ほそぼそと連絡を続けているアメリカ人のカミーノ友達が、渡航禁止が解除されるまでの間の暇つぶし?に、アパラチアン・トレイル(AT)という2100マイル(約3500km)の道を歩いているというので、どういう道なのか調べてみた。
なんでもアメリカ3大ロングトレイルの1つらしい。ちなみに残り2つは、パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)、コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)。PCTが2656マイル(約4275km)、CDTが3000マイル(約4828km)。さすがアメリカ、規模が桁違い。
と、実感がわかないために語彙の少ない驚き方しかできないけど、サンティアゴ巡礼路のフランス人の道が780~800kmほど(東京-広島くらい)なので、その3倍~6倍か。日本列島の端から端は、アメリカのトレイル1つ分にも満たないくらい。と考えると、日本国内くらい余裕で徒歩旅行できそうな気になるな(ならない)。
アパラチアン・トレイルの話に戻すと、件の友人によれば、3つのトレイルの中では距離は短いけれど一番難関とのこと。全部歩くには6ヶ月ほどかかるそうで、友人は歩き始めて2週間くらいらしい。すごい暇つぶしだ・・・。でも残り2つのトレイルも数年後に踏破予定とのことだし、渡航禁止が解除されしだい、今年の秋にはプリミティボの道(Camino Primitivo)、ついで英カンタベリーからローマに続くビア・フランチジェナ(Via Francigena)を歩く予定とのこと。歩く予定が渋滞している。
とここまで書いたところで、さらに「ブダペストからサンティアゴまで2000kmの新しいカミーノみつけた♪」とウキウキしたテキストが届いた。
まったく、カミーノ好きは本当頭おかしい人が多い(褒め言葉)。
最近は、いろんなトレッキング道の1時間くらいの動画だけをポンと送ってきたりするので、動画だけの時は、了解、と心の中でつぶやいて、スルーしている(笑)。だって、そんな1時間もある動画何本もみられませんて。
とはいえ、私はフランス人の道を通しで歩けたのが奇跡なくらいのヘタレなので、フランス人の道くらいはもう一度チャレンジしたいけれど、難関な道を何本もチャレンジするのは厳しく、なので、こういう頭おかしい人たちから、ちまちまこつこつ歩いている話を垣間見せてもらえるのは単純に楽しい。
自由に渡航できるようになるのは、正直、個人的には、まだまだ先なんじゃないかと思っているけれど、2日前には、スペイン政府が、新型コロナウイルスの感染が比較的落ち着いている日本とイギリスからの入国を、現在義務づけている陰性の証明書の提示なしで許可すると発表した報道を知ったし、どの国でも、慎重に、でも少しずつ少しずつでいいから、旅の自由度が戻っていってくれるといいなあ。
とほ
追記:
アパラチアン・トレイル、この映画に出てくる道だったのね。ロバート・レッドフォード主演の『ロング・トレイル!』。未観賞。
そういえば、と、以前観たリース・ウィザースプーン主演『わたしに会うまでの1600キロ』を確認したところ、こちらはパシフィック・クレスト・トレイルでした。そうだったのか…。母親との関係性が印象に残る映画だった。
ちなみにミア・ワシコウスカ主演『奇跡の2000マイル』は、アメリカではなくオーストラリアの砂漠地帯を歩いた女性の物語。アダム・ドライバーの扱いひどいwというのが一番残ってる。