下宿のような居心地の

Airbnb日記, Airbnb diary インド日記
1月某日
正直にいえば少しきゅうくつさを感じはじめている。

今住んでいるところ、部屋はおちつく。おちつくんだけども、ホスト夫婦もいい人でよかったんだけども、Airbnbはさまざまな形態があるから事前にえらべるのがよいところでありなので家族の住む家の一室というのをわかって選んだのは自分なんだけれども、なんだけれども。

私の部屋はリビング脇の急ならせんをあがっていった2階、ちょっとおもしろい作りで、ちょっと隔離された感じがあって、部屋は日当たりよく、事前にAirbnbでみた写真で予想していたよりずっと広く、清潔でもある。ベッドはひろく寝心地よい。マホガニー調の机とちょうどよい高さの椅子で作業にも向いている。バルコニーがあるのもいい。朝起きると鳥の鳴き声がどこかから聞こえている。

そう、だから部屋は本当に居心地いいのだ。隔離されたようなこの静かな環境でやろうと思っていることを粛々と進めよう、などと思っていたのだけど。

別段部屋にがちゃり、と入ってこられるわけでもない。でも、なんとなく、自分の方がかごの鳥のような、一歩部屋の外に出ると、階下のリビングにだいたいだれかがいてテレビを見ている、というのは、なんというか、こう、妙に、だれもあんたのこと気にしてないっちゅうねん、と自分つっこみもしてみるけれど、こういう時に陰キャ体質が顔を出すというか、「インドくんだりまできて一日中部屋にいる私」を内側で勝手にフィーチャーしてしまうというか、要は下宿中の学生さんのようなかたみのせまさを覚えている、50代にして。

ホスト家族は、親戚の結婚式が控えているということで、今は息子さん夫婦が海外から戻ってきていて、この前は、みんな結婚式のために数日留守をしてAirbnb住人だけになった週末があった。その時にまるで、家族のいない日のティーンエイジャーのような羽をのばす気持ちになり、再度、セルフつっこみをするなど。