メトロで声をかけられ、宇宙から来たと答える日。

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インド日記 インド日記
1月某日
第二Airbnbに移って。
チャーチストリートにあるMatteo Cafeで、ソナムと待ち合わせ。
バンガロールは、マハトマ・ガンディーロード(通称MGロード)付近を中心部とすると、第一エアビーのあるHSRレイアウト(つまりソナムが今いるところ)はその南側、私が移ってきた第二エアビーのあるHBRレイアウトは北側に位置する。つまり正反対の位置。折衷案として、というかカフェなりお店なり集まっている中心部で会う方がお互いに便利なので、そこで会おうということになった。
ちなみにMGロード付近まで行くのは、過去の旅ではうろうろしたことがあるけど、今回の滞在でははじめて。HSRレイアウトから行くのはちょいと不便でオートを使うしかなく、HBRレイアウトからはバスとメトロの組み合わせで行けると事前に調べてわかったので、じゃあまあ中心部に出るのは第二エアビーに移ったあとでもいいか、とあとまわしにしていた。
前置きが長くなったけど、書きたかったのはソナムと会った時の話ではなくて(それも楽しかったんだけど)、そこに向かうメトロでのちょっとしたできごと。
MGロード方面に向かうメトロ・パープルラインに乗り込むと、中はそこそこ込んでいて、入口付近の棒につかまり、一番端に座っている通勤途中のようなきちんとした身なりの男性の前にたった。その青年が降りようとたちあがったので、体をずらして空間をあける。と、たちあがりぎわに何か話しかけてきた。身構えつつ「ソーリー?」と聞き返すと、「そのネックレスの石なに?」。
その日していたのは長い間愛用しているモルダバイトのネックレスで、でも愛用しているといいつつ石に凝っていた頃からずいぶん時がたってしまっているのでとっさに名前を思い出せず、「うーん、なんだったかな、ええと、ほら、宇宙から来た石」と雑な返しをしてしまった。隕石由来の石だからまちがってはいない、いないけれどもっとほかに説明あったでしょうよ、とおのれの小学生レベルの回答(英語力)にがっくりきていると、青年は、「宇宙から来た石」と反復して少し笑い、クール、といって降りていった。
それだけの話なんだけども。
知らないだれかに声をかけられてとっさに身構えるのは、異国ではある程度必要ではあると思う。とくにインドではいろんなことで話しかけてくる人が多い。が、ところが変われば特徴もかわる。このアプローチはなかなか新鮮だった。そうか、バンガロールは都会だな、と根拠なく思った。