/フランス文化に対するクリシェ満載だなと感じたあたりから、それパリじゃなくていいじゃんNYやシカゴでやれや(こら)という展開、同僚や上司のキャラクターもどこかでみたよう、とちょいちょい辛口が浮上するように。
それでもリリー・コリンズかわいい、ファッションおしゃれ、これはリスニング教材リスニング教材・・・と切り抜けようとしていたのですが、だんだん観るのが厳しくなっていき、今6話目ですが、んーもういいかな、という気になってます。むしろよく6話目まで観たな。そもそもわたし、SATCとかプラダ方面が得意でないことでわたしの中で有名なんでした。そんな人間が手を出してはいけなかった。好きな方、辛口すみません。場違いな人が足を踏み入れたと思ってスルーしてくださいませ。
ドラマと映画
ドラマね。本台頭期に入って映画を観る頻度が減ったと以前書いたけど、それでもまだ映画は観ている。でもドラマはほとんど観ない。過去に夢中になったものもゼロではないけれど、好きな人に比べると1つのシリーズ/シーズンを見通した数、多分すごく少ないと思う。
一旦観始めると止まらないだろうことがわかっていて心理的抑制がきいているのも少しはあるだろうし、待て次号!的なひっぱりが「えー気になるめっちゃ楽しみ!」となるよりは毎回地味にストレスだし、そもそも長い間1つのものを追っていられる堪え性がなかったり、とにかく、ドラマ向きではないようです。
私には映画の2時間前後がちょうどいい。インド映画にはまってからは3時間いや3.5時間までは耐性がのびた(でも長いといわれるインド映画だけど実際は2時間前後のものも普通にある)とはいえ、2~3時間の枠の中で世界が完結する方が性にあっているようです。
とほ
マニアック追記:
(これもネタバレめいているので未観の方はスキップ推奨)
下記記事に書いた、旅中に読んだSF3冊の1つに似ているとどなたかがツイッターだったかに書いてらして、設定や日本みがあるところなど、なるほど、と思いました。
冒頭でのオーウェンの願望示唆が回収されるラスト。に出てくるキーワード、以下の本の序章にもリンクしてて、個人的、おおう、となりました。