星の旅人たちと行くサン・ジャックへの道 34+2日目:ごほうびパラドール宿泊。

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サンティアゴ巡礼

 

5月28日 晴れ

今日も引き続きサンティアゴ滞在。

2泊したバスステーション近くのアルベルゲから中心部のホテルへお引越し。それにしても毎日10キロ以上の荷物背負って20〜25キロを歩いていたというのに、終わった途端、同じ荷物を抱えて20分ちょっとの道を移動するのがいやに遠く感じられるのはなぜだろう。

3時のチェックインまで荷物だけ預かってもらい、まずは別の場所へ。向かう先はホテルコスタベラのカフェ。わたしより数日前にサンティアゴに到着し、フィステーラやムシーアをまわって再びサンティアゴに戻ってきたユン親子たちに再会するため。ユン親子は、サンジャンからしばらくペースが同じで何度も顔を合わせていたドイツ人のコニーやヤコブと後半同じグループとなって歩いていた。今日はコニーの誕生日で、ユン親子がムシーアからバスで到着するのを待って朝食タイムに祝うというので、わたしも参加させてもらうことになった。朝だけどシャンパンで乾杯。ひとときだけど、嬉しい再会だった。

サンティアゴに数日いると、その日ゴールを迎えた人、ムシーアなどから戻ってきた人などと、こんな風にまた再会できたり、町をぶらぶらしているうちにばったり出会ったりする。そのたびに抱き合ってお互いにおめでとうを言い合う。ホテルを出たあとも、二度目のミサ出席までに時間つぶしで入っていたカフェに、今日到着した韓国人のクールな姉さんユリが入ってきた。ユリとは一緒に大聖堂まで行き、ボタフメイロをみるよい角度を教えてあげてわかれた。わたしも先に到着した人から教えてもらったように。

さて、本日の宿泊先。

それは、

それは、

それは、

パラドーーーール!!!

 

これを楽しみに、これを糧に、これをご褒美に、アルベルゲ生活をしのいだといっても過言ではない。うそ、ちょっと過言。アルベルゲ生活、普通に楽しかった。普通どころかめちゃめちゃ楽しかった。が。アルベルゲはアルベルゲ。パラドールはパラドール。五つ星ホテルの一部屋が自分だけの空間。今日は思い切りそれを享受する。巡礼路にあるパラドールの中で五つ星ホテルはレオンとここサンティアゴにある。

最初は『星の旅人たち』で使われたレオンの方に泊まるつもりだったのだけど、予約しようとして、修復中で営業していないことがわかった。では、レオンがだめならサンティアゴに泊まればいいじゃない♪、と、マリーアントワネット思考になったわけではなくて、サンティアゴの方はもうひとつの映画『サン・ジャックへの道』で使われたパラドール。というわけでこちらの予約を取ったのが2ヶ月前。なのでどうしてもこの日までに到着している必要があったのだった。

モンテドゴゾの大アルベルゲの前で出くわしてしまったドイツ人大いびき三人組から逃げるように「どうせならあと少し歩いてパラドールに泊まろう」と皆に持ちかける三兄妹の長男。ところがパラドールにチェックインしていざ自分の部屋に入ろうとすると、なんと三人組がよりによって自分の隣の部屋に入っていくではないか。呆然と見つめる長男。思わず反対側に1つ離れた妹の部屋の扉をノックしようとするけれど、その手をとめ、すごすご自分の部屋に戻ろうとする。と扉が開き、妹がくいっと頭だけで中に入るよう促す。顔を見れば口喧嘩な関係だったふたりがおずおずと互いに歩み寄るこの場面、妙に好きなんだな。

映画に関係ある場所の写真を数枚あげましたが、残りは帰国後あらためて。

自分がどのように過ごしたかについては、特におもしろいネタもないのでご想像におまかせします。あ、予約時にだめもとで、広場に面した部屋をポルファボールとお願いしたら、その通りの部屋にしてもらえて、おかげで、大聖堂や到着し祝福しあう人を好きなだけ眺めていられた。遅くまでバグパイプの音色が聞こえていて、それもまたよかった。

あとひとつ、ディナーもここまできたなら豪華に、と2つあるレストランのうち良い方で予約を取ったのだけど、行くとなぜかカジュアルな方を取ったことになっていて、変えてもらおうとも思ったのだけどめんどくさくなり、そのままカジュアルな方で食べることにした。ら、ちょっと良いだけの実質ペレグリーノメニューだった。というかペレグリーノメニューそのものもあったんだけど、一種類のみしかなく、さすがにもうひよこ豆のスープはいいやと、一皿ずつ自分でチョイスしたら、その分ちょっと高くなっただけちょっとカサがましただけのじっしつペレグリーノメニューだった。←しつこい。

ノーモア、ペレグリーノメニュー。

というわけで、食事方面も巡礼終了となるきっかけにはなったけど、うう、いい方のレストランに変えてもらえばよかった・・・それは心残り。

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの「フランス人の道」780km巡礼日誌。
「星の旅人たちと行くサンジャックへの道」とは、巡礼路を歩くきっかけとなった『星の旅人たち』と『サンジャックへの道』という2つの映画タイトルを合体させた旅タイトル。センスがよろしいとはいえないこの映画タイトル合体旅タイトルはブログ主が得意とするところらしいという噂(前科あり)。時に、星の旅人たち=ホシノ、サンジャックへの道=サンジャで略すことあり。なお、ロケ地巡りという性質を含む行程である以上、関連場所を通過する際に映画の内容に触れることがあります(ネタバレ宣言参照)。ラストにどんでん返しがあるタイプの映画ではないですが、ネタバレ過敏症の方は注意。